1 / 48
第一章
第1話 彼女は悪女な婚約者
しおりを挟む
「マリアヴェル。俺が今夜の夜会に君を誘ったのは、今ここで君との婚約を破棄するためだ。俺は心から愛する女性と出逢ったんだ」
伯爵邸のバルコニーで婚約者と二人きりになると、ロバート・ガスリーはきっぱりとそう告げた。
マリアヴェル・アッシュフォードは花のように可憐な少女だ。
深窓の令嬢らしく結い上げられた亜麻色の髪。肌は抜けるように白く、卵型の小さな顔に紺碧の瞳と筋の通った鼻梁、柔らかそうな唇がバランスよく納まっている。白百合のような美貌は男なら誰もが視線を奪われるに違いない。
養女とはいえ名門アッシュフォード侯爵家の令嬢なのだから、家柄だって魅力的だ。今年で二十二歳になる侯爵家の若き当主アルフレッド・アッシュフォードは、宰相補佐の役職に就く王太子のお気に入り。未来の宰相と目される、将来を約束された貴公子なのだ。
その義妹であるマリアヴェルは容姿と家柄は申し分ないのだが、ひねくれた性根からすでに縁談を三件も破談にしており、一部の男たちのあいだでは悪女とも囁かれる問題児だった。
婚約者であるロバートの感想は、評判と大きくかけ離れていない。いや、想像していたよりも更にひどい女だった。
夜会のエスコートは兄に頼むからと袖にされ続け、婚約してから二ヶ月が経つというのにロバートがパートナーを務めたのは今夜が初めて。観劇や買い物に誘っても興味がないと断られ、顔を見るために侯爵邸を訪ねても会話が弾んだ試しがなく。愛想笑いの一つすらくれないのだから、気まずくて小一時間も保たずに帰ることになる。
ロバートにとってのマリアヴェルは名ばかりの婚約者で、口付けはおろか手を握ったことすらなかった。
つまらない女との結婚なんてごめんだが、金で爵位を買ったガスリー家にとってアッシュフォード侯爵家との縁戚関係は喉から手が出るほどに欲しいもの。両親はこの婚約を大層喜んでおり、不満なんてこぼせるはずがない――そう思い込んでいたのだ。彼女と出逢うまでは。
細い眉をひそめたマリアヴェルが、かくりと首を傾げた。
「下位貴族である男爵家から一方的に婚約を破棄するだなんて、我が家への侮辱に当たる行為です。ロバート様のご両親が賛同していらっしゃるとは思えませんわ」
尤もらしく言うマリアヴェルは、その可憐な顔の下でロバートを見下しているに違いない。彼女の本性をとっくに見抜いていたロバートは、予想通りの会話にほくそ笑んだ。
「父上と母上の預かり知らぬことであるというのは、正しい。だが、必ずや俺の選んだ道を支持してくれるであろう。俺は君との婚約を破棄し、クリスティーナに求婚するつもりだ。正式なプロポーズはまだだが、彼女も俺の愛を受け入れてくれている」
オズボーン侯爵家の令嬢の名前が挙がった途端、マリアヴェルの長いまつ毛がぴくりと震えた。その反応を見逃さず、ロバートは畳み掛ける。
「婚約した暁には、君がしてきたクリスティーナへの仕打ちをアッシュフォード侯爵へ抗議する。オズボーン侯爵と共に、だ。君の悪評は有名だ。クリスティーナへの嫌がらせが明らかになれば世間は俺に同情し、婚約破棄は正当なものと認められる。愚かな君でも簡単に想像がつくだろう?」
澄み切った空を思わせる瞳に、怪訝な色が浮かんだ。
「クリスティーナ様への仕打ちというのは、一体なんのお話でしょうか?」
「とぼけるな!」
白々しいすっとぼけに、ロバートは眦をつり上げる。
クリスティーナは社交の場で、マリアヴェルから陰湿な嫌がらせを受けてきたのだ。それも、一度や二度の話じゃない。誰にも相談できずに泣き暮れていた彼女は精神的に追い詰められた末、マリアヴェルの婚約者であるロバートを頼ってきた。友人にも家族にも縋れず、一人で耐え続けてきた彼女のいじらしさといったら。
