憑依転生〜脳内美少女と死神と呼ばれた転生者

真木悔人

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第二章 樹海の森編

第28話 樹海の種族

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 俺が東の川の上流地帯を治める様になってから数週間が過ぎた。

 俺の配下になった狼人族は、全員がウォルフと同じ様に、月光を浴びなくても人型になれる様になっていた。獣人種は族長の想いが一族全体の成長に影響を及ぼすらしい。町を作りたいと言うウォルフのイメージが、この能力を一族に発現させたみたいだ。

 ただウォルフとは少し違い、耳や尻尾等はそのまま残っているので、月光を浴びなくても人型の獣人になれると言った方が正しいのかも知れない。

 ちなみにウォルフ自身は、戦闘力が大幅に上がったそうだ。これは一族を守りたいと言うウォルフの想いが発現させた能力ちからなのだろう。

 町作りの方は順調だ。川の近くの森を切り拓いて建設している。大規模な伐採や造成なんかは、ジンが魔物を使役して難なく終わらせてしまったから、思ったよりも進みが早い。今は狼人族達が総出で上物を建設している。

「だいぶ出来上がって来たな」

 俺は近くで作業をしていた狼人族に声をかけた。

「あ、真人様! そうですね。今週中には真人様のお屋敷も完成すると思います」

「俺、こんなでかい家じゃなくていいんだけどな……ジンとウォルフが聞かないんだよ。町の主がそんな小さい屋敷じゃ駄目だって」

 俺は普通の家を提案していたんだが、しばらくジン達に却下されていた。何でも、自分達の主がみすぼらしい家だと舐められるとか何とか……ジンなんて山小屋みたいな家に住んでた癖に勝手な言い草だ。

「ハハハッ! 仕方ないですよ。真人様はこの町の主なんですから」

「俺はそんなもんになりたくない」

 言っては見たが、全く取り合って貰えなかった。もう、俺がこの町の主なのは決定事項みたいだ。
 俺が溜息を付きながら歩いていると、少し先にラルが見えた。

「よお、ラル。ご苦労さん」

「真人様っ! こんな所で……ご視察ですか?」

 ラルは職人らしき狼人族との話を切り上げて、此方に歩み寄って来た。
 人型のラルはショートヘアーの銀髪で褐色の肌をした健康的な美人だった。二十歳くらいだと思うが抜群のプロポーションで、布切れを纏っただけの狼人族の服装だと目のやり場に困った。

『…………』

 黒雪が出かかっている。楓にはだいぶ反応しなくなったが、まだ完全に引っ込んでいる訳では無さそうだ。
 俺は黒雪の気配を感じると、すぐに思考を逸らす様にしている。そうすると暫くすれば、冷静な雪に戻る事を俺は学んでいた。
 別にやましい事は無いんだけど、さすがにあの精神攻撃は二度と御免被りたい。

「視察って程じゃないけど、何となくな。順調に進んでるか?」

「そうですね。細かい所はまだまだですが……ジン様が魔物を使役して人手がかかる所を手伝って下さいますので、予定よりもずっと早いですね」

 ジン、大活躍だな。

「俺にも何か手伝えたらいいんだけどな。俺、最初に町や家のイメージを伝えただけで、後は何もしてないし」

「とんでもないっ。真人様はそのイメージを私達にお伝え下さるだけで充分です。後は私達にお任せ下さい」

 やっぱりラルも手伝わせてはくれないか……皆、俺には手伝わせたがらないんだよな。割とこう言う、物作りは好きなんだけど。主と言うのも暇なもんだ。

「わかったよ。町作りはお前達に任せる。そう言えばウォルフ達はどこ行ったんだ?」

「兄様は近隣の種族達に、縄張りの宣言をしに行っているはずですが」

 縄張りの宣言? これからここは俺達のシマだーみたいなやつか? 

