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ゲーム:前日譚
28:魔王
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あたり一帯を浄化した翌日、瘴気がすっかり消し飛んだ魔王城はビジュアル的にもはっきりくっきりとその姿を朝日に照らしていた。
ゲームでは魔王の方からのこのこ外に出てきてくれるのだが、今世では一晩経っても出てこないので、こちらから行く事になった。
「さて、早速城に乗り込もうとするかの。」
ユリナスは自分の従者達、それとアニスとバニラに周辺の警戒を指示し、城内には私達パーティーメンバー五人のみで乗り込む事となった。
魔王城内部では、前の日の浄化の影響で魔物はほとんど弱体化し、さらに盗賊役の罠解除と重戦士の力押しもあって、難なく先へ進んだ。
それでも魔王が見つかるまですべての部屋を探索したため、魔王を見つけたのは夕方近くになってからだった。いやもう普通に、謁見の間とかに居てくれたら手っ取り早かったのだが。
魔王がいたのは最上階。中央の大きなベッドの真ん中に、全裸でうつ伏せで大の字になって突っ伏していた。
ゲームでは魔王はなんとなく男っぽかった気がするが、今目の前にいる魔王は女のように見える。はみ乳してるし。確かアディアナ様は自我を保ったまま婬魔になったのが魔王だと言ってた気がする。股間にはモザイクがかかっていて、瘴気が溢れ出ているのがわかった。
私は、魔王の側に近付き、揺さぶって見た。
「…ゆ…揺らさないで…頭痛い…吐きそう…」
魔王は突っ伏したまま、なんか二日酔いの呑兵衛みたいな事を言った。
「…それはごめんなさい。ところで、あなたは魔王で間違いありませんか?」
私に問い質された魔王は、こちらに顔を向けた。
「え、ボクが何だって?」
「魔王、ですよね?」
「…魔王…ああ、そういえばそんな設定もあったわね…」
「設定?」
そして私は、魔王の耳元で小声で囁いた。
「…ひょっとしてあなたも転生者?」
それを聞いた魔王は眉をぴくりと動かした。
「…あなた、何者よ。」
「私はユーテリア、『主人公』よ。」
「…。あー、そういう事。」
そう言って魔王は寝返りを打ち、仰向けになった。…あ、ちゃんとペニスが付いてたわ。両性具有だったのね。なんで勃起してるのかしら。
「…ボクの呪いを解きに来たんでしょ。いつでもどうぞ。」
「うん、まかせて!」
そして私は、魔王の股をおもいきり開かせた。お、これ、案外気持ちいいな。
そして、鼠径部に手を当てて解呪の呪文を唱えた。
うおお、なんか出るわ出るわ、この小さなお腹のどこにそんなに入ってたの、って感じで触手の固まりがぶりゅぶりゅと音を立ててのたうち回りながら、膣口だけでなく、尻の穴からも口からも、ペニスの先っちょからも紐状のが出てくる。乳首からもなんか滲み出ていたが、それはただの汁だった。
何か出て来る度に、魔王の体はびくんびくんとはねあがり、人形のように手足をばたつかせていた。出てきた淫獣は、片っ端から、私とユリナスが魔法で攻撃し、撃ち漏らしたのをお父さんが鮮やかな剣捌きで屠ってゆく。魔物の子と違って消えてなくなってくれないので、後始末が大変だわ…。
最後の淫獣を倒し終えたところで、魔王は目を閉じて静かに寝息をたて始めた。全ての穴とか口とか、切れたり割けたりして血だらけなんだけど、痛くないのかしら…。いちもにもなく治癒魔法で治療した。…処女膜付いたけど。
シーツをかけてあげようと思ったら、そもそもこのベッドにはシーツも枕もなかった。つか、服すら一着もなかった。仕方ないので、私達は、大股開きの魔王をそのまま放ったらかしにして、部屋を出た。
砦の周辺も砦内も安全になったようなので、私達は砦の中で一夜を過ごし、次の朝を迎えた。
朝食の支度をしていると、魔王が全裸のまま部屋から降りてきた。
「ユーテリアだったわね。おはよう。おかげで良く眠れたわ。」
「おはよう、…えっと、魔王様。」
「メディアナ。ボクの名前はメディアナだよ。」
「おはよう、メディアナさん。」
「メディーって呼んで。…ねぇ、あなた達、この後、王都に戻るんでしょ?ボクも一緒に行ったら駄目かしら?」
そしてメディアナは私の耳元で小声で言った。
「ゲーム的には、ユーテリアと魔王は一緒にいなきゃ、でしょ?」
むむ、やはりゲームを知ってる転生者なのね。
「別に構わんよ。ユーテリアと一緒に教会に住めばいいじゃろ。」
と、ユリナスがのほほんと言った。