邪悪な企みとは無縁そうな可憐な顔に向けて、ロバートは人差し指を突きつける。
「クリスティーナが友人のイレーナ嬢から招待された茶会の話だ! 前日になって招待を撤回する手紙が届いたという。調べてみれば、君が裏で手を回したそうじゃないか。シラを切っても無駄だぞ!」
誘いに心を弾ませていたクリスティーナの落胆を想えば、はらわたが煮えくり返る。
先月初旬。アレスティン公爵家の令嬢が誘拐されて王都は騒然となったものだが、どうせならマリアヴェルが標的にされていればよかったのだ。そうすれば、クリスティーナが苦しむことなどなかったのに。そんな考えを抱いてしまうほど、ロバートの鬱憤は蓄積していた。
細い指を顎にあて、しばらく考え込んでいたマリアヴェルがあぁ、と呟いた。
「そのお茶会でしたら、主催はノイワール公爵夫人です。好きに友人を誘っても構わないという夫人の言を受け、イレーナ様がクリスティーナ様にも声を掛けたようですが……ノイワール家とオズボーン家の確執は水と油より激しいもの。クリスティーナ様の参加など認められるはずありませんわ。わたしでなくとも、気づいたものが他にいれば同じことをしたでしょう」
ロバートは目を瞠ったが、クリスティーナから聞いた話は他にもあった。
「それだけじゃない。先月末に開かれた王女殿下の誕生祭で、君がクリスティーナのドレスに難癖をつけ、彼女を王城から追い出したと――」
「夜会の主役が王女殿下であることは説明するまでもないと思いますが。あの日、クリスティーナ様のドレスは殿下のドレスと同じ色でした。財力で爵位を得たとはいえ貴族社会に身を置くロバート様ですもの。それがどれほどの不敬に当たるかは、心得ていらっしゃるでしょう? 替えのドレスを持たないクリスティーナ様にお帰りいただくのはやむを得ません」
困ったように眉尻を下げていたマリアヴェルが、再び首を傾げる。
「クリスティーナ様に吹き込まれたわたしの所業は他にもあるのでしょうか? すべて反論できる自信がありますが、これ以上は時間の無駄かと。わたしがクリスティーナ様に嫌がらせをしていたなんてお話は、事実無根なのですから」
言葉選びの一つ一つが癪に障った。女としての可愛げがまったくない、顔だけの令嬢のくせに。
「……っ、誤解があったとしても、お前が最低な女なのは事実だろう! その心無い言動で繊細なクリスティーナを傷つけたに決まっているッ!」
怒りで瞳を燃やすロバートと対照的に、マリアヴェルの眼差しは凪いだ水面のよう。広間から流れてくるハープの演奏に紛れて、ふぅ、と。嘆息したマリアヴェルが目を伏せた。
「ロバート様はわたしではなく、クリスティーナ様を愛していると仰るのですね?」
「お前を愛したことなどない。クリスティーナへのこの想いこそが、真実の愛というもの。俺が愛しているのはクリスティーナだけだ!」
侯爵家から不興を買おうとも、ロバートはこの愛を貫くのだ。決心は絶対に揺るがない。誰に何を言われても、だ。
足下をじっと見つめていたマリアヴェルが視線を上げる。再び目が合うと、彼女は控えめな笑みを浮かべて頷いた。
「わかりました。そこまで仰るのでしたら、婚約は解消しましょう。ガスリー家からの一方的な婚約破棄では色々と問題も持ち上がるでしょうし……穏便に解消できるよう、わたしから兄に頼んでみますわ」
拍子抜けするほどあっさりと快諾を得てしまった。想像していた展開とまったく違う。有難い話だが、わがままと評判の女だからもっとごねると思っていた。
