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第三章 江戸騒乱編
第46話 謎の剣客
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「何故ここに忠勝様の親衛隊が……」
半蔵は驚きを隠せていない。
さっき話していた忠勝の親衛隊……こいつ等が居たから半蔵は、楓を救い出せなかったと言っていた。
……確かにこの男は強い。
気配を感じ取る事が出来る俺は、何となく相手の強さも分かる。こいつは今迄の奴等とは桁違いだ。確かに正面からやり合ったら、半蔵でも勝つ事は難しいだろう。
「忠勝様の親衛隊には、あの男の様な師範クラスが他に何人も居るのでござる……」
俺の傍に跪いた半蔵が、ボソリと呟いた。
なるほど……こんなのが何人もいたら、流石に半蔵一人ではどう仕様もない。闇討ちするにしても限度がある。
「無礼者が……退がらぬかっ! こ奴等は妾の客人じゃっ!」
家康が怒鳴りつけたが、男は眉一つ動かさず平然としている。そして、ゆっくりとその口を開いた。
「幾ら家康様のご命令とは言え、そればかりは聞けませぬ。これは我が主からの着命故……どうかご容赦を。それに……」
淡々と家康の言葉を跳ね除け、男は更に続けた。
「あの忌々しき鬼道館を一日で崩壊させた男……興味がありまする」
男はニヤリと口角を吊り上げて、俺の方に視線を向けて来た。
目当ては俺か。
こいつ、戦闘狂タイプだ……面倒くさい。
それにしても今、鬼道館を忌々しいとか言ってなかったか? 猪熊達と上手くいってないんだろうか。まあ、確かにこいつ等の方が鬼道館の奴等より、何倍も強そうだけど……
「真人様、ここは私が……」
男の視線を見たウォルフが、俺を庇う様に目の前に立ち塞がった。
そうか……!
ようやく気付いた。この状況を作る為に、こいつ等は今まで大人しくしてたんだ……俺達をこの部屋に誘い込む為に。
この部屋の中では魔力が抑えられる。
おそらく、俺の技を妖術だと思っている猪熊辺りが仕組んだんだろう。やはり猪熊達は、俺がここに来るかもしれないと予測していたんだ。何故、予測できたのかまでは分からないけど……
だとすれば、ウォルフ達では分が悪い。
俺に近い時間軸で動けるジンは兎も角、ウォルフやコンの戦闘スタイルは魔法が主体だ。妖力を封じられたら、おそらく実力の半分も出せないだろう。
「ウォルフ、ここは俺が──」
「大丈夫です」
ウォルフは安心しろと言わんばかりに、俺の言葉を遮った。
「主を慕うのは我等とて同じ……この様な輩に真人様の手を煩わせる訳にはいきません」
男を睨みつけながら、ウォルフは腰の刀に手をかけた。
「まずは貴様が相手か……よかろう。お前達、手を出すでないぞ」
やはりこいつは戦闘狂だ。
この状況で一騎打ちとは……それとも、これがこの世界では普通なんだろうか。武士の矜持や誇り、みたいな。
男の言葉を聞いて、周りにいた者達が後ろに控えた。それを見て俺達も後ろに下がる。部屋の中央にウォルフと男を残し、周りを取り囲む様にして俺達は二人の動向を見守った。
本当はこの隙に襲い掛かってやろうかと思ったが、何となくこの場の空気が許してくれない様な気がする……
「さあ、やろうか……」
男はゆっくりと刀を抜き、正眼に構えた。
「──行きます!」
ウォルフが畳を蹴り、一瞬で男の間合いに入った。振り上げた刀を男の脳天目掛けて振り下ろす。
速い!
おそらく普通の人間では、反応するのも難しい速さだ。この時間軸では捉えるのは難しいだろう。やはりウォルフは相当強くなっている。
キイイイイインッ!!