「それ、ウォルフ達だけで大丈夫なのか? いきなり襲われたりするんじゃ……」

 俺達は認めねえっとか言い出す種族も中にはいるんじゃ……

「大丈夫ですよ。ここの主は真人様ですから。主でも無い使者に手を出すのは、種族間では最も侮蔑される行為ですので」

「なるほど……そういう物なのか。逆に俺が一緒に行くよりも安全なんだな」

「そう言う事です。そういった政治的な部分は兄様にお任せ下さい。あれでも結構やり手ですので」

 ラルは心配するなと言わんばかりに、にっこりと笑ってそう答えた。

 しかし、縄張りの宣言か……やっぱり樹海でも、いろいろとルールみたいな物があるんだな。俺とジンだけでは、おそらく気付かなかっただろう。ジンの奴、全然そう言うの分かってなかったからな……もう少し知っていると思っていたんだけど。

 無駄に揉めなくて済むのなら、それに越した事はない。ウォルフがいてくれて助かったな。

「そうだな。ややこしい事は任せるよ。どうせ俺にはよくわからんし」

「はい。お任せ下さい。それでは私は仕事に戻ります」

 ラルは一礼すると、そのまま元いた方へ歩いて行った。

 俺は思った以上に優秀な狼人族達を労いながら、完成していく町を暫くの間眺めていた。






 ──────────

 更に二週間程の月日が過ぎた。

 小さいけど、俺達が暮らすには充分な町は殆ど完成していた。
 家屋は全て木製で、ログハウスの様な家が立ち並んでいる。基本的な作りは洋風だ。規模的には町と言うより村なんだが、中々こざっぱりした良い町になった。
 後は少しずつ色んな物を充実させていければ、かなり暮らしやすくなるだろう。

 俺は新しく作られた自分の家でくつろいでいた。無駄に部屋が多いので、いまいち家と言う感じがしないのが難点なのだが……まあ、そのうち慣れるだろう。

「真人様、よろしいでしょうか」

 部屋のドアをノックする音がして、部屋の外からラルの声が聞こえて来た。

「どうぞ」

「失礼します」

 俺の返答を確認すると、ラルがドアを開けて姿を見せた。
 ラルは俺の世話係をかって出て、今は住込みで俺の家の一階で暮らしている。ちなみに俺の部屋は二階だ。
 もう一人の世話役である楓は、町の建設を始めた頃から、家康へ報告する為に江戸へ戻っている。

「どうした?」

「先程、兄様達が戻りました。真人様に報告に上がりたいとの事ですが如何致しましょう」

 ウォルフ達は近隣種族への縄張り宣言と樹海の情報収集に出ていたのだが、ようやく戻って来たみたいだ。随分、時間がかかったが何か問題でもあったんだろうか。まあ、後で報告を聞けばわかるだろう。

「わかった。一階の会議室に来る様に伝えてくれ。後、ジンにも出席する様に連絡を頼む」

「かしこまりました」

 ラルは一礼して、そのまま一階へ戻って行った。






 ──────────

「随分、立派な町が完成しましたね」

 ウォルフは会議室内をキャロキョロ見回して、俺にそう語りかけて来た。ウォルフが町を出た時は、まだこの建物も完成していなかったので、色々と物珍しいみたいだ。

「そうだな。皆、よく頑張ってくれた。お陰で随分快適な暮らしが出来そうだ」

「真人様にそう言って頂ければ、一族の者も喜びます」

 そう言ってウォルフは嬉しそうに微笑んだ。

「さて。そろそろ報告を聞こうか」

 俺がそう言うと、一瞬場の空気がピリッと緊張に包まれた。
 今この場には、長机を挟んで右側にジンとラル、左側にはウォルフと調査に出たメンバーの一人が座っている。たしかカミルとか言ったか……調査隊の残り三名はウォルフの後に控えている。俺は一番奥の俗に言う誕生日席に座り、ウォルフが報告を始めるのを待っていた。

