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12. 3人で同居…?
結局、レコーディングは「3人の良さを生かす」という建前の混成案で進むことになり、今日はその振り入れのためのダンスレッスン当日だった。
鏡張りのスタジオに、激しいビートが響く。奏多は数年のブランクを感じさせないほど、体が音に反応していた。かつて「エース」と呼ばれたそのキレは、衰えるどころか、大人の色気を纏って研ぎ澄まされているように見えた。
「……はぁ、はぁ……」
やはり久しぶりのダンスは身体への負担が大きく、曲が止まると奏多が膝をついて荒い息を吐く。その瞬間だった。
「奏多、大丈夫? はい、これ。俺が今の奏多の体調に合わせて調合した特製栄養ドリンク。無理は禁物だから」
間髪入れずに颯真が駆け寄り、まるでお守りのようにドリンクのボトルを差し出す。その過保護なまでの手早さに驚く間もなく、今度は反対側から温かい感触が伝わってきた。
「奏多さん、お疲れ様です! 筋肉が固まっちゃう前に、僕がほぐしてあげますね!」
リオが奏多の背後に回り込み、大きな手でぐいぐいと肩を揉み始める。金髪の髪をサラサラと揺らしながら、リオは「どうですか? 気持ちいいですか?」と顔を覗き込んできた。
「ちょっ……二人とも、近すぎるってば。まだ振り付けの確認が途中なんだから、練習させてよ……」
「ダメだよ、奏多。奏多は頑張りすぎる癖があるから」
「そうです! 休憩も仕事のうちですよ。ほら、もっと僕に体重預けてください!」
右からは至れり尽くせりの介護、後ろからはマッサージ。奏多は困り果てて溜息をついた。
しかし、急に体を動かした反動だろうか。立ち上がろうとした瞬間、視界がぐにゃりと歪んだ。
「あ……」
立ちくらみに襲われ、奏多の膝から力が抜ける。倒れる、と思った瞬間、無意識に近くにいたリオの体に腕を回し、その胸に顔を埋める形でしがみついてしまった。
「……っ」
リオが短く息を呑む。
いつもは強引なリオも、奏多からの予期せぬ抱擁に、一瞬で顔を真っ赤に染めて固まった。腕の中に収まる奏多の細さと、柔らかな髪の香りに、心臓が爆音を立てる。
「……かな、た?」
横でそれを見ていた颯真の目が、一瞬で据わった。穏やかだった声のトーンが、急速に零度まで下がる。
「リオくん。……今すぐ、その手を離して。奏多がふらついたのは俺の不徳の致すところだけど、君がそのまま抱きしめていい理由にはならない!」
普段は穏やかで落ち着いている颯真が珍しく声を大きくした。
「い、いや、これは奏多さんの方から……! っていうか、離しませんよ! 奏多さん、大丈夫ですか!? 無理させすぎなんですよ、颯真さんが!」
「……っ、うるさいなぁ……二人とも、声が響くよ……」
リオの胸の中で、奏多は真っ赤な顔をして唸った。
支えられている安心感よりも、二人の間で火花を散らす凄まじい嫉妬のエネルギーに、奏多は別の意味で倒れそうになっていた。
リオの胸の中に収まってしまった奏多を巡り、スタジオの空気は一気に沸騰した。何となくその空気に耐えられなくて、リオの胸にぎゅっと顔を埋めた。
「ほら見ましたか!? 奏多さんが僕を選んだんだ! 奏多さんの心は、もう僕の方に傾いてるんですよ!」
リオは勝ち誇った顔で、奏多を抱きしめる腕にさらに力を込めた。耳元で弾むリオの心臓の音に、奏多も恥ずかしくなる。
「ちょっと、リオくん、言い方が紛らわしい……っ」
「いいんです! さあ奏多さん、このまま今日の練習は終わりにして、美味しいもの食べに行きましょう。僕が予約したお店、奏多さんの大好きなオムライスが絶品なんです。さあ、行きましょう!」
リオは奏多の腕を引き、今すぐ連れ去ろうと歩き出す。だが、背後から放たれた言葉が、その動きを凍りつかせた。
「……リオくん。さっきから威勢がいいけど、大きな勘違いをしているんじゃないかな」
低く、けれど絶対的な拒絶を含んだ颯真の声。振り返ると、彼は冷ややかな笑みを浮かべ、ゆったりとした動作で奏多の空いた方の手を握りしめた。