戸惑いを隠せずにいると。
「――ところで、ロバート様」
マリアヴェルの声色がほんの少しだけ変化した。丁寧でありながらもどこか淡々としていた話し方が、雛鳥がさえずるような無邪気なものに。
マリアヴェルが笑う。蜂蜜みたいに甘くて見る者すべての魂を呑み込むような、至上の微笑み。それは、ロバートが初めて目にする彼女の笑顔だった。
「ロバート様が真実の愛を見出したというクリスティーナ様。そのご実家――オズボーン侯爵家には莫大な借金があるということを、ロバート様はご存知でしょうか?」
「は……?」
寝耳に水の話に、ロバートはぽかん、と間抜け面を晒した。
伯爵邸のバルコニーで婚約者と二人きりになると、ロバート・ガスリーはきっぱりとそう告げた。
マリアヴェル・アッシュフォードは花のように可憐な少女だ。
深窓の令嬢らしく結い上げられた亜麻色の髪。肌は抜けるように白く、卵型の小さな顔に紺碧の瞳と筋の通った鼻梁、柔らかそうな唇がバランスよく納まっている。白百合のような美貌は男なら誰もが視線を奪われるに違いない。
養女とはいえ名門アッシュフォード侯爵家の令嬢なのだから、家柄だって魅力的だ。今年で二十二歳になる侯爵家の若き当主アルフレッド・アッシュフォードは、宰相補佐の役職に就く王太子のお気に入り。未来の宰相と目される、将来を約束された貴公子なのだ。
その義妹であるマリアヴェルは容姿と家柄は申し分ないのだが、ひねくれた性根からすでに縁談を三件も破談にしており、一部の男たちのあいだでは悪女とも囁かれる問題児だった。
婚約者であるロバートの感想は、評判と大きくかけ離れていない。いや、想像していたよりも更にひどい女だった。
夜会のエスコートは兄に頼むからと袖にされ続け、婚約してから二ヶ月が経つというのにロバートがパートナーを務めたのは今夜が初めて。観劇や買い物に誘っても興味がないと断られ、顔を見るために侯爵邸を訪ねても会話が弾んだ試しがなく。愛想笑いの一つすらくれないのだから、気まずくて小一時間も保たずに帰ることになる。
ロバートにとってのマリアヴェルは名ばかりの婚約者で、口付けはおろか手を握ったことすらなかった。
つまらない女との結婚なんてごめんだが、金で爵位を買ったガスリー家にとってアッシュフォード侯爵家との縁戚関係は喉から手が出るほどに欲しいもの。両親はこの婚約を大層喜んでおり、不満なんてこぼせるはずがない――そう思い込んでいたのだ。彼女と出逢うまでは。
細い眉をひそめたマリアヴェルが、かくりと首を傾げた。
「下位貴族である男爵家から一方的に婚約を破棄するだなんて、我が家への侮辱に当たる行為です。ロバート様のご両親が賛同していらっしゃるとは思えませんわ」
尤もらしく言うマリアヴェルは、その可憐な顔の下でロバートを見下しているに違いない。彼女の本性をとっくに見抜いていたロバートは、予想通りの会話にほくそ笑んだ。
「父上と母上の預かり知らぬことであるというのは、正しい。だが、必ずや俺の選んだ道を支持してくれるであろう。俺は君との婚約を破棄し、クリスティーナに求婚するつもりだ。正式なプロポーズはまだだが、彼女も俺の愛を受け入れてくれている」
オズボーン侯爵家の令嬢の名前が挙がった途端、マリアヴェルの長いまつ毛がぴくりと震えた。その反応を見逃さず、ロバートは畳み掛ける。
「婚約した暁には、君がしてきたクリスティーナへの仕打ちをアッシュフォード侯爵へ抗議する。オズボーン侯爵と共に、だ。君の悪評は有名だ。クリスティーナへの嫌がらせが明らかになれば世間は俺に同情し、婚約破棄は正当なものと認められる。愚かな君でも簡単に想像がつくだろう?」
