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異世界フィオール
10話 ヒデヨシの初陣
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メーシャたちは転移ゲートをくぐり異世界にワープしようとしていた。
ゲート内は無数の光の粒子が螺旋を描くように移動しており、その中央にトンネル状の道がある。そして一度入ってしまえば基本的に自動で目的地まで運んでくれる。のだが……。
「およ、どうなってんだ……?」
いつの間にかヒデヨシの姿が見えなくなっている上にデウスの気配まで感知できなくなっている。
しかも光の粒子は移動せず停滞しており、道もトンネルではなく球体のような形状に変わっていた。
「……もしかして敵の襲撃!? じゃあ、お望み通り相手してあげる!!」
戦闘体制に入ったメーシャは体に即座にオーラをまとわせる。
オーラの色こそ緑になってしまい黄金ほどの出力や能力ではないが、戦闘経験を得てコツを少し掴んだメーシャはあの時の7~8割くらいの強さは出せるようになっており、タコと同程度なら問題なく圧倒できるはずだ。
『──その必要はない』
「わっ?! オーラがかき消えちゃった……」
謎の声がした途端メーシャのオーラが消えてしまい、新たにオーラを出すこともできなくなってしまった。
『……心配しなくてよい。わたしはそなたと同じ世界を守らんとする者。先のたたかいではわたしのチカラが役にたったであろう?』
謎の声が言うところによると、タコとの戦いで使うことができた黄金のオーラや破壊された土地の修復はこの者によるチカラらしい。
味方であるかは置いておくにしてもメーシャのオーラをかき消したり、デウスの作った転移ゲートに細工してメーシャを他の者と切り離したりできる謎の声の主はただ者では無いはずだ。
「……正直に言うとアレはすごかったし。むしろあの状態で負ける方が難しいし、なんならタコ100体来ても勝てるんじゃないかって思うくらいチカラがみなぎってきたもん」
100体はテキトーだが、メーシャは実際にタコが複数体相手だったとしても倒し切る実力があった。
『ふふっ……。わたしがチカラをかさずとも勝てたかもしれぬが、あっとう的チカラを見せつけるひつようがあったからな……!』
声の主は嬉しくなったのか思わず笑いがこぼれ、その後の声も明らかにゴキゲンになっている。敵ではないのだろうか?
しかもよくよく声を聞いてみると、言葉使いは仰々しいのになんだか舌ったらずだし、声自体も幼いし、喋り方も小学校低学年の女の子が不慣れなセリフを言っているようだし、何よりフレンドリーな雰囲気が隠しきれていない。
そう、警戒するには敵意が無さすぎるし、もしこれも作戦なら敵もそうとうクレバーだと言わざるを得ない。
「なんかの作戦かな?」
そんな声を相手に、メーシャの声もちびっ子のお話を聞く優しいお姉さんの様になってしまっている。
『そうてい以上のつよさを見せつけることで、じゃ神ゴッパはせんりょく低下をおそれて軍を動かせなくなる。そして、その勇者がすでにしんりゃくがはじまっている異世界に行けば、軍は そなたにくぎづけになり、フィオールも地球もしばらく こうげきできない じょうきょうができあがる。…………そなたにはくろうさせるがな』
声は少し申し訳なさそうに語る。
「ははっ……イイよ。結局邪神軍とはガッツリ戦うんだし、警戒して逃げられてその先で被害が出ちゃう~みたいになるより絶対にイイじゃん」
『たすかる……。それにな、ひきつづきわが世界でもチカラを貸してやりたかったのだが、じゃ神のさくによって手が出せなくされていてな。すまないが、その時まではしばらくお別れだ』
「あっそうなんだ! 無理しないでいいからね、こっちはこっちで頑張るし、なんなら困ったら手伝うから教えてね!」
含みがある言い回しではあったが、メーシャはあえて触れずに優しく答えた。
デウスのいる方向さえ分かるメーシャの不思議センサーによると、タコの時みたいな邪悪な雰囲気も感じられないし、悪い人というか悪意を持った時特有の匂いがしないので、警戒をある程度解いて信じても大丈夫だと判断したのだ。
『────こほんっ。では、宝珠のひとつを持つドラゴン=ラードロを探すのだ。くわしくはウロボロスが知っているはずだ』
声はしばらくの沈黙の後咳払いをして、威厳がある風の声色で新たな情報を教えてくれた。
それによると、そのドラゴン=ラードロという存在が目下の敵のようだ。
「ドラゴン=ラードロ……ね。おけ、ちゃんとメモったからね」
メーシャは急いでスマホを取り出して慣れた手つきでメモアプリに記入する。これなら忘れないし間違える事もないだろう。
『メモするのえら…………あっ、えと……では、けんとうをいのる! さらばだいろはメーシャ。またその時まで……!』
「いま素が出…………ちょっ、まぶし!?」
メーシャは言葉を言い切る前に、いつの間にか元の転移ゲートのトンネルに戻されていた。
あまり触れてはいけない部分だったのだろう。
「……まあいいか。じゃあ気持ち切り替えて異世界に突入だし!」
* * * * *
少し時間をさかのぼり、ヒデヨシはメーシャよりひと足先に異世界に着いていた。
着いてまず初めにその景色や空気を堪能したいところだったが……。
『──ヒデヨシ、上だ! 気を付けろ!』
「ちう!」
少しの楽しむ間すらないままに、早々に邪神軍の襲撃を受けていた。
せいぜい分かったのはここは背の低い草が生い茂った平原ということくらい。
──ビュオ!!