「奏多が君に寄りかかったのは、単なる貧血。それに、彼が帰る場所は君の予約した店じゃない。……俺と奏多の『家』だよ」
リオが目を見開く。「え……家?」
「そう。俺たち、今は一緒に暮らしているんだ。同棲、と言ってもいいかな。奏多の健康管理から生活のすべてまで、俺が24時間体制で支えてる。外食なんてさせなくても、俺が栄養バランスを考えた手料理を毎日食べさせているから、必要ないよ」
颯真は奏多を優しく、けれど誇示するように自分の方へ引き寄せ、リオに決定的なマウントをとった。
「ど、同棲……!? 嘘だ、奏多さん、本当ですか!?」
「あ、いや……同棲っていうか、颯真が強引に……」
「奏多、疲れたよね? リオくんみたいな騒がしい子と食事に行くより、静かな家で俺と一緒に過ごした方が体のためだよ」
颯真の優雅な微笑みが、リオには何よりの宣戦布告に見えた。
「卑怯ですよ、颯真さん! 職権乱用だ! 奏多さん、そんな独占欲の塊みたいな人の家、今すぐ出て僕のところに来てください!」
「君のような新人に、奏多の繊細なケアができるとは思えないね」
「できますよ! 僕は奏多さんのためなら、一生捧げる覚悟があるんです!」
左右から腕を引っ張られ、耳元では怒号に近い愛の告白と嫉妬のぶつかり合い。
「……もう、勝手にしてよ……!」
奏多の叫びは、またしても二人の情熱的な喧嘩にかき消されていった。
※※※※※※
「……もう、無理」
言い争う二人の声がスタジオの壁に反響し、奏多の耳の奥をがんがんと叩く。
自分を思ってのことだとは分かっている。けれど、その熱量が、今の奏多には重すぎて、息が詰まりそうだった。
「……っ」
二人が「奏多の健康管理は俺が」「僕が!」と激しい議論を戦わせている隙に、奏多は音を立てずにスタジオの隅へ移動した。そのまま、誰にも気づかれないように重い防音扉をすり抜ける。
外の空気は冷たく、火照った頬に心地よかった。
奏多は目的もなく、夜の街をふらふらと歩き出した。かつてアイドルとして駆け抜けた街。今はただの、どこにでもいる一人の青年として、雑踏に紛れる。
「……一人になりたかっただけなんだけどな」
公園のベンチに座り、夜空を見上げる。
颯真の過保護な優しさも、リオの眩しいほどの情熱も、今の自分には贅沢すぎて、どう受け止めていいか分からない。でも、あの騒がしい空間から離れると、不思議と胸の奥が少しだけ寂しくなった。
一時間後。
スマホの画面には、颯真とリオからの着信履歴が合わせて100件を超えていた。
さすがに申し訳なくなって、奏多が「公園にいます」と一行だけメッセージを送ると、ものの数分で二人が血相を変えて現れた。
「奏多!!」
「奏多さん!!」
二人は同時に奏多の元へ駆け寄り、左右からその体を抱きしめるようにして、安堵の溜息をついた。
「勝手にいなくならないで……本当に心臓が止まるかと思った。ごめん、奏多。俺たちが悪かったよ」
「そうです、寂しくさせてごめんなさい! もう喧嘩しませんから、置いてかないでください……!」
反省の色を隠せない二人に、奏多は困ったように笑った。
「……喧嘩、本当にしないでね。あと、どっちかを選ぶなんて今の僕にはできない。……それから、リオくん。颯真の家での生活、そんなに心配?」
「心配ですよ! 颯真さん、奏多さんのこと甘やかしすぎてダメにしそうですもん!」
「……はぁ」
本当はこんなこと提案したくなかったが、2人が僕のことを心配してくれているのも分かる。
「いっそのこと、3人で一緒に住めばいいんじゃない? それなら、どっちがケアするかで揉めないでしょ」
颯真とリオは顔を見合わせ、一瞬の静寂のあと、同時に頷いた。
「っな、奏多」
「颯真、お願い」
「…ぅ………分かったよ。リオくん、君の家事能力を俺が審査する。奏多を任せられるか、隣で見張らせてもらうからね」
「望むところです! 颯真さんの過保護すぎる管理、僕が軌道修正してあげます!」
「………」
すでに後悔。この熱量に耐えられるだろうか。
こうして、元メンバーの過保護なお兄さん・颯真と、現役アイドルのわんこ系後輩・リオ、そしてその二人に愛され、振り回される奏多の「3人同居生活」が幕を開けることになった。