澄み切った空を思わせる瞳に、怪訝な色が浮かんだ。
「クリスティーナ様への仕打ちというのは、一体なんのお話でしょうか?」
「とぼけるな!」
白々しいすっとぼけに、ロバートは眦をつり上げる。
クリスティーナは社交の場で、マリアヴェルから陰湿な嫌がらせを受けてきたのだ。それも、一度や二度の話じゃない。誰にも相談できずに泣き暮れていた彼女は精神的に追い詰められた末、マリアヴェルの婚約者であるロバートを頼ってきた。友人にも家族にも縋れず、一人で耐え続けてきた彼女のいじらしさといったら。
邪悪な企みとは無縁そうな可憐な顔に向けて、ロバートは人差し指を突きつける。
「クリスティーナが友人のイレーナ嬢から招待された茶会の話だ! 前日になって招待を撤回する手紙が届いたという。調べてみれば、君が裏で手を回したそうじゃないか。シラを切っても無駄だぞ!」
誘いに心を弾ませていたクリスティーナの落胆を想えば、はらわたが煮えくり返る。
先月初旬。アレスティン公爵家の令嬢が誘拐されて王都は騒然となったものだが、どうせならマリアヴェルが標的にされていればよかったのだ。そうすれば、クリスティーナが苦しむことなどなかったのに。そんな考えを抱いてしまうほど、ロバートの鬱憤は蓄積していた。
細い指を顎にあて、しばらく考え込んでいたマリアヴェルがあぁ、と呟いた。
「そのお茶会でしたら、主催はノイワール公爵夫人です。好きに友人を誘っても構わないという夫人の言を受け、イレーナ様がクリスティーナ様にも声を掛けたようですが……ノイワール家とオズボーン家の確執は水と油より激しいもの。クリスティーナ様の参加など認められるはずありませんわ。わたしでなくとも、気づいたものが他にいれば同じことをしたでしょう」
ロバートは目を瞠ったが、クリスティーナから聞いた話は他にもあった。
「それだけじゃない。先月末に開かれた王女殿下の誕生祭で、君がクリスティーナのドレスに難癖をつけ、彼女を王城から追い出したと――」
「夜会の主役が王女殿下であることは説明するまでもないと思いますが。あの日、クリスティーナ様のドレスは殿下のドレスと同じ色でした。財力で爵位を得たとはいえ貴族社会に身を置くロバート様ですもの。それがどれほどの不敬に当たるかは、心得ていらっしゃるでしょう? 替えのドレスを持たないクリスティーナ様にお帰りいただくのはやむを得ません」
困ったように眉尻を下げていたマリアヴェルが、再び首を傾げる。
「クリスティーナ様に吹き込まれたわたしの所業は他にもあるのでしょうか? すべて反論できる自信がありますが、これ以上は時間の無駄かと。わたしがクリスティーナ様に嫌がらせをしていたなんてお話は、事実無根なのですから」
言葉選びの一つ一つが癪に障った。女としての可愛げがまったくない、顔だけの令嬢のくせに。
「……っ、誤解があったとしても、お前が最低な女なのは事実だろう! その心無い言動で繊細なクリスティーナを傷つけたに決まっているッ!」
怒りで瞳を燃やすロバートと対照的に、マリアヴェルの眼差しは凪いだ水面のよう。広間から流れてくるハープの演奏に紛れて、ふぅ、と。嘆息したマリアヴェルが目を伏せた。
「ロバート様はわたしではなく、クリスティーナ様を愛していると仰るのですね?」
「お前を愛したことなどない。クリスティーナへのこの想いこそが、真実の愛というもの。俺が愛しているのはクリスティーナだけだ!」
侯爵家から不興を買おうとも、ロバートはこの愛を貫くのだ。決心は絶対に揺るがない。誰に何を言われても、だ。
足下をじっと見つめていたマリアヴェルが視線を上げる。再び目が合うと、彼女は控えめな笑みを浮かべて頷いた。
