東方紅剣伝説 〜転生したら吸血鬼の兄でした〜

Eiki.

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第一章「紅剣と紅魔の転生者」

第三話 「出現」

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レミリアとレインがケンカ(?)を紅魔館上空でしている頃。

咲夜は紅魔館周辺の妖怪を駆除していた。

いつも通り終わったのだが、その時、咲夜は膨大な魔力を感じ取った。



「(何、今のは…?)」

咲夜は原因を突き止めるため、その魔力の発信源と思われる場所に向かった。

刹那。

咲夜の体が一瞬で投げ飛ばされた。

「っ…これは…!」

咲夜の青い眼に写ったのは、体長30mは優に超えている、巨大妖怪だった。

すぐに反撃に移ろうとするが、先ほど投げ飛ばされたときの痛みが腹部に走る。

咲夜はそのまま地面に落ちてしまった。





~その頃。

レインとレミリアはまだケンカを続けていた。



「紅符・スカーレットマイスタ!!」

「おうおうおう、そんな甘っちょろい弾幕じゃ、俺は倒せんぞ~?」



怒っているレミリアにレインは励ましの言葉(煽り)をかけまくる。



「このっ!神罰・スターオブダビデ!」



レミリアが弾幕を放った瞬間、レインも膨大な魔力を感じ取った。



咲夜が妖怪の駆除に行っているのは知っていたが、レインはその場に行くことを決めた。

咲夜が負ける、と。



「おい、レミリア」

「…わかってるわよ」



どうやらレミリアもその膨大な魔力を感じ取っていたらしい。



「なら話は早い。行くぞ」



そう言うと、レインとレミリアの羽はより大きくなり、羽ばたいていく。

「これは…」



レミリアが驚きの表情で言う。



すると、レインが感づいたように言った。



「咲夜!」



レインが向けた視線の先には、倒れている咲夜がいた。



「こいつが咲夜を…」

「待てレミリア。お前じゃこいつに勝てない」

「じゃあどうしろっていうの…?!」

口答えするレミリアにレインは言う。

「決まってるだろ、共闘だ」

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