「なっ!」
ウォルフの斬撃を頭上で男の刀が受け止めた。
反応された事に驚くウォルフと、当たり前の事の様に平然とした顔の男。上段での鍔迫り合いの様な形から、男が強引に刀を振り切った。力で押され、そのまま吹き飛ばされるウォルフ。一瞬、驚いた様子を見せたウォルフは慌てて体勢を立て直し、再び男に向かって刀を構えた。
「こんな物か。噂の真人とかいう男の臣下の実力は……」
依然として余裕の表情の男はがっかりした様に吐き捨てた。
「これでは主の真人とやらも、大した事は無さそうだな。やはり鬼道館を潰したというのも何かの間違いか……」
男が呟くと同時にピリッと場の空気が張り詰めた。
ジンとコンが横で切れかかっている。
「ほう……」
ジン達の妖気に気づいた男が視線をこちらに向けて来た。
「そっちの奴等は少しは楽しませてくれそうだな」
ニヤリと笑い、男が殺気をぶつけて来る。
自分も魔力を抑えられている癖に、大した剣気だ。
「ウォルフ……真人様の配下たる者、無様な姿は許しませんよ?」
若干、額に青筋を浮かべながら、ジンが笑顔のまま叱咤した。
ジン……怖いぞ、お前。
「分かっています……余りこの姿は見せたく無かったのですが」
構えていた刀を畳に置き、跪きながらウォルフは答えた。
「お、おおおおおおおおおおおおおっ!」
俯いたままの態勢で、気合を入れる様にウォルフが唸り始めた。
ウォルフの体を銀色の体毛が包み始め、全身を覆って行く。すると、畳に付いていた腕と脚が丸太の様に膨らみ始め、ゆっくりとウォルフは立ち上がった。
盛り上がった胸筋が、襤褸切れの様な着物を突き破っている。腰の辺りだけ残った着物と帯の後ろには、立派な太い銀色の尻尾が見えた。イケメンだった顔は狼その物で、鋭い牙と尖った耳が生えている。
二回り程大きくなった、巨漢の狼男……ウォルフが静かに口を開いた。
「ふぅぅ……ここからが本番ですよ、人間……」
狼男型。
人間型と狼型以外にウォルフだけがなれる、もうひとつの型。
戦闘に特化した型だが、若干、凶暴性が増してしまう為に普段は封印しているらしい。
流石に男も驚きを隠せないようだ。
平静を装っているみたいだが、僅かに見開いた目が明らかに驚愕している。
「フンッ、最初からそうしてれば良かったのよっ!」
そうしてれば舐められずに済んだのにっ、とコンがブツブツ言っている。とりあえず、これでもう、やられる事は無いと安堵している様にも見える。それなりに信頼はしているみたいだ。
「勝手な事を……真人様、申し訳ございません。獣人の姿を晒してしまいました……」
ああ、そうか。俺が町では人型でいろと言ったから、我慢しようとしてたのか。それが俺を馬鹿にされた物だから、我慢出来なくなったと言う訳だ。全く、ウォルフは真面目だな……
「気にする事は無い。俺が人型でいろと言ったのは、町でゴタゴタに巻き込まれたく無かっただけだ。こいつが敵だと言うんなら、我慢なんかする必要は無い」
人間の中で円滑な行動をする為にしてた事だ。むこうにその気が無いのなら、こっちが我慢してやる必要なんて無い。
「ありがとうございます。ただ、この姿は手加減が難しいので……」
そう言ってウォルフは、その鋭い視線を男の方に向けた。
殺してしまうかも知れないけど構わないのか、と言う意味だろう。勿論、答えは決まっている。
「構わん。殺れ」
「はっ」
俺の答えを聞いたウォルフは一層、鋭く目を光らせた。グルルルと喉を鳴らし、今にも男に襲い掛かろうとしている。すると、俺達の様子を伺っていた男が、幾らか冷静さを取り戻して言い放った。
「まさか亜人であったとはな。しかも、俺相手に手加減とは……面白い!」
男が刀を下段に構え直すと、その剣気が何倍にも膨れ上がった。どうやら、これがこの男の本来の構えらしい。ようやく、こいつも本気になったと言う事か……
「行くぞ、人間っ!」
再びウォルフが男に襲い掛かった。
さっきよりも格段に速い!
