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拗らせた恋心(隆文視点)
初めて見た侑奈の泣き顔は今も忘れられない――
「お前、悠斗の妹の侑奈だよな?」
あのときは悠斗の妹が一人でつまらなさそうに遊んでいたのが気になって捕まえたばかりの虫を見せて一緒に遊ぼうと思っただけで、泣かせてやろうとか虐めてやろうとか……全く考えてもいなかった。
正直虫が苦手などと思ってもみなくて、震えながらも隆文を拒絶した侑奈に、ショックを受けたのをよく覚えている。
だからといって、ムキになったのが良くなかった。
彼女より四つも年上の自分が引かなければならなかったのに、逃げ回る侑奈を追いかけまわし、結局虫以上に自分が嫌われる羽目になった。
だが、やめられなかったのだ。
こちらを見るときの涙をこらえている表情。とうとう耐えきれず泣いてしまったときの泣き顔。それらが途轍もなく可愛くて、構わずにはいられなかった。
子供だったのだと思う。気のある子を虐めることでコミュニケーションをはかろうなど、愚かすぎるとも思う。
分かっているのに、侑奈を見かけるたびに気持ちが抑えられなくて、毎回彼女を虐めてしまった。
泣かせるたびにゾクゾクしたものが体を駆け巡り、何かが満たされた。だが、それと同時に好きな女の子との関係を壊しているのだと気がついたときには――侑奈と隆文の仲は修復不可能なくらい手遅れになっていた。
(やっとだ……。やっとチャンスが巡ってきた)
警戒しながら身を縮こまらせソファーに座るメイド服姿の侑奈に視線を向ける。
侑奈はとても可愛く育った。
長くつややかなストレートの黒髪に、華奢で色白な体。こちらを見上げる瞳は吸い込まれそうなくらい大きく、声は鈴がなるように可憐だ。
(やっぱりすごく可愛いな……)
侑奈は分かっていないのだろうが……メイド服を着た彼女は破壊的なほどに愛くるしい。正直誰にも見せたくないほどだ。
侑奈と仲直りをしようと何度も試みて、中学のときは頻繁に悠斗の家に遊びに行ったものだが、侑奈はこちらを警戒するように見ていても近寄ってきてくれたことはなかった。そんな侑奈が今自分の側にいる。手を伸ばせば届く位置で、自分と話をしてくれている。
(嗚呼、感動だ……当時は何度謝罪の申し入れをしても聞く耳すら持ってもらえなかったのに……)
自分が蒔いた種なのだが、いつしかそんな関係にしんどくなってきて、高等部に入る頃には侑奈との仲直りを諦めて、色々な女の子と遊ぶようになった。
(そういえば……そのときに侑奈への気持ちを改めて自覚したんだよな)
――そんな状況が三年ほど続いた十八歳の夏……悠斗に呼ばれて久しぶりに花秋家に行ったときだ。
「なんだよ。呼び出しといて……まだ帰っていないのか」
行ってみると、まだ悠斗はいなかった。
でも何度も来ているし、身内同然の付き合いなので今さら遠慮などなく、別に悠斗がいなくても困りはしなかった。
「そういえば侑奈はどうしてるのかな……」
お手伝いの佐藤の許可を得て悠斗の部屋で寛いでいると、ふと侑奈の顔が思い浮かんだ。
(いや、やめておこう。声をかけても嫌がられるだけだ。それより何か飲みながらゆっくり待とう)
隆文は侑奈への関心にかぶりを振って、キッチンへ向かった。
(佐藤さんいないのか……いつもみたいに勝手に飲んでいいかな)
どうやら彼女はほかの部屋にいるようなので、いつものように飲ませてもらおうと思い冷蔵庫を開けると、カラフルな見た目の飲み物が視界に飛び込んできた。
「なんだこれ、フレーバーウォーターってやつか?」
フルーツやハーブが入ってる飲み物に少し興味がそそられてグラスに注いだ瞬間、何かが落ちる音と共に悲鳴が聞こえた。
「え?」
振り返ると、侑奈が驚愕の表情で震えていた。
「侑奈?」
「そ、それ、私が作った……」
「え? これお前が作ったの? 勝手に飲んで悪かった。返すよ」
「貴方が飲んだものなんて、もういりません!」
謝ったのに、涙目でまたもや隆文を拒絶する侑奈にどうしたらいいか分からなかった。大きな溜息をつきながら侑奈に近づくと、彼女の体が分かりやすく跳ねる。
「そんなに怖がるなよ。子供のときじゃあるまいし、変なことしないって。それよりそんな態度をされたほうが、期待されてるのかって思って虐めたくなる」
「……っ!」
(あ、やば……)
精一杯涙を我慢している彼女の表情に失敗したと思ったが、あとにはひけなかった。これを逃せば、次話せるチャンスがいつ舞い込んでくるか分からない。
「侑奈、今までごめん。もうお前の嫌がることは絶対しないって約束するから仲直りしないか?」
「い、今、嫌なことしてるじゃないですか……」
「それは侑奈が、俺とちゃんと話をしてくれないからだろ」
「だって……貴方のこと嫌いだもの……」
その言葉に怯んだ瞬間、侑奈が隆文の胸を思いっきり押しのけて、自分の部屋に駆け込んだ。その姿に心臓がドクンと跳ねる。
(……なんだこれ)
胸がドキドキして苦しい。
隆文は自分の胸元を掴んで、呆けたままふらりと椅子に腰掛けた。
「嫌い? 俺のことが……? 俺は好きなのに……」
ふと出た自分の言葉にハッとする。その瞬間自覚したのだ。
「はっ、きつ……気づいた瞬間に失恋かよ」
分かってはいたが、直接ぶつけられるとショックなものがある。が、それと同時に隆文の負けん気に火がついた。
(いや、諦めたくない。絶対好きだって言わせてやる!)
そう思ってからは彼女に相応しい男にならなければと考え、女遊びをやめ、学校での勉強はもちろんのこと、祖母や父からの後継者教育にも励んだ。
そして、これ以上関係を悪くしないためにも極力侑奈に会わないように気をつけた。会えないのは辛いが、悠斗に写真を見せてもらったり近況を教えてもらったりしたから我慢ができた。
そうだ、頑張ったのだ。お互い成人して大人になれば、さすがに謝罪を受け入れてもらえると信じて――
(その考えは間違えていなかった……)
ようやく彼女が歩み寄ってきてくれた。祖母に押し切られて断れなかっただけだろうが、隆文の人となりを理解しようと手を差し伸べてくれたのだ。
なにごとも一瀉千里だ。
彼女の気が変わらないうちに、何としてでもこのチャンスを掴み取ってみせる。
(侑奈、俺なら公私共に支えてやれる。だから、どうか今の俺を見てくれ)
彼女に償いたい。許してほしい。
その想いが堰を切ったようにあふれて、気がついたら彼女の手を取って立ち上がっていた。
「お前、悠斗の妹の侑奈だよな?」
あのときは悠斗の妹が一人でつまらなさそうに遊んでいたのが気になって捕まえたばかりの虫を見せて一緒に遊ぼうと思っただけで、泣かせてやろうとか虐めてやろうとか……全く考えてもいなかった。
正直虫が苦手などと思ってもみなくて、震えながらも隆文を拒絶した侑奈に、ショックを受けたのをよく覚えている。
だからといって、ムキになったのが良くなかった。
彼女より四つも年上の自分が引かなければならなかったのに、逃げ回る侑奈を追いかけまわし、結局虫以上に自分が嫌われる羽目になった。
だが、やめられなかったのだ。
こちらを見るときの涙をこらえている表情。とうとう耐えきれず泣いてしまったときの泣き顔。それらが途轍もなく可愛くて、構わずにはいられなかった。
子供だったのだと思う。気のある子を虐めることでコミュニケーションをはかろうなど、愚かすぎるとも思う。
分かっているのに、侑奈を見かけるたびに気持ちが抑えられなくて、毎回彼女を虐めてしまった。
泣かせるたびにゾクゾクしたものが体を駆け巡り、何かが満たされた。だが、それと同時に好きな女の子との関係を壊しているのだと気がついたときには――侑奈と隆文の仲は修復不可能なくらい手遅れになっていた。
(やっとだ……。やっとチャンスが巡ってきた)
警戒しながら身を縮こまらせソファーに座るメイド服姿の侑奈に視線を向ける。
侑奈はとても可愛く育った。
長くつややかなストレートの黒髪に、華奢で色白な体。こちらを見上げる瞳は吸い込まれそうなくらい大きく、声は鈴がなるように可憐だ。
(やっぱりすごく可愛いな……)
侑奈は分かっていないのだろうが……メイド服を着た彼女は破壊的なほどに愛くるしい。正直誰にも見せたくないほどだ。
侑奈と仲直りをしようと何度も試みて、中学のときは頻繁に悠斗の家に遊びに行ったものだが、侑奈はこちらを警戒するように見ていても近寄ってきてくれたことはなかった。そんな侑奈が今自分の側にいる。手を伸ばせば届く位置で、自分と話をしてくれている。
(嗚呼、感動だ……当時は何度謝罪の申し入れをしても聞く耳すら持ってもらえなかったのに……)
自分が蒔いた種なのだが、いつしかそんな関係にしんどくなってきて、高等部に入る頃には侑奈との仲直りを諦めて、色々な女の子と遊ぶようになった。
(そういえば……そのときに侑奈への気持ちを改めて自覚したんだよな)
――そんな状況が三年ほど続いた十八歳の夏……悠斗に呼ばれて久しぶりに花秋家に行ったときだ。
「なんだよ。呼び出しといて……まだ帰っていないのか」
