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第12話 金属の販売とテイマーとしてやるべき事
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「えと…、ラノベってのは、架空の世界の事を書いた小説で…」
ユエさんが、あたふたしながら説明をしてくれた。
どうやら、俺が住んでいた世界のような“剣と魔法”を中心に主人公が転移やら転生して活躍するものや、恋や恋愛などを想像し、「こうなったら良いよね」みたいなものを本にしてあるものだそうだ。
「イサークさんと会って、異世界というものが本当にあるって事が分かったから、ラノベも真実味を帯びてくるんだよね。」
物語の主人公が異世界で活躍するという事は、今の俺も異世界に飛ばされたことだから同じこととなるのか?
それに、日本という異世界を感じたことも“ラノベ”になるのだろうかを尋ねる。
「そうね。確かにイサークさんから見れば、この世界は異世界だよね。
うん。きっとそうだよ。これもラノベの対象になるんじゃない?」
ユエさんが一人納得して頷いている。
まぁ、俺たちの世界で言う、吟遊詩人の語りのようなものだろうな。
ユエさんと少し話をした後、金属を餞別するためにGのいらっしゃる小屋に行く。
しかし、よくここまで集まるものだ…。
指輪、ネックレス、イヤリング、そしてコインまで…。
やはり、この国は豊かだ。
重くなった3つの袋をアパートの部屋まで運ぶ。
「イサークさん、おかえりなさい。
それって、ネズミさんが集めてきたモノ?」
「そうだけど、どれくらいの価値があるのかね…。」
「えと…、こう言っちゃいけないんだけど、もし、それが金、銀、プラチナだとしたら、凄い額になるわよ。」
「正直、俺にはどれくらいになるのか分からないから、これをどうしたものか…。」
「耕さんに相談してみる?
あの人なら、いろんな人を知ってるはずよ。」
「そうしようか。」
「あ、それとネズミさんが拾ってきたお金だけは別にしておいてね。
本当は警察に届けなきゃいけないけど…。」
***
**
*
「いさくさん…。こりゃ一体なんだ?」
「耕さん、これはね、イサークさんがテイムしたネズミさんが下水とかの邪魔になるからって持ってきたモノなんです。」
「それが、これだけの量になるのか?」
「だって、区全体ですよ。
私だって、びっくりしましたけど、みんな落とすんですね。」
「夕映ちゃん、そりゃ言われれば分かるが、これだけ大量の金とか銀とか…。」
「イサークさんが言ってるけど、この国は裕福すぎるんだって。」
「そりゃ、そうかもしれないが…。
しかし、この量は凄いな…。」
ポリ袋3つに色分けされた金属がたんまり入っている。
耕さん曰く、この量の半分以上はメッキとか鉄や真鍮、銅といったものだが、これも鉄くず屋に売れば相応のお金になるとの事だった。
「で、これを売れば良いんだよな?」
「そうなります。」
「で、もう一つ違う袋に入っているモノは何だ?」
「あれは、カラスさんが集めていたモノなんですが…。」
「カラスが何で時計なんて持ってるんだ?」
中には、RO○EXなどの高級時計も入ってる。
「いや…。これは流石に厳しいかもしれんぞ。」
「ですよね…。じゃ、この時計は皆さんで。」
「は?夕映ちゃん、何言ってる?
俺たちがこんな時計はめてたら、それこそ殺されちまうぞ。」
「ですよね~。まぁ、保留という事にしておきましょう。」
「ところで、いさくさんは何やってるんだ?」
「Gの亡骸をどうするのか検討してます。」
「Gって、ゴ〇ブリか?」
「はい。毎日袋一杯溜まるので…。
一応ゴミの日には出しているんですけど、追い付かないようです。」
「だろうな…。
でも、最近Gを見ていないと思ったら、いさくさんの手柄だったとは…。
流石、テイマーだ。」
「そうですね。
それに、最近では下着泥棒や痴漢といった犯罪も少なくなってきているようですよ。」
「それも、いさくさんのテイマーだな。」
「はい。
ネコちゃんズが街中を見張っていると。」
「分かった。それじゃ、夕映ちゃんといさくさんの為に、一肌脱ぐか!」
「わぁ!耕さん、ありがとう!」
夕映さんのただならぬ喜び様に、耕さんがカマをかける。
「って、夕映ちゃん、いさくさんと何かあったのか?」
「ん?分かる?
イサークさんと恋人同士になったのよ!」
「おぉ!そりゃ良かったな。
でも、いさくさんって、外国人だよな。
国際結婚するのか?」
「うん。そのつもり、だから早めに彼の身分を証明しないといけないのよね。」
「あはは、そういう事か。
よっしゃ、おっちゃんに任せとけ!
夕映ちゃんの幸せを願って、もう一肌脱いでやろう。」
*
「あ、耕さん、お久しぶりです。
何か良い事あったんですか?」
「良い事だらけだよ。
いさくさんもいろいろあったんじゃねぇか?
この幸せ者が!」
耕さんが肘で小突てくる。
「あはは、すみませんね。
いろいろとありまして。」
「でな、いさくさん。」
耕さんが急に真顔になる。
「はい…。」
「夕映ちゃんを絶対泣かすなよ。泣かすような事があったら、俺たちが黙っていないからな。」
「ありがとうございます。
肝に銘じますし、ユエさんを泣かすような事はしません!」
「よし!その思い受け取った!
それじゃ、俺はこの金属を売る手筈を整えてくる。」
「よろしくお願いします。」
「任せとけよ。それに…、多分良い方向に進むと思うぞ。」
耕さんが掌をヒラヒラとさせて、アパートから出ていく。
なんだか、耕さんって行動一つ一つが何か様になっているんだよな。
風格があるというか、貫禄というか…。
それに、一つ一つの所作が渋い。ギルドマスターを思い出した。
「ようやく、あの重い金属が何とかなるんですね。」
「だね。
あ、それとね、カラスさんズからもらった時計は保留という事になりましたよ。」
「保留って?」
「あの中には、高価な時計も入っているんだって。
でも、それを売る場所が無いって事だよ。」
「うーん…。それじゃ、どうすれば良いのかな?」
「イサークさんが使うのが一番だね。」
「俺、時計なんて必要ないんだけど…。」
「そのうち必要になるわよ。
その時まで保管しておいてね。」
良く分からないが、そうしておくのが一番らしいので、ユエさんの言葉通りにしておくか。
「そうそう、妹のミキだけど、さっき空港に着いたんだって。」
「へ?」
「あと1,2時間でここに着くわ。」
「え?俺、何も準備してないけど…。」
「そんなの必要ないわよ。
私の恋人として紹介するんだもの!
大船に乗った気分でいてね。あ、服はそのままでいいよ。
どうせミキもラフな格好で帰って来ると思うから。」
「永い事会っていなかったのでは?」
「2年くらいかな?でも大丈夫!
ミキをびっくりさせてやろうよ!」
ユエさんルンルンなのだが、それで良いのか?
やはりここは、しっかりと挨拶をした方がよいだろうな…。
「ユエさん、とりあえず着替えてくるよ。」
「いいの、いいの。
素のままを見せて。それとテイマーってのを見せてくれると、あいつも喜ぶと思うからね。」
テイマーを見せるとはどういう事か?
朝4時のご飯を見せるのか?それともGの部屋を見せる方が良いのか…。
悩んでいたところに、クロウがやって来て肩に停まる。
「主よ、何を悩んでいるんだ?」
「いや、テイマーを見せろと言われても、何をすべきか