風を切る音と共に突撃してきたのは、丸いスライム状の体に丸い目と口がついたモンスター"プルマル"。
ヒデヨシは難なくそれを回避して距離を離す。
敵はそのプルマルの他に別個体が10体程と、それを統率しているらしい胸に禍々しい宝石の付いた、3つの目を持つ黒いオオカミ型の邪神の手先がいた。
数こそ多いものの、メーシャの戦ったタコとは比べるまでもなく弱い存在なのは明白。それに知能もそれほど高くなさそうなのと、誰かが操っているような意思も感じられないので、大方『怪しい反応が出現したから排除する』という機械的な反応を示したのだろう。
「ちうち……?」
機械的な反応。確かにそうだ。だが、その怪しい反応というのはつまり……。
『ああ、そうだ。こいつらの目的は……ゲートの破壊だ!』
ゲートを破壊されればメーシャがここから出られなくなってしまう可能性がある。それどころか空間と空間の狭間に閉じ込められるかもしれない。
「……ちう!」
ヒデヨシは戦う決心をした。
メーシャの危機に己がチカラを示さずして、いつ示すというのだろうか。
──今こそヒデヨシ初陣の時だ。
『安心しろヒデヨシ。このゲートを狙ってる敵はコイツらだけみたいだ』
「スゥ~…………ちうっち!」
ヒデヨシは深呼吸をして全身に力をこめる。するとじょじょに身体が赤く光り始めた。
色こそ邪神軍の放つオーラの赤色と似ていたが、ヒデヨシの光は一切禍々しさが感じられない。それどころか神々しさのようなものさえ感じられた。
「ちちうちうちう!」
背中の黒い五角形に左右対称の"ヒ"と言う文字のような模様が浮き上がり、ヒデヨシの身体能力や反応速度、体の頑強さなどが強化された。
これもウイルスの持つ身体を変質させる効果を応用したものだ。
「グルルルル……」
オオカミ型の手先……"ミツメオオカミ=ラードロ"が、ヒデヨシを脅威と判断して警戒の色を強める。
「──グルルルオオオオ!!」
ミツメオオカミ=ラードロは遠吠えをあげながらオーラを周囲に放ち、近くのプルマルに攻撃命令を下すとともに自身の強化をはかる。
「ギュピー!!」
プルマルの頭の上に刺さっていたアンテナのようなものが命令を受信。狂化状態になったプルマルは完全にヒデヨシを排除する気のようだ。
だが、標的になったからにはしばらくはゲートは安全。ヒデヨシとしてはむしろ好都合だ。
『くるぞ、ヒデヨシ!』
デウスが言うが早いか、狂化したプルマルの一体が丸呑みでもするのかというくらいの大口を開けて飛びかかってくる。
「……ちう!」
しかし冷静なヒデヨシ。落ち着いた様子で前足で手刀の形を作り迎撃のかまえ。
「──ガァっ!!」
そして、プルマルがヒデヨシに今にも喰らいつくというその瞬間。
──斬ッ!!!