「では……今回の縄張り宣言と情報収集の結果をご報告致します」

 ウォルフが少し緊張した面持ちで報告を始めた。

「まず、縄張り宣言に関してなのですが、報告に入る前に真人様とジン様には、樹海の現状からご説明させて頂いた方が宜しいのでは無いかと思います」

「現状?」

 俺は思わず聞き返した。

「はい。近隣にどの様な種族が居るのかを先にご説明しておいた方が良いと思いまして」

「ああ、なるほど。わかった。続けてくれ」

「はい。まずは樹海の勢力図と言いますか……各種族の分布状況についてなのですが。分かりやすく申しますと、縄張りは樹海に流れる三本の川で区切られております」

 ウォルフは説明しながら地図の様な大きな紙を広げると、川の位置に線を引き始めた。

「西の川、中央の川、そして東の川。さらに其々の地域は川の上流地帯、中流地帯、下流地帯に分けられます。但し上流地帯だけは、川を挟んで東西に分かれる様な事はありません。其々の川に一地帯のみとして考えます。そして、東の川より東、西の川より西は上下流の区別はありません」

 うーん。分かり辛い。
 つまり、整理するとこの『九ヶ所』に分かれると言う事みたいだ。

 ・上流(東の川)
 ・上流(中央の川)
 ・上流(西の川)
 ・中流(中央の川より東)
 ・中流(中央の川より西)
 ・下流(中央の川より東)
 ・下流(中央の川より西)
 ・東の川より東全域
 ・西の川より西全域

「そして、其々の地域に存在する種族の分布はこうなります。首領が分かる種族は一応、それも表記します。ちなみに分かりやすくする為に私達、狼人族は以前、集落のあった地域で記載致しました」

 ウォルフは更に、図面へ種族名を書き加えた。

 ちなみに、まとめるとこんな感じだ。

 ・上流(東の川)
【魔神】ジン→真人
 ・上流(中央の川)
【鬼人種】首領は酒呑童子、鬼人族、小鬼族
 ・上流(西の川)
【天狗族】不明
 ・中流(中央の川より東)
【獣人種】狼人族、虎人族、猪人族
 ・中流(中央の川より西)
【精霊種】妖精族、木霊族、樹木族
 ・下流(中央の川より東)
【獣人種】犬人族、猫人族、兎人族、鼠人族
 ・下流(中央の川より西)
【妖魔種】河童族、蜥蜴族、鼠人族
 ・東の川より東全域
【獣人族】首領は九尾の狐、狐人族
 ・西の川より西全域
【獣人種】首領は化け狸、狸人族

 ・その他、小数種族や不明種族有り

「一応これが、現在の樹海の主要種族の分布です。まあ、私達はここから外れてしまいましたが……」

 ウォルフはそう言って少し自嘲気味に笑った。

「ちなみになんですが……私が縄張り宣言に出向いた時には、既にジン様が真人様に倒されたと言う噂が広まっておりまして……あの『魔神』を倒せるのは同じ『神』でなければ不可能だと……」

 ウォルフが少し言い辛そうにしている。どうやら俺に関係している事みたいだけど……

「どうした? 言ってみろ」

 俺はウォルフに続きを促した。

「は、はい。それで、その……『魔神』を倒したのは『死神』に違いないと。その様な噂が既に樹海では浸透しております」

「…………」

 ──つまり、俺は『死神』だと。

 うん……なるほど。これは、あれだ。自業自得って奴だな。そりゃあ普段から、あんな名前の技とか使ってたら、そうなるよな……うん、これはあれだ。中二病が生んだ悲劇なんだ。そうだ、そうに違いない。

 ★更新しました

 ・上流(東の川)
【死神】真人     ←【NEW】
 ・上流(中央の川)
【鬼人種】首領は酒呑童子、鬼人族、小鬼族
 ・上流(西の川)
【天狗族】
 ・中流(中央の川より東)
【獣人種】狼人族、虎人族、猪人族
 ・中流(中央の川より西)
【精霊種】妖精族、木霊族、樹木族
 ・下流(中央の川より東)
【獣人種】犬人族、猫人族、兎人族、鼠人族
 ・下流(中央の川より西)
【妖魔種】河童族、蜥蜴族、鼠人族
 ・東の川より東全域
【獣人族】首領は九尾の狐、狐人族
 ・西の川より西全域
【獣人種】首領は化け狸、狸人族