行ってみると、まだ悠斗はいなかった。
でも何度も来ているし、身内同然の付き合いなので今さら遠慮などなく、別に悠斗がいなくても困りはしなかった。
「そういえば侑奈はどうしてるのかな……」
お手伝いの佐藤の許可を得て悠斗の部屋で寛いでいると、ふと侑奈の顔が思い浮かんだ。
(いや、やめておこう。声をかけても嫌がられるだけだ。それより何か飲みながらゆっくり待とう)
隆文は侑奈への関心にかぶりを振って、キッチンへ向かった。
(佐藤さんいないのか……いつもみたいに勝手に飲んでいいかな)
どうやら彼女はほかの部屋にいるようなので、いつものように飲ませてもらおうと思い冷蔵庫を開けると、カラフルな見た目の飲み物が視界に飛び込んできた。
「なんだこれ、フレーバーウォーターってやつか?」
フルーツやハーブが入ってる飲み物に少し興味がそそられてグラスに注いだ瞬間、何かが落ちる音と共に悲鳴が聞こえた。
「え?」
振り返ると、侑奈が驚愕の表情で震えていた。
「侑奈?」
「そ、それ、私が作った……」
「え? これお前が作ったの? 勝手に飲んで悪かった。返すよ」
「貴方が飲んだものなんて、もういりません!」
謝ったのに、涙目でまたもや隆文を拒絶する侑奈にどうしたらいいか分からなかった。大きな溜息をつきながら侑奈に近づくと、彼女の体が分かりやすく跳ねる。
「そんなに怖がるなよ。子供のときじゃあるまいし、変なことしないって。それよりそんな態度をされたほうが、期待されてるのかって思って虐めたくなる」
「……っ!」
(あ、やば……)
精一杯涙を我慢している彼女の表情に失敗したと思ったが、あとにはひけなかった。これを逃せば、次話せるチャンスがいつ舞い込んでくるか分からない。
「侑奈、今までごめん。もうお前の嫌がることは絶対しないって約束するから仲直りしないか?」
「い、今、嫌なことしてるじゃないですか……」
「それは侑奈が、俺とちゃんと話をしてくれないからだろ」
「だって……貴方のこと嫌いだもの……」
その言葉に怯んだ瞬間、侑奈が隆文の胸を思いっきり押しのけて、自分の部屋に駆け込んだ。その姿に心臓がドクンと跳ねる。
(……なんだこれ)
胸がドキドキして苦しい。
隆文は自分の胸元を掴んで、呆けたままふらりと椅子に腰掛けた。
「嫌い? 俺のことが……? 俺は好きなのに……」
ふと出た自分の言葉にハッとする。その瞬間自覚したのだ。
「はっ、きつ……気づいた瞬間に失恋かよ」
分かってはいたが、直接ぶつけられるとショックなものがある。が、それと同時に隆文の負けん気に火がついた。
(いや、諦めたくない。絶対好きだって言わせてやる!)
そう思ってからは彼女に相応しい男にならなければと考え、女遊びをやめ、学校での勉強はもちろんのこと、祖母や父からの後継者教育にも励んだ。
そして、これ以上関係を悪くしないためにも極力侑奈に会わないように気をつけた。会えないのは辛いが、悠斗に写真を見せてもらったり近況を教えてもらったりしたから我慢ができた。
そうだ、頑張ったのだ。お互い成人して大人になれば、さすがに謝罪を受け入れてもらえると信じて――
(その考えは間違えていなかった……)
ようやく彼女が歩み寄ってきてくれた。祖母に押し切られて断れなかっただけだろうが、隆文の人となりを理解しようと手を差し伸べてくれたのだ。
なにごとも一瀉千里だ。
彼女の気が変わらないうちに、何としてでもこのチャンスを掴み取ってみせる。
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