こうして、私は魔王あらためメディアナとともに王都に帰る事になり、しかもそろって魔法学院へと通う事になった。
ゲーム本編の始まりである。
ゲームでは魔王の方からのこのこ外に出てきてくれるのだが、今世では一晩経っても出てこないので、こちらから行く事になった。
「さて、早速城に乗り込もうとするかの。」
ユリナスは自分の従者達、それとアニスとバニラに周辺の警戒を指示し、城内には私達パーティーメンバー五人のみで乗り込む事となった。
魔王城内部では、前の日の浄化の影響で魔物はほとんど弱体化し、さらに盗賊役の罠解除と重戦士の力押しもあって、難なく先へ進んだ。
それでも魔王が見つかるまですべての部屋を探索したため、魔王を見つけたのは夕方近くになってからだった。いやもう普通に、謁見の間とかに居てくれたら手っ取り早かったのだが。
魔王がいたのは最上階。中央の大きなベッドの真ん中に、全裸でうつ伏せで大の字になって突っ伏していた。
ゲームでは魔王はなんとなく男っぽかった気がするが、今目の前にいる魔王は女のように見える。はみ乳してるし。確かアディアナ様は自我を保ったまま婬魔になったのが魔王だと言ってた気がする。股間にはモザイクがかかっていて、瘴気が溢れ出ているのがわかった。
私は、魔王の側に近付き、揺さぶって見た。
「…ゆ…揺らさないで…頭痛い…吐きそう…」
魔王は突っ伏したまま、なんか二日酔いの呑兵衛みたいな事を言った。
「…それはごめんなさい。ところで、あなたは魔王で間違いありませんか?」
私に問い質された魔王は、こちらに顔を向けた。
「え、ボクが何だって?」
「魔王、ですよね?」
「…魔王…ああ、そういえばそんな設定もあったわね…」
「設定?」
そして私は、魔王の耳元で小声で囁いた。
「…ひょっとしてあなたも転生者?」
それを聞いた魔王は眉をぴくりと動かした。
「…あなた、何者よ。」
「私はユーテリア、『主人公』よ。」
「…。あー、そういう事。」
そう言って魔王は寝返りを打ち、仰向けになった。…あ、ちゃんとペニスが付いてたわ。両性具有だったのね。なんで勃起してるのかしら。
「…ボクの呪いを解きに来たんでしょ。いつでもどうぞ。」
「うん、まかせて!」
そして私は、魔王の股をおもいきり開かせた。お、これ、案外気持ちいいな。
そして、鼠径部に手を当てて解呪の呪文を唱えた。
うおお、なんか出るわ出るわ、この小さなお腹のどこにそんなに入ってたの、って感じで触手の固まりがぶりゅぶりゅと音を立ててのたうち回りながら、膣口だけでなく、尻の穴からも口からも、ペニスの先っちょからも紐状のが出てくる。乳首からもなんか滲み出ていたが、それはただの汁だった。
何か出て来る度に、魔王の体はびくんびくんとはねあがり、人形のように手足をばたつかせていた。出てきた淫獣は、片っ端から、私とユリナスが魔法で攻撃し、撃ち漏らしたのをお父さんが鮮やかな剣捌きで屠ってゆく。魔物の子と違って消えてなくなってくれないので、後始末が大変だわ…。
最後の淫獣を倒し終えたところで、魔王は目を閉じて静かに寝息をたて始めた。全ての穴とか口とか、切れたり割けたりして血だらけなんだけど、痛くないのかしら…。いちもにもなく治癒魔法で治療した。…処女膜付いたけど。
シーツをかけてあげようと思ったら、そもそもこのベッドにはシーツも枕もなかった。つか、服すら一着もなかった。仕方ないので、私達は、大股開きの魔王をそのまま放ったらかしにして、部屋を出た。
砦の周辺も砦内も安全になったようなので、私達は砦の中で一夜を過ごし、次の朝を迎えた。
朝食の支度をしていると、魔王が全裸のまま部屋から降りてきた。
「ユーテリアだったわね。おはよう。おかげで良く眠れたわ。」
「おはよう、…えっと、魔王様。」
「メディアナ。ボクの名前はメディアナだよ。」
「おはよう、メディアナさん。」
「メディーって呼んで。…ねぇ、あなた達、この後、王都に戻るんでしょ?ボクも一緒に行ったら駄目かしら?」
そしてメディアナは私の耳元で小声で言った。
「ゲーム的には、ユーテリアと魔王は一緒にいなきゃ、でしょ?」
むむ、やはりゲームを知ってる転生者なのね。
「別に構わんよ。ユーテリアと一緒に教会に住めばいいじゃろ。」
と、ユリナスがのほほんと言った。
こうして、私は魔王あらためメディアナとともに王都に帰る事になり、しかもそろって魔法学院へと通う事になった。
ゲーム本編の始まりである。
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