鏡張りのスタジオに、激しいビートが響く。奏多は数年のブランクを感じさせないほど、体が音に反応していた。かつて「エース」と呼ばれたそのキレは、衰えるどころか、大人の色気を纏って研ぎ澄まされているように見えた。
「……はぁ、はぁ……」
やはり久しぶりのダンスは身体への負担が大きく、曲が止まると奏多が膝をついて荒い息を吐く。その瞬間だった。
「奏多、大丈夫? はい、これ。俺が今の奏多の体調に合わせて調合した特製栄養ドリンク。無理は禁物だから」
間髪入れずに颯真が駆け寄り、まるでお守りのようにドリンクのボトルを差し出す。その過保護なまでの手早さに驚く間もなく、今度は反対側から温かい感触が伝わってきた。
「奏多さん、お疲れ様です! 筋肉が固まっちゃう前に、僕がほぐしてあげますね!」
リオが奏多の背後に回り込み、大きな手でぐいぐいと肩を揉み始める。金髪の髪をサラサラと揺らしながら、リオは「どうですか? 気持ちいいですか?」と顔を覗き込んできた。
「ちょっ……二人とも、近すぎるってば。まだ振り付けの確認が途中なんだから、練習させてよ……」
「ダメだよ、奏多。奏多は頑張りすぎる癖があるから」
「そうです! 休憩も仕事のうちですよ。ほら、もっと僕に体重預けてください!」
右からは至れり尽くせりの介護、後ろからはマッサージ。奏多は困り果てて溜息をついた。
しかし、急に体を動かした反動だろうか。立ち上がろうとした瞬間、視界がぐにゃりと歪んだ。
「あ……」
立ちくらみに襲われ、奏多の膝から力が抜ける。倒れる、と思った瞬間、無意識に近くにいたリオの体に腕を回し、その胸に顔を埋める形でしがみついてしまった。
「……っ」
リオが短く息を呑む。
いつもは強引なリオも、奏多からの予期せぬ抱擁に、一瞬で顔を真っ赤に染めて固まった。腕の中に収まる奏多の細さと、柔らかな髪の香りに、心臓が爆音を立てる。
「……かな、た?」
横でそれを見ていた颯真の目が、一瞬で据わった。穏やかだった声のトーンが、急速に零度まで下がる。
「リオくん。……今すぐ、その手を離して。奏多がふらついたのは俺の不徳の致すところだけど、君がそのまま抱きしめていい理由にはならない!」
普段は穏やかで落ち着いている颯真が珍しく声を大きくした。
「い、いや、これは奏多さんの方から……! っていうか、離しませんよ! 奏多さん、大丈夫ですか!? 無理させすぎなんですよ、颯真さんが!」
「……っ、うるさいなぁ……二人とも、声が響くよ……」
リオの胸の中で、奏多は真っ赤な顔をして唸った。
支えられている安心感よりも、二人の間で火花を散らす凄まじい嫉妬のエネルギーに、奏多は別の意味で倒れそうになっていた。
リオの胸の中に収まってしまった奏多を巡り、スタジオの空気は一気に沸騰した。何となくその空気に耐えられなくて、リオの胸にぎゅっと顔を埋めた。
「ほら見ましたか!? 奏多さんが僕を選んだんだ! 奏多さんの心は、もう僕の方に傾いてるんですよ!」
リオは勝ち誇った顔で、奏多を抱きしめる腕にさらに力を込めた。耳元で弾むリオの心臓の音に、奏多も恥ずかしくなる。
「ちょっと、リオくん、言い方が紛らわしい……っ」
「いいんです! さあ奏多さん、このまま今日の練習は終わりにして、美味しいもの食べに行きましょう。僕が予約したお店、奏多さんの大好きなオムライスが絶品なんです。さあ、行きましょう!」
リオは奏多の腕を引き、今すぐ連れ去ろうと歩き出す。だが、背後から放たれた言葉が、その動きを凍りつかせた。
「……リオくん。さっきから威勢がいいけど、大きな勘違いをしているんじゃないかな」
低く、けれど絶対的な拒絶を含んだ颯真の声。振り返ると、彼は冷ややかな笑みを浮かべ、ゆったりとした動作で奏多の空いた方の手を握りしめた。
「奏多が君に寄りかかったのは、単なる貧血。それに、彼が帰る場所は君の予約した店じゃない。……俺と奏多の『家』だよ」
リオが目を見開く。「え……家?」