手刀の先からオーラのサーベルが飛び出して刹那の内にアンテナを一刀両断。
「ギュピぇ~!?」
ウイルスでできていたアンテナがヒデヨシの攻撃によって無効化&破壊されてプルマルは解放。
トドメこそ刺せてないものの、衝撃によってプルマルは気絶して無力化は成功した。
いや、刺せていないのではなく、刺していないと言う方が正しかった。
ヒデヨシはプルマルには敵意がなく、ミツメオオカミ=ラードロに操られているだけだと分析し解放するだけで十分と判断したのだ。
「ちうちうちゅ……!」
ヒデヨシはオーラをさらに解放し敵軍に向かっていくのだった。
ゲート内は無数の光の粒子が螺旋を描くように移動しており、その中央にトンネル状の道がある。そして一度入ってしまえば基本的に自動で目的地まで運んでくれる。のだが……。
「およ、どうなってんだ……?」
いつの間にかヒデヨシの姿が見えなくなっている上にデウスの気配まで感知できなくなっている。
しかも光の粒子は移動せず停滞しており、道もトンネルではなく球体のような形状に変わっていた。
「……もしかして敵の襲撃!? じゃあ、お望み通り相手してあげる!!」
戦闘体制に入ったメーシャは体に即座にオーラをまとわせる。
オーラの色こそ緑になってしまい黄金ほどの出力や能力ではないが、戦闘経験を得てコツを少し掴んだメーシャはあの時の7~8割くらいの強さは出せるようになっており、タコと同程度なら問題なく圧倒できるはずだ。
『──その必要はない』
「わっ?! オーラがかき消えちゃった……」
謎の声がした途端メーシャのオーラが消えてしまい、新たにオーラを出すこともできなくなってしまった。
『……心配しなくてよい。わたしはそなたと同じ世界を守らんとする者。先のたたかいではわたしのチカラが役にたったであろう?』
謎の声が言うところによると、タコとの戦いで使うことができた黄金のオーラや破壊された土地の修復はこの者によるチカラらしい。
味方であるかは置いておくにしてもメーシャのオーラをかき消したり、デウスの作った転移ゲートに細工してメーシャを他の者と切り離したりできる謎の声の主はただ者では無いはずだ。
「……正直に言うとアレはすごかったし。むしろあの状態で負ける方が難しいし、なんならタコ100体来ても勝てるんじゃないかって思うくらいチカラがみなぎってきたもん」
100体はテキトーだが、メーシャは実際にタコが複数体相手だったとしても倒し切る実力があった。
『ふふっ……。わたしがチカラをかさずとも勝てたかもしれぬが、あっとう的チカラを見せつけるひつようがあったからな……!』
声の主は嬉しくなったのか思わず笑いがこぼれ、その後の声も明らかにゴキゲンになっている。敵ではないのだろうか?
しかもよくよく声を聞いてみると、言葉使いは仰々しいのになんだか舌ったらずだし、声自体も幼いし、喋り方も小学校低学年の女の子が不慣れなセリフを言っているようだし、何よりフレンドリーな雰囲気が隠しきれていない。
そう、警戒するには敵意が無さすぎるし、もしこれも作戦なら敵もそうとうクレバーだと言わざるを得ない。
「なんかの作戦かな?」
そんな声を相手に、メーシャの声もちびっ子のお話を聞く優しいお姉さんの様になってしまっている。
『そうてい以上のつよさを見せつけることで、じゃ神ゴッパはせんりょく低下をおそれて軍を動かせなくなる。そして、その勇者がすでにしんりゃくがはじまっている異世界に行けば、軍は そなたにくぎづけになり、フィオールも地球もしばらく こうげきできない じょうきょうができあがる。…………そなたにはくろうさせるがな』
声は少し申し訳なさそうに語る。
「ははっ……イイよ。結局邪神軍とはガッツリ戦うんだし、警戒して逃げられてその先で被害が出ちゃう~みたいになるより絶対にイイじゃん」
『たすかる……。それにな、ひきつづきわが世界でもチカラを貸してやりたかったのだが、じゃ神のさくによって手が出せなくされていてな。すまないが、その時まではしばらくお別れだ』
「あっそうなんだ! 無理しないでいいからね、こっちはこっちで頑張るし、なんなら困ったら手伝うから教えてね!」
含みがある言い回しではあったが、メーシャはあえて触れずに優しく答えた。
デウスのいる方向さえ分かるメーシャの不思議センサーによると、タコの時みたいな邪悪な雰囲気も感じられないし、悪い人というか悪意を持った時特有の匂いがしないので、警戒をある程度解いて信じても大丈夫だと判断したのだ。
『────こほんっ。では、宝珠のひとつを持つドラゴン=ラードロを探すのだ。くわしくはウロボロスが知っているはずだ』
声はしばらくの沈黙の後咳払いをして、威厳がある風の声色で新たな情報を教えてくれた。
それによると、そのドラゴン=ラードロという存在が目下の敵のようだ。
「ドラゴン=ラードロ……ね。おけ、ちゃんとメモったからね」
メーシャは急いでスマホを取り出して慣れた手つきでメモアプリに記入する。これなら忘れないし間違える事もないだろう。
『メモするのえら…………あっ、えと……では、けんとうをいのる! さらばだいろはメーシャ。またその時まで……!』
「いま素が出…………ちょっ、まぶし!?」
メーシャは言葉を言い切る前に、いつの間にか元の転移ゲートのトンネルに戻されていた。
あまり触れてはいけない部分だったのだろう。
「……まあいいか。じゃあ気持ち切り替えて異世界に突入だし!」
* * * * *
少し時間をさかのぼり、ヒデヨシはメーシャよりひと足先に異世界に着いていた。
着いてまず初めにその景色や空気を堪能したいところだったが……。
『──ヒデヨシ、上だ! 気を付けろ!』
「ちう!」
少しの楽しむ間すらないままに、早々に邪神軍の襲撃を受けていた。
せいぜい分かったのはここは背の低い草が生い茂った平原ということくらい。
──ビュオ!!