ウォルフはその大きく鋭い爪で男を引き裂きに掛かった。振り被った腕が男に向かって、斜めに振り下ろされる。男はその場から一歩も動かない。
無残に引き裂かれる男の姿が脳裏を過ぎった、その時──
「何いっ!?」
思わず俺は声に出した。
腕を振り下ろした体勢のウォルフが、そのまま静かに崩れ落ちて行く。すると、倒れたウォルフ越しに刀を振り下ろした体勢の男が、俺の視界に入り込んで来た。男の足下に倒れているウォルフは、胸部から大量の血を流している。
ウォルフを斬った体勢のまま、男は静かに呟いた。
「──龍飛剣」
半蔵は驚きを隠せていない。
さっき話していた忠勝の親衛隊……こいつ等が居たから半蔵は、楓を救い出せなかったと言っていた。
……確かにこの男は強い。
気配を感じ取る事が出来る俺は、何となく相手の強さも分かる。こいつは今迄の奴等とは桁違いだ。確かに正面からやり合ったら、半蔵でも勝つ事は難しいだろう。
「忠勝様の親衛隊には、あの男の様な師範クラスが他に何人も居るのでござる……」
俺の傍に跪いた半蔵が、ボソリと呟いた。
なるほど……こんなのが何人もいたら、流石に半蔵一人ではどう仕様もない。闇討ちするにしても限度がある。
「無礼者が……退がらぬかっ! こ奴等は妾の客人じゃっ!」
家康が怒鳴りつけたが、男は眉一つ動かさず平然としている。そして、ゆっくりとその口を開いた。
「幾ら家康様のご命令とは言え、そればかりは聞けませぬ。これは我が主からの着命故……どうかご容赦を。それに……」
淡々と家康の言葉を跳ね除け、男は更に続けた。
「あの忌々しき鬼道館を一日で崩壊させた男……興味がありまする」
男はニヤリと口角を吊り上げて、俺の方に視線を向けて来た。
目当ては俺か。
こいつ、戦闘狂タイプだ……面倒くさい。
それにしても今、鬼道館を忌々しいとか言ってなかったか? 猪熊達と上手くいってないんだろうか。まあ、確かにこいつ等の方が鬼道館の奴等より、何倍も強そうだけど……
「真人様、ここは私が……」
男の視線を見たウォルフが、俺を庇う様に目の前に立ち塞がった。
そうか……!
ようやく気付いた。この状況を作る為に、こいつ等は今まで大人しくしてたんだ……俺達をこの部屋に誘い込む為に。
この部屋の中では魔力が抑えられる。
おそらく、俺の技を妖術だと思っている猪熊辺りが仕組んだんだろう。やはり猪熊達は、俺がここに来るかもしれないと予測していたんだ。何故、予測できたのかまでは分からないけど……
だとすれば、ウォルフ達では分が悪い。
俺に近い時間軸で動けるジンは兎も角、ウォルフやコンの戦闘スタイルは魔法が主体だ。妖力を封じられたら、おそらく実力の半分も出せないだろう。
「ウォルフ、ここは俺が──」
「大丈夫です」
ウォルフは安心しろと言わんばかりに、俺の言葉を遮った。
「主を慕うのは我等とて同じ……この様な輩に真人様の手を煩わせる訳にはいきません」
男を睨みつけながら、ウォルフは腰の刀に手をかけた。
「まずは貴様が相手か……よかろう。お前達、手を出すでないぞ」
やはりこいつは戦闘狂だ。
この状況で一騎打ちとは……それとも、これがこの世界では普通なんだろうか。武士の矜持や誇り、みたいな。
男の言葉を聞いて、周りにいた者達が後ろに控えた。それを見て俺達も後ろに下がる。部屋の中央にウォルフと男を残し、周りを取り囲む様にして俺達は二人の動向を見守った。
本当はこの隙に襲い掛かってやろうかと思ったが、何となくこの場の空気が許してくれない様な気がする……
「さあ、やろうか……」
男はゆっくりと刀を抜き、正眼に構えた。
「──行きます!」
ウォルフが畳を蹴り、一瞬で男の間合いに入った。振り上げた刀を男の脳天目掛けて振り下ろす。
速い!
おそらく普通の人間では、反応するのも難しい速さだ。この時間軸では捉えるのは難しいだろう。やはりウォルフは相当強くなっている。
キイイイイインッ!!