「そう。俺たち、今は一緒に暮らしているんだ。同棲、と言ってもいいかな。奏多の健康管理から生活のすべてまで、俺が24時間体制で支えてる。外食なんてさせなくても、俺が栄養バランスを考えた手料理を毎日食べさせているから、必要ないよ」
颯真は奏多を優しく、けれど誇示するように自分の方へ引き寄せ、リオに決定的なマウントをとった。
「ど、同棲……!? 嘘だ、奏多さん、本当ですか!?」
「あ、いや……同棲っていうか、颯真が強引に……」
「奏多、疲れたよね? リオくんみたいな騒がしい子と食事に行くより、静かな家で俺と一緒に過ごした方が体のためだよ」
颯真の優雅な微笑みが、リオには何よりの宣戦布告に見えた。
「卑怯ですよ、颯真さん! 職権乱用だ! 奏多さん、そんな独占欲の塊みたいな人の家、今すぐ出て僕のところに来てください!」
「君のような新人に、奏多の繊細なケアができるとは思えないね」
「できますよ! 僕は奏多さんのためなら、一生捧げる覚悟があるんです!」
左右から腕を引っ張られ、耳元では怒号に近い愛の告白と嫉妬のぶつかり合い。
「……もう、勝手にしてよ……!」
奏多の叫びは、またしても二人の情熱的な喧嘩にかき消されていった。
※※※※※※
「……もう、無理」
言い争う二人の声がスタジオの壁に反響し、奏多の耳の奥をがんがんと叩く。
自分を思ってのことだとは分かっている。けれど、その熱量が、今の奏多には重すぎて、息が詰まりそうだった。
「……っ」
二人が「奏多の健康管理は俺が」「僕が!」と激しい議論を戦わせている隙に、奏多は音を立てずにスタジオの隅へ移動した。そのまま、誰にも気づかれないように重い防音扉をすり抜ける。
外の空気は冷たく、火照った頬に心地よかった。
奏多は目的もなく、夜の街をふらふらと歩き出した。かつてアイドルとして駆け抜けた街。今はただの、どこにでもいる一人の青年として、雑踏に紛れる。
「……一人になりたかっただけなんだけどな」
公園のベンチに座り、夜空を見上げる。
颯真の過保護な優しさも、リオの眩しいほどの情熱も、今の自分には贅沢すぎて、どう受け止めていいか分からない。でも、あの騒がしい空間から離れると、不思議と胸の奥が少しだけ寂しくなった。
一時間後。
スマホの画面には、颯真とリオからの着信履歴が合わせて100件を超えていた。
さすがに申し訳なくなって、奏多が「公園にいます」と一行だけメッセージを送ると、ものの数分で二人が血相を変えて現れた。
「奏多!!」
「奏多さん!!」
二人は同時に奏多の元へ駆け寄り、左右からその体を抱きしめるようにして、安堵の溜息をついた。
「勝手にいなくならないで……本当に心臓が止まるかと思った。ごめん、奏多。俺たちが悪かったよ」
「そうです、寂しくさせてごめんなさい! もう喧嘩しませんから、置いてかないでください……!」
反省の色を隠せない二人に、奏多は困ったように笑った。
「……喧嘩、本当にしないでね。あと、どっちかを選ぶなんて今の僕にはできない。……それから、リオくん。颯真の家での生活、そんなに心配?」
「心配ですよ! 颯真さん、奏多さんのこと甘やかしすぎてダメにしそうですもん!」
「……はぁ」
本当はこんなこと提案したくなかったが、2人が僕のことを心配してくれているのも分かる。
「いっそのこと、3人で一緒に住めばいいんじゃない? それなら、どっちがケアするかで揉めないでしょ」
颯真とリオは顔を見合わせ、一瞬の静寂のあと、同時に頷いた。
「っな、奏多」
「颯真、お願い」
「…ぅ………分かったよ。リオくん、君の家事能力を俺が審査する。奏多を任せられるか、隣で見張らせてもらうからね」
「望むところです! 颯真さんの過保護すぎる管理、僕が軌道修正してあげます!」
「………」
すでに後悔。この熱量に耐えられるだろうか。
こうして、元メンバーの過保護なお兄さん・颯真と、現役アイドルのわんこ系後輩・リオ、そしてその二人に愛され、振り回される奏多の「3人同居生活」が幕を開けることになった。
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