わたしがわたしをわすれるひ【R18】

仲村來夢

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視界も体も自由になったあたしはすかさず剛くんに抱きついて剛くんの顔をじっと見つめた。

さっきまで剛くんの顔も見えなくて、触れることも触れられることも出来なかったのに今は目の前に剛くんがいることに安心する。

「ごうくんーごうくんごうくんっ」

「何やなー俺ん家の犬かお前は…」

剛くんがあたしの体を受け止めて笑った。

あたしは普段は気ままで猫みたいって言われる。特に蓮くんに。かまって欲しい時とほっといて欲しい時の差が激しいらしい。

けどあたしは剛くんの前では従順な犬になってしまう。剛くんに抱かれたくてたまらない夜があっても連絡が来るまで我慢して、「待て」も出来る。…他の人とセックスしながら、だけど。

「剛くん家の犬可愛い?」

「可愛いよー賢いし。何かにつけてご褒美にエサあげすぎてよく怒られてるわ」

「…剛くん家の犬あたしと代わってくれへんかなぁ」

「何言ってんの」

「わん」

「あほか」

剛くんに笑われて自分が急に恥ずかしくなって俯いた。

「嘘やって、めっちゃ可愛いやん!…じゃあ俺のこと気持ちよくしてくれたら菜々ちゃんにもご褒美あげよっかな」

***

「…菜々ちゃんほんまフェラ上手いな」

剛くんはいつも時間をかけて色んなことしてくれるから、あたしも他の人にするより頑張っちゃってる気がする。

上手いなって言われると嬉しいし。

「ん…」

剛くんがあたしの頭を動かす。徐々に力が強まって、喉の奥まで剛くんのモノが押し付けられてすぐ、口の中に苦い味が広がった。

それを飲み込むと剛くんがあたしの頭を優しく撫でた。

「お利口さんやな」

「ご褒美くれる…?」

「そうやな」

***

「あ!んやっまたいっちゃ…あぁぁ!!」

「もう…俺の指で何回いくん?指ふやけてきたんやけど」

そう言いながら、剛くんの指はあたしの中をなおも弄り続ける。

「だってっ、剛くんがいっぱい触るからぁ…っ!」

「菜々ちゃん見てたら勃ってきた。欲しい?」

「ほしい…剛くんのっ…ちょうだい…」

あたしの足を大きく開いて、剛くんが入ってきた。飽きるほど絶頂に達した筈なのにあたしは入れられた瞬間いってしまった。

「俺の入れただけでいっちゃったん?」

「待って待って、まだ…まだ動かしちゃ…あぁあんっ」

それでも剛くんが動かすから、中がきゅうきゅうに締まってくる。

「そんな締めんなよ…すぐいっちゃうやん」

「だって…だって!あっ…」

気持ちよすぎておかしくなっちゃう…

♪♪♪

枕元に置いてあった剛くんの電話が鳴った。

「あ…」

「取るわ、ごめんな」

けど剛くんのモノはあたしの中から抜かれる事はなくて繋がったままで剛くんが電話を取った。

「あ…」

「お疲れ様。どうしたの?」

剛くんの声のトーンと喋り方が変わった。電話の相手は会社の部下っぽい。

剛くんはあたしにのしかかり、電話をしている逆の手の人差し指を自分の唇に当てて、あたしに声を潜めるようにジェスチャーをした。そして体を起こしたかと思うと再び腰を動かし始めた。

今動かしちゃダメ…!こんなに気持ちいいのに声我慢させられるなんてつらい…

「…っ」

「あ、もう来るって言ってるんだね。了解。ちょっと待っててもらわなきゃだけどって伝えて。」

もうダメ…声出ちゃう…

「…はぁ…、っ…」

我慢の限界が来て、あたしは小さく喘ぎ声を出してしまった。

「うん、うん。よろしくね。じゃ失礼しまーす」

電話が終わったらしい。電話を枕元に置いた剛くんがあたしの中の奥の方を思いっきり突いた。

「あっ!!」

「声出したらあかんやろ?俺が仕事の合間にセックスしてんのバレるやん」

「あんっ、あんっ!そんなんやったら…止めてくれたらいいのにっ…あ」

「やめたら怒るくせに。そんなん言ったらもうせーへんで?ごめんなさいは?」

「…ごめん、なさいっ…あ!きもちいい、剛くんそこ気持ちいい…いっちゃっ…あ!あ!いっちゃうよぉっ」

「俺も。一緒にいこ」

「あ!あ!いくいくいく!いくぅっ」

剛くんがあたしにキスをする。激しくて長いキスをしながらあたしと剛くんはほぼ同時に果てた。あたしは小さく喘ぎ声を漏らしながら剛くんと舌を絡めた。剛くんの熱いのがあたしの中に注がれていく…

***

シャワーを浴びた剛くんがスーツを着て身支度を整えているのをあたしはベッドでうつぶせになりながらぼんやりと見ていた。

「先シャワーありがとう」

「ううん…誰か待ってるんやろ?早く戻らなね…」

「そうやねんな…もうちょい菜々ちゃんとラブラブしたかったのに。なぁ今度犬のコスプレしてーや」

ネクタイを締めながら剛くんがニヤニヤしてこっちを見る。

「えっ、着ぐるみ着ろってこと?」

「ちゃうわ。水着みたいなの売ってんの知らん?」

「なんとなくは。んー探せたら探しとくわ」

「それ関西人が乗り気じゃない時に言う言葉やん。じゃあ俺行くわ、シャワー浴びてゆっくりしてな」

「うん」

「あ、ちゃんとそれ使って乳首開発しといてな」

さっき使われたおもちゃを指差して、また剛くんがニヤニヤした。

「何言ってんのよ、剛くんの変態!」

「だから変態は菜々ちゃんやろ」

剛くんがベッドにいるあたしにキスをして、一人部屋を出た。

なんだか恥ずかしくて気のない返事をしたけどその後すぐ、剛くんが言ってたコスプレの衣装をネットで探し始めた。

けっこう出てくるんだ。さすが剛くんアパレルの…いや関係ないわ多分。キリがないからシャワーを浴びることにした。

コスプレして剛くんにいっぱいエッチなことされたいな…

そんなことを考えながらシャワーを浴びているとまた体が疼いて我慢できなくて、剛くんとのセックスを思い出しそのままシャワーでオナニーをした。

元々オナニーはする方だけど、剛くんとセックスするようになってからその回数が増えてしまった。蓮くんとか、剛くん以外の男ともセックスして十分性欲は満たされているはずなのにまだ足りないの?って自分で恥ずかしくなる。

「ん…あっ…」

小さく声を上げてあたしは絶頂に達した。

セックスした相手を考えながらオナニーしたことなんかそれまで一度も無かったのに、なんで剛くんのことは考えちゃうんだろう。

やっぱり剛くんのこと好きなのかな。

違う男ともセックス出来るから剛くんが好きなわけじゃないって、自分では思ってるんだけど。
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