「わかりました。そこまで仰るのでしたら、婚約は解消しましょう。ガスリー家からの一方的な婚約破棄では色々と問題も持ち上がるでしょうし……穏便に解消できるよう、わたしから兄に頼んでみますわ」
拍子抜けするほどあっさりと快諾を得てしまった。想像していた展開とまったく違う。有難い話だが、わがままと評判の女だからもっとごねると思っていた。
戸惑いを隠せずにいると。
「――ところで、ロバート様」
マリアヴェルの声色がほんの少しだけ変化した。丁寧でありながらもどこか淡々としていた話し方が、雛鳥がさえずるような無邪気なものに。
マリアヴェルが笑う。蜂蜜みたいに甘くて見る者すべての魂を呑み込むような、至上の微笑み。それは、ロバートが初めて目にする彼女の笑顔だった。
「ロバート様が真実の愛を見出したというクリスティーナ様。そのご実家――オズボーン侯爵家には莫大な借金があるということを、ロバート様はご存知でしょうか?」
「は……?」
寝耳に水の話に、ロバートはぽかん、と間抜け面を晒した。
13
あなたにおすすめの小説
処刑前夜に逃亡した悪役令嬢、五年後に氷の公爵様に捕まる〜冷徹旦那様が溺愛パパに豹変しましたが私の抱いている赤ちゃん実は人生2周目です〜
放浪人
恋愛
「処刑されるなんて真っ平ごめんです!」 無実の罪で投獄された悪役令嬢レティシア(中身は元社畜のアラサー日本人)は、処刑前夜、お腹の子供と共に脱獄し、辺境の田舎村へ逃亡した。 それから五年。薬師として穏やかに暮らしていた彼女のもとに、かつて自分を冷遇し、処刑を命じた夫――「氷の公爵」アレクセイが現れる。 殺される!と震えるレティシアだったが、再会した彼は地面に頭を擦り付け、まさかの溺愛キャラに豹変していて!?
「愛しているレティシア! 二度と離さない!」 「(顔が怖いです公爵様……!)」
不器用すぎて顔が怖い旦那様の暴走する溺愛。 そして、二人の息子であるシオン(1歳)は、実は前世で魔王を倒した「英雄」の生まれ変わりだった! 「パパとママは僕が守る(物理)」 最強の赤ちゃんが裏で暗躍し、聖女(自称)の陰謀も、帝国の侵略も、古代兵器も、ガラガラ一振りで粉砕していく。
捨てられた者同士でくっ付いたら最高のパートナーになりました。捨てた奴らは今更よりを戻そうなんて言ってきますが絶対にごめんです。
亜綺羅もも
恋愛
アニエル・コールドマン様にはニコライド・ドルトムルという婚約者がいた。
だがある日のこと、ニコライドはレイチェル・ヴァーマイズという女性を連れて、アニエルに婚約破棄を言いわたす。
婚約破棄をされたアニエル。
だが婚約破棄をされたのはアニエルだけではなかった。
ニコライドが連れて来たレイチェルもまた、婚約破棄をしていたのだ。
その相手とはレオニードヴァイオルード。
好青年で素敵な男性だ。
婚約破棄された同士のアニエルとレオニードは仲を深めていき、そしてお互いが最高のパートナーだということに気づいていく。
一方、ニコライドとレイチェルはお互いに気が強く、衝突ばかりする毎日。
元の婚約者の方が自分たちに合っていると思い、よりを戻そうと考えるが……
「愛することはない」と言った冷徹公爵様、やり直しの人生は溺愛が重すぎます!~王宮が滅びるのは記憶を隠した旦那様と幸運な息子のせい?~
ソラ
恋愛
王宮の陰湿な包囲網、そして夫であるアリステア公爵の無関心。心身を削り取られたセラフィナは、孤独と絶望の中でその短い一生を終えた。
だが、彼女は知らなかった。
彼女の死を知ったアリステアが、復讐の鬼と化して王宮へ反乱を起こし、彼女を虐げた者たちを血の海に沈めたことを。そして彼もまた、非業の死を遂げたことを。
