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ヘルメス
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我がエクエスト王国は、5000年もの長きにわたり、この世界で随一の大国であり続けている。
現在も、近隣諸国との関係性は極めて安定的かつ友好的である。
そして王家を頂点に、ゆるぎない王政がいまもなお敷かれている。
この国には数百年に一人、普通の人が見ることのできない魔素を その目で見ることができる者が生まれるといわれている。
その者を人は<魔眼持ち>または<祝福されし者>と呼んだ。その稀なるものは、もれなく大きな魔力を持っていたといわれる。
この地にエクエスト国を建国した初代国王は、<祝福されし者>しかも特に膨大な魔力を誇っていたと言われている。
以来この国では大規模な戦争もなく今に至る。
長きにわたる争いのない時代に、魔法というものの存在意義も随分と様変わりした。
かつては、魔力がある者も、ない者も、戦いにおいては どちらも欠かせない両輪であったはずが、時とともに魔力絶対主義ともいえる世の中になっていった。
そんな世の中の 最上位に位置する公爵家の一人息子として生を受けて いまだ数年の私だが、わたしはもう私を取り巻くすべてに十分飽いていた。
朝から晩まで幾多の使用人にかしずかれて、私はずっと公爵家嫡子のお役目を生きてきた。
現王は、亡くなった兄君に変わって王位に就かれたが、男子はついに誕生せず、我が母メガエラと叔母のヘレネだけをもうけられたのだった。
そうして王族の直系に一番近い公爵家に嫁いだ、王の一の姫である我が母メガエラが産んだのが私である。
よって 私は現在、王位継承権第一位を持つ身なのであった。
侯爵家からの謝罪を受けて数日が経ち、私は私室でくつろぎながら、あの時のことを考えていた。
わたしの前に跪いて伏せるカインの面に、我知らずこの手をかけたことを思い出す。
私はどうしてもあの瞬間、確認したかったのだ。あの者の瞳のなかにある何かが変わってしまったのか、それとも変わらずにあるのか、と。
あの日、侯爵邸で行われた、魔力操作の合同訓練という名の 高位貴族の子弟によるごく内輪な交流会に顔を出した。
途中 休憩を挟もうと言うとき、レオポルドが私に言った。
「ヘルメス様、先月まで別邸におりました3番目の弟がすぐそこにいるようです。皆に引き合わさせていただいてもよろしいでしょうか?」
おや、と思った。そういえば侯爵家には幻の息子がいると、どこかでそんな話を聞いた気がした。
余り深く考えず了承すると、メイドがその者を呼びに行った。
庭園の遠くにあった小さな人影に何やら話しかけるると、メイドに伴われてその者は近づいてきた。
その者の姿が近づくにつれ、私は、何か心にさざめきが広がっていくのを感じた。
もちろん、その者ははっとするほどの美しさではあったが、それが理由ではない気がした。
茶会が始まって、その者が 魔力なしと聞いて愕然とした。
なぜか、そんなはずはないと思ったのだ。
それで、普段ならやらない 礼を失した振る舞いをしてしまった。
あまつさえ 魔力無しの人間に向けて 魔法で攻撃するなど、貴族にあるまじきことをしてしまったと思う。
あの者が、私の火球を 首のわずかな一振りで鮮やかに避け、 その瞳に私を映しながら 軽蔑の言葉を投げかけた時、私が覚えたのは自身への不敬への怒りではなく、かつて父の外遊に同行したときに偶然出会った魔獣のことだったのだ。
馬車で森林地帯を移動していた時、ふと何かに見られている気がした。
馬車の窓から外を見ると、それは獰猛な肉食の豹型の獣の視線だった。
森の一角にある切り立った岩場のはるか上に それは巨大な漆黒の体躯をゆったりと横たえて、こちらを睥睨するように見つめていた。
私は動くことができなかった。ただただ、時を忘れて見上げていたが、ほんの一瞬の事だったのかもしれない。
まさに魔に魅入られた瞬間だったのだろう。
と、ふいにその獣は視線を外すと同時に、しずかに崖の向こうに消えて行ってしまった。
あの美しい魔獣に気が付いていたのは私だけだった。
何もかもを周りの者たちに委ねることが当たり前の毎日に、魔獣と通じたあの瞬間だけは だれの手垢もつけられていていない私だけのものだった。
カインの紫の瞳に貫かれた瞬間、あの時見たもの、感じたものが鮮やかに蘇ったのだった。
私をまっすぐに見上げた あの者の瞳には わずかの濁りも生じていなかった。
跪いて首をたれることを強要されても、あの者は何物にも押しつぶされることなくそこに在って、ただ私を見ていた。ただ、私だけを見ていたのだ。
ああ、わたしの心にさざ波を立てたのはこれだと思った。
風の剣をこの者に下げ渡すと言ったとき、この者は瞬時にわたしに振り向いた。
その目の輝きが忘れられない。
箱に収められているもっと貴重な剣の方をやろうとしたら、あっさりと断られた。
これまで周りの者に何度も下賜する機会はあったが、それを断られたこともない代わりに、こんなにも無垢な喜色を向けられたこともまたなかったことに気がついた。
カインは、その唇をとろけそうにほころばせて 瞳を輝かせて 手に持つ剣を見ていた。
その輝きをもたらしたのが ほかならぬ私自身であることに 心ががひどくざわめいた。
この瞬間は私だけのもの。
ふいに 紫色の閃光が走った気がして目を止めると、それは剣に映ったカインの瞳だと気が付いたが、次の瞬間にはもう消えてしまっていた。
ヘルメスは思った。この世界で この者はどうなっていくのだろう。
このままあたりを薙ぎ払うように凛として立っているのか、穢されて堕ちていくのか。
いや、この者は堕ちはすまい。穢れの中でも なおあがき、私の目を惹きつけて離さないのだろう。
ヘルメスはどちらも見てみたいと思った。
そんなことを思っていると、外から軽く扉を叩く音が響いて、湯の準備が整ったとの声が聞こえてきた。
わたしはそれを聞きながら、あの時見た残像を探すように目を閉じたのだった。
現在も、近隣諸国との関係性は極めて安定的かつ友好的である。
そして王家を頂点に、ゆるぎない王政がいまもなお敷かれている。
この国には数百年に一人、普通の人が見ることのできない魔素を その目で見ることができる者が生まれるといわれている。
その者を人は<魔眼持ち>または<祝福されし者>と呼んだ。その稀なるものは、もれなく大きな魔力を持っていたといわれる。
この地にエクエスト国を建国した初代国王は、<祝福されし者>しかも特に膨大な魔力を誇っていたと言われている。
以来この国では大規模な戦争もなく今に至る。
長きにわたる争いのない時代に、魔法というものの存在意義も随分と様変わりした。
かつては、魔力がある者も、ない者も、戦いにおいては どちらも欠かせない両輪であったはずが、時とともに魔力絶対主義ともいえる世の中になっていった。
そんな世の中の 最上位に位置する公爵家の一人息子として生を受けて いまだ数年の私だが、わたしはもう私を取り巻くすべてに十分飽いていた。
朝から晩まで幾多の使用人にかしずかれて、私はずっと公爵家嫡子のお役目を生きてきた。
現王は、亡くなった兄君に変わって王位に就かれたが、男子はついに誕生せず、我が母メガエラと叔母のヘレネだけをもうけられたのだった。
そうして王族の直系に一番近い公爵家に嫁いだ、王の一の姫である我が母メガエラが産んだのが私である。
よって 私は現在、王位継承権第一位を持つ身なのであった。
侯爵家からの謝罪を受けて数日が経ち、私は私室でくつろぎながら、あの時のことを考えていた。
わたしの前に跪いて伏せるカインの面に、我知らずこの手をかけたことを思い出す。