「なっ!」
ウォルフの斬撃を頭上で男の刀が受け止めた。
反応された事に驚くウォルフと、当たり前の事の様に平然とした顔の男。上段での鍔迫り合いの様な形から、男が強引に刀を振り切った。力で押され、そのまま吹き飛ばされるウォルフ。一瞬、驚いた様子を見せたウォルフは慌てて体勢を立て直し、再び男に向かって刀を構えた。
「こんな物か。噂の真人とかいう男の臣下の実力は……」
依然として余裕の表情の男はがっかりした様に吐き捨てた。
「これでは主の真人とやらも、大した事は無さそうだな。やはり鬼道館を潰したというのも何かの間違いか……」
男が呟くと同時にピリッと場の空気が張り詰めた。
ジンとコンが横で切れかかっている。
「ほう……」
ジン達の妖気に気づいた男が視線をこちらに向けて来た。
「そっちの奴等は少しは楽しませてくれそうだな」
ニヤリと笑い、男が殺気をぶつけて来る。
自分も魔力を抑えられている癖に、大した剣気だ。
「ウォルフ……真人様の配下たる者、無様な姿は許しませんよ?」
若干、額に青筋を浮かべながら、ジンが笑顔のまま叱咤した。
ジン……怖いぞ、お前。
「分かっています……余りこの姿は見せたく無かったのですが」
構えていた刀を畳に置き、跪きながらウォルフは答えた。
「お、おおおおおおおおおおおおおっ!」
俯いたままの態勢で、気合を入れる様にウォルフが唸り始めた。
ウォルフの体を銀色の体毛が包み始め、全身を覆って行く。すると、畳に付いていた腕と脚が丸太の様に膨らみ始め、ゆっくりとウォルフは立ち上がった。
盛り上がった胸筋が、襤褸切れの様な着物を突き破っている。腰の辺りだけ残った着物と帯の後ろには、立派な太い銀色の尻尾が見えた。イケメンだった顔は狼その物で、鋭い牙と尖った耳が生えている。
二回り程大きくなった、巨漢の狼男……ウォルフが静かに口を開いた。
「ふぅぅ……ここからが本番ですよ、人間……」
狼男型。
人間型と狼型以外にウォルフだけがなれる、もうひとつの型。
戦闘に特化した型だが、若干、凶暴性が増してしまう為に普段は封印しているらしい。
流石に男も驚きを隠せないようだ。
平静を装っているみたいだが、僅かに見開いた目が明らかに驚愕している。
「フンッ、最初からそうしてれば良かったのよっ!」
そうしてれば舐められずに済んだのにっ、とコンがブツブツ言っている。とりあえず、これでもう、やられる事は無いと安堵している様にも見える。それなりに信頼はしているみたいだ。
「勝手な事を……真人様、申し訳ございません。獣人の姿を晒してしまいました……」
ああ、そうか。俺が町では人型でいろと言ったから、我慢しようとしてたのか。それが俺を馬鹿にされた物だから、我慢出来なくなったと言う訳だ。全く、ウォルフは真面目だな……
「気にする事は無い。俺が人型でいろと言ったのは、町でゴタゴタに巻き込まれたく無かっただけだ。こいつが敵だと言うんなら、我慢なんかする必要は無い」
人間の中で円滑な行動をする為にしてた事だ。むこうにその気が無いのなら、こっちが我慢してやる必要なんて無い。
「ありがとうございます。ただ、この姿は手加減が難しいので……」
そう言ってウォルフは、その鋭い視線を男の方に向けた。
殺してしまうかも知れないけど構わないのか、と言う意味だろう。勿論、答えは決まっている。
「構わん。殺れ」
「はっ」
俺の答えを聞いたウォルフは一層、鋭く目を光らせた。グルルルと喉を鳴らし、今にも男に襲い掛かろうとしている。すると、俺達の様子を伺っていた男が、幾らか冷静さを取り戻して言い放った。
「まさか亜人であったとはな。しかも、俺相手に手加減とは……面白い!」
男が刀を下段に構え直すと、その剣気が何倍にも膨れ上がった。どうやら、これがこの男の本来の構えらしい。ようやく、こいつも本気になったと言う事か……
「行くぞ、人間っ!」
再びウォルフが男に襲い掛かった。
さっきよりも格段に速い!
ウォルフはその大きく鋭い爪で男を引き裂きに掛かった。振り被った腕が男に向かって、斜めに振り下ろされる。男はその場から一歩も動かない。
無残に引き裂かれる男の姿が脳裏を過ぎった、その時──
「何いっ!?」
思わず俺は声に出した。
腕を振り下ろした体勢のウォルフが、そのまま静かに崩れ落ちて行く。すると、倒れたウォルフ越しに刀を振り下ろした体勢の男が、俺の視界に入り込んで来た。男の足下に倒れているウォルフは、胸部から大量の血を流している。
ウォルフを斬った体勢のまま、男は静かに呟いた。
「──龍飛剣」
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