 ・その他、小数種族や不明種族有り 


 フッ。つまり、こう言う事だろ。
 自分で蒔いた種だ、受け止めるよ。
 とりあえず、ウォルフ。報告を続けろ。

「ええ……それで、話の続きなんですが。この分布図からも分かります様に、中央の川より東の森は、主に獣人種が集落を構えております。私達、狼人族も以前はここに集落を構えておりました。そして私達がこの集落を追われたのは、他の種族の襲撃を受けたからです。そして、その種族というのは……この種族です」

 そう言ってウォルフは図面上の【鬼人族】を指で押さえた。

「私達は鬼人族から奇襲を受けて、集落を奪われました。そして今回、縄張り宣言をしに他の集落を訪れて分かったのですが、鬼人族の者達は獣人種の種族を片っ端から襲撃していたのです。これは鬼人族が、中央の川より東側の森林地帯……いわゆる『東の森』の覇権を狙っていると見て間違いないと思われます」

 ウォルフの声に怒りの感情が含まれているのが分かる。ふと見ると、ラルも机の下で拳を握り締めていた。調査隊の面々は悔しさを隠そうともしていない。ジンだけは黙って目を閉じたまま、腕組を組んで平然としてるけど。

「それで、ウォルフはどうするべきだと考えているんだ?」

 俺は重苦しい雰囲気の中で、話を切り出した。

「今回、各種族の集落を巡り、其々の族長達と話をして参りました。族長達の話では、鬼人族に対抗するには獣人種が協力するしか無いのでは、という意見が多いみたいです。私達、狼人族も協力を求められました」

 なるほど。逆に言えば、そこまでしないと鬼人族には対抗出来ないという事か。単独種族では戦力的に厳しいみたいだな。

「で、その話を受けるのか?」

 俺は続けて問い掛けた。

「心情的には、同じ獣人として協力してもいいと思いました。しかし、私達は既に真人様の傘下にあります。主の命無くして動く事はございません」

 ウォルフは決意を込めて言い放った。

「他の種族達はどうするつもりなんだ?」

「近日中に各種族の族長が集まり、会合を開くそうです。おそらく下流の種族も含め、獣人種が一同に会する事になるかと思います」

「それ、狼人族だけ出ないって訳にもいかないだろ……わかった。それ、いつだ?」

 さすがにウォルフ達にだけ出るなと言うのは酷な気がする。それに、その鬼人族とやらも何だが少し気にいらない。ついでだから、どんな奴等かも知りたいしな。

「日程は近日中にとしか聞いておりませんが……」

「だったら確認ついでに伝えておいてくれ。狼人族も参加するってな。会合には、俺も出る」

「なっ……よ、宜しいのですか?」

 ウォルフが俺は興味を示さないと思っていたのか、意外そうな顔で驚いている。確かにウォルフやラル達の悔しそうな顔を見ていなければ、どうでもいいと思っていたかも知れない。

「当たり前だろ。お前ら一応、俺の配下なんだし」

「あ、ありがとうございますっ!」

 ウォルフだけでなく、後の連中やラルまでが一斉に頭を下げて来た。何だか照れくさいから止めてほしい。

「私も参加して宜しいですか?」

 ふとジンが聞いてきた。

「ああ、勿論構わない。お前は俺の腹心なんだから当たり前だ」

「フフフ……ありがとうございます」

 何だか嬉しそうだ。腹心と言われたのが刺さったらしい。

「それじゃあとりあえず、その会合とやらに揃って乗り込むか」

「「はい!」」

「承知致しました」

 とりあえずメンバーは決まった。
 俺とジン、ウォルフ、ラルの四人だ。調査隊の連中には、申し訳無いけど留守番をしておいて貰おう……


 ──こうしてこの日の会議は終わった。

 そして翌日、ウォルフから会合の日取りが決まったとの報告が俺の元に届いた。

 さて……どんな奴等獣人族が待っているのか……

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