風を切る音と共に突撃してきたのは、丸いスライム状の体に丸い目と口がついたモンスター"プルマル"。
ヒデヨシは難なくそれを回避して距離を離す。
敵はそのプルマルの他に別個体が10体程と、それを統率しているらしい胸に禍々しい宝石の付いた、3つの目を持つ黒いオオカミ型の邪神の手先がいた。
数こそ多いものの、メーシャの戦ったタコとは比べるまでもなく弱い存在なのは明白。それに知能もそれほど高くなさそうなのと、誰かが操っているような意思も感じられないので、大方『怪しい反応が出現したから排除する』という機械的な反応を示したのだろう。
「ちうち……?」
機械的な反応。確かにそうだ。だが、その怪しい反応というのはつまり……。
『ああ、そうだ。こいつらの目的は……ゲートの破壊だ!』
ゲートを破壊されればメーシャがここから出られなくなってしまう可能性がある。それどころか空間と空間の狭間に閉じ込められるかもしれない。
「……ちう!」
ヒデヨシは戦う決心をした。
メーシャの危機に己がチカラを示さずして、いつ示すというのだろうか。
──今こそヒデヨシ初陣の時だ。
『安心しろヒデヨシ。このゲートを狙ってる敵はコイツらだけみたいだ』
「スゥ~…………ちうっち!」
ヒデヨシは深呼吸をして全身に力をこめる。するとじょじょに身体が赤く光り始めた。
色こそ邪神軍の放つオーラの赤色と似ていたが、ヒデヨシの光は一切禍々しさが感じられない。それどころか神々しさのようなものさえ感じられた。
「ちちうちうちう!」
背中の黒い五角形に左右対称の"ヒ"と言う文字のような模様が浮き上がり、ヒデヨシの身体能力や反応速度、体の頑強さなどが強化された。
これもウイルスの持つ身体を変質させる効果を応用したものだ。
「グルルルル……」
オオカミ型の手先……"ミツメオオカミ=ラードロ"が、ヒデヨシを脅威と判断して警戒の色を強める。
「──グルルルオオオオ!!」
ミツメオオカミ=ラードロは遠吠えをあげながらオーラを周囲に放ち、近くのプルマルに攻撃命令を下すとともに自身の強化をはかる。
「ギュピー!!」
プルマルの頭の上に刺さっていたアンテナのようなものが命令を受信。狂化状態になったプルマルは完全にヒデヨシを排除する気のようだ。
だが、標的になったからにはしばらくはゲートは安全。ヒデヨシとしてはむしろ好都合だ。
『くるぞ、ヒデヨシ!』
デウスが言うが早いか、狂化したプルマルの一体が丸呑みでもするのかというくらいの大口を開けて飛びかかってくる。
「……ちう!」
しかし冷静なヒデヨシ。落ち着いた様子で前足で手刀の形を作り迎撃のかまえ。
「──ガァっ!!」
そして、プルマルがヒデヨシに今にも喰らいつくというその瞬間。
──斬ッ!!!
手刀の先からオーラのサーベルが飛び出して刹那の内にアンテナを一刀両断。
「ギュピぇ~!?」
ウイルスでできていたアンテナがヒデヨシの攻撃によって無効化&破壊されてプルマルは解放。
トドメこそ刺せてないものの、衝撃によってプルマルは気絶して無力化は成功した。
いや、刺せていないのではなく、刺していないと言う方が正しかった。
ヒデヨシはプルマルには敵意がなく、ミツメオオカミ=ラードロに操られているだけだと分析し解放するだけで十分と判断したのだ。
「ちうちうちゅ……!」
ヒデヨシはオーラをさらに解放し敵軍に向かっていくのだった。
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