私はどうしてもあの瞬間、確認したかったのだ。あの者の瞳のなかにある何かが変わってしまったのか、それとも変わらずにあるのか、と。
あの日、侯爵邸で行われた、魔力操作の合同訓練という名の 高位貴族の子弟によるごく内輪な交流会に顔を出した。
途中 休憩を挟もうと言うとき、レオポルドが私に言った。
「ヘルメス様、先月まで別邸におりました3番目の弟がすぐそこにいるようです。皆に引き合わさせていただいてもよろしいでしょうか?」
おや、と思った。そういえば侯爵家には幻の息子がいると、どこかでそんな話を聞いた気がした。
余り深く考えず了承すると、メイドがその者を呼びに行った。
庭園の遠くにあった小さな人影に何やら話しかけるると、メイドに伴われてその者は近づいてきた。
その者の姿が近づくにつれ、私は、何か心にさざめきが広がっていくのを感じた。
もちろん、その者ははっとするほどの美しさではあったが、それが理由ではない気がした。
茶会が始まって、その者が 魔力なしと聞いて愕然とした。
なぜか、そんなはずはないと思ったのだ。
それで、普段ならやらない 礼を失した振る舞いをしてしまった。
あまつさえ 魔力無しの人間に向けて 魔法で攻撃するなど、貴族にあるまじきことをしてしまったと思う。
あの者が、私の火球を 首のわずかな一振りで鮮やかに避け、 その瞳に私を映しながら 軽蔑の言葉を投げかけた時、私が覚えたのは自身への不敬への怒りではなく、かつて父の外遊に同行したときに偶然出会った魔獣のことだったのだ。
馬車で森林地帯を移動していた時、ふと何かに見られている気がした。
馬車の窓から外を見ると、それは獰猛な肉食の豹型の獣の視線だった。
森の一角にある切り立った岩場のはるか上に それは巨大な漆黒の体躯をゆったりと横たえて、こちらを睥睨するように見つめていた。
私は動くことができなかった。ただただ、時を忘れて見上げていたが、ほんの一瞬の事だったのかもしれない。
まさに魔に魅入られた瞬間だったのだろう。
と、ふいにその獣は視線を外すと同時に、しずかに崖の向こうに消えて行ってしまった。
あの美しい魔獣に気が付いていたのは私だけだった。
何もかもを周りの者たちに委ねることが当たり前の毎日に、魔獣と通じたあの瞬間だけは だれの手垢もつけられていていない私だけのものだった。
カインの紫の瞳に貫かれた瞬間、あの時見たもの、感じたものが鮮やかに蘇ったのだった。
私をまっすぐに見上げた あの者の瞳には わずかの濁りも生じていなかった。
跪いて首をたれることを強要されても、あの者は何物にも押しつぶされることなくそこに在って、ただ私を見ていた。ただ、私だけを見ていたのだ。
ああ、わたしの心にさざ波を立てたのはこれだと思った。
風の剣をこの者に下げ渡すと言ったとき、この者は瞬時にわたしに振り向いた。
その目の輝きが忘れられない。
箱に収められているもっと貴重な剣の方をやろうとしたら、あっさりと断られた。
これまで周りの者に何度も下賜する機会はあったが、それを断られたこともない代わりに、こんなにも無垢な喜色を向けられたこともまたなかったことに気がついた。
カインは、その唇をとろけそうにほころばせて 瞳を輝かせて 手に持つ剣を見ていた。
その輝きをもたらしたのが ほかならぬ私自身であることに 心ががひどくざわめいた。
この瞬間は私だけのもの。
ふいに 紫色の閃光が走った気がして目を止めると、それは剣に映ったカインの瞳だと気が付いたが、次の瞬間にはもう消えてしまっていた。
ヘルメスは思った。この世界で この者はどうなっていくのだろう。
このままあたりを薙ぎ払うように凛として立っているのか、穢されて堕ちていくのか。
いや、この者は堕ちはすまい。穢れの中でも なおあがき、私の目を惹きつけて離さないのだろう。
ヘルメスはどちらも見てみたいと思った。
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