「……セラフィナ。二度と、君を離さない。この命、何度繰り返してでも」
気がつくと、そこは五年前――結婚三日目の朝。
セラフィナが「今度は期待せずに生きよう」と決意した矢先、飛び込んできたアリステアは泣きながら彼女を抱きしめた。
前世の冷淡さが嘘のように、甘く、重すぎるほどの愛を注いでくるアリステア。
さらに、前世には存在しなかった息子・ノエルまで現れ、セラフィナを苦しめるはずだった敵は、彼女が知らないうちに裏で次々と社会的に抹殺されていく。
アリステアは記憶がないふりをして、狂気的な執着を「優しさ」という仮面で隠し、今度こそ彼女を檻のような幸福の中に閉じ込めようと画策していた。
知っているのは、読者(あなた)だけ。
嘘から始まる、究極のやり直し溺愛ファンタジー!
(本作品はAIを活用して構成・執筆しています)
私を見下していた婚約者が破滅する未来が見えましたので、静かに離縁いたします
ほーみ
恋愛
その日、私は十六歳の誕生日を迎えた。
そして目を覚ました瞬間――未来の記憶を手に入れていた。
冷たい床に倒れ込んでいる私の姿。
誰にも手を差し伸べられることなく、泥水をすするように生きる未来。
それだけなら、まだ耐えられたかもしれない。
だが、彼の言葉は、決定的だった。
「――君のような役立たずが、僕の婚約者だったことが恥ずかしい」
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
【第1章完結】公爵様、三年限定ではなかったのですか!?~契約結婚したらなぜか溺愛されていました~
山咲莉亜
恋愛
ウェルロード帝国。大陸一の国力を誇るこの国には建国当時から続く五つの名門家があった。それぞれ役割は違うものの、爵位問わず皇族に継ぐ権力を持った彼らはまとめて『ロード』と呼ばれ、人々は尊敬と畏怖の念を抱いていた。
「はじめまして、フェルリア公爵様。わたしはリーシャ・フランクスと申します。以後お見知りおきを」
──わたしは『時間』の面で大きなハンデがあるから、その分他人より多くの何かを諦めなければならない。それでも、絶対に譲れないものはあります。汚れ仕事はすべて請け負う。その代わり、わたしの生きる意味は国にはあげない。
「アルヴィン・フェルリアだ。リーシャ嬢、私と結婚してくれないか?」
──私には守りたいものができた。手に入れたいものができた。この力を持って生まれた理由は誰が何と言おうと、彼女の隣に並び立つためだったと断言する。
これは不幸な環境で育ちながらも自身の目的のために前を向き続ける、強き少女の物語。
【完結】無口な旦那様は妻が可愛くて仕方ない
ベル
恋愛
旦那様とは政略結婚。
公爵家の次期当主であった旦那様と、領地の経営が悪化し、没落寸前の伯爵令嬢だった私。
旦那様と結婚したおかげで私の家は安定し、今では昔よりも裕福な暮らしができるようになりました。
そんな私は旦那様に感謝しています。
無口で何を考えているか分かりにくい方ですが、とてもお優しい方なのです。
そんな二人の日常を書いてみました。
お読みいただき本当にありがとうございますm(_ _)m
無事完結しました!
婚約破棄!?なんですって??その後ろでほくそ笑む女をナデてやりたい位には感謝してる!
まと
恋愛
私、イヴリンは第一王子に婚約破棄された。
笑ってはダメ、喜んでは駄目なのよイヴリン!
でも後ろでほくそ笑むあなたは私の救世主!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる