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∞9【メニューオープン】
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「………ゾクゾクするってか」
アゾロは大きな樹の木陰で目覚めた。
木刀での素振りに疲れて、樹にもたれて一休みしているうちにいつの間にか眠ってしまったらしい。
また、あのおっさんの夢だ。
人の昼寝の邪魔するなんて、ほんとに人の迷惑顧みないおっさんだ。
しかも、この夢は以前にも視たことがある……。
木刀を持って樹の根本から起き上がったアゾロは、自分の右手の指をニギニギして指の動きを確かめたあと、手を真っ直ぐ前に突きだしながら唱えた。
「メニューオープン!」
ブンッという大きな蜂の羽音のような音を響かせながら、黒くて厚みのない『メニュー画面』が現れる。この『メニュー画面』というのは夢の中のおっさんの表現であって、アゾロには意味は分からない。
このヘンテコな『厚みのない黒板みたいなやつ』の見た目や名前には、アゾロは興味はない。
重要なのはその機能だ。
「早速始めますか!今日も今日とて」
そう言いながら、アゾロは『メニュー画面』上にある『通常コマンド』の一つ【チュートリアル】を選択した。
『メニュー画面』の、いくつかある通常コマンドのひとつ、【チュートリアル】は、
『自分が体験した物事や過去に戦った相手をバーチャルリアリティ上に再現して戦う』ことができる。
バーチャルリアリティ上で『相手』『地形』『武器などの戦闘条件』『苦痛の有無』を選択し実行することで、
『一度戦った相手と何度でも戦うことができる』。
しかも、
『相手の攻撃のパターンは毎回変えることもできる』。
その上、
『【チュートリアル】上での戦いを繰り返すほど、機能がアップデートされてさらに高度な戦いが可能となる』。
この『バーチャルリアリティ』だとか、『アップデート』だとかの意味は、夢の中のおっさんの表現なので、アゾロには詳しくは分からない。
多分『幻覚』とか、『便利になる』という意味だろう。
とにかく大事なのは名前ではなく、その機能だ。
この『メニュー画面』の【チュートリアル】機能を利用した訓練方法を、アゾロ自身は『《無限チュートリアル》特訓』と名付けて呼んでいる。
…To Be Continued.
⇒Next Episode.
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「………ゾクゾクするってか」
アゾロは大きな樹の木陰で目覚めた。
木刀での素振りに疲れて、樹にもたれて一休みしているうちにいつの間にか眠ってしまったらしい。
また、あのおっさんの夢だ。
人の昼寝の邪魔するなんて、ほんとに人の迷惑顧みないおっさんだ。
しかも、この夢は以前にも視たことがある……。
木刀を持って樹の根本から起き上がったアゾロは、自分の右手の指をニギニギして指の動きを確かめたあと、手を真っ直ぐ前に突きだしながら唱えた。
「メニューオープン!」
ブンッという大きな蜂の羽音のような音を響かせながら、黒くて厚みのない『メニュー画面』が現れる。この『メニュー画面』というのは夢の中のおっさんの表現であって、アゾロには意味は分からない。
このヘンテコな『厚みのない黒板みたいなやつ』の見た目や名前には、アゾロは興味はない。
重要なのはその機能だ。
「早速始めますか!今日も今日とて」
そう言いながら、アゾロは『メニュー画面』上にある『通常コマンド』の一つ【チュートリアル】を選択した。
『メニュー画面』の、いくつかある通常コマンドのひとつ、【チュートリアル】は、
『自分が体験した物事や過去に戦った相手をバーチャルリアリティ上に再現して戦う』ことができる。
バーチャルリアリティ上で『相手』『地形』『武器などの戦闘条件』『苦痛の有無』を選択し実行することで、
『一度戦った相手と何度でも戦うことができる』。
しかも、
『相手の攻撃のパターンは毎回変えることもできる』。
その上、
『【チュートリアル】上での戦いを繰り返すほど、機能がアップデートされてさらに高度な戦いが可能となる』。
この『バーチャルリアリティ』だとか、『アップデート』だとかの意味は、夢の中のおっさんの表現なので、アゾロには詳しくは分からない。
多分『幻覚』とか、『便利になる』という意味だろう。
とにかく大事なのは名前ではなく、その機能だ。
この『メニュー画面』の【チュートリアル】機能を利用した訓練方法を、アゾロ自身は『《無限チュートリアル》特訓』と名付けて呼んでいる。
…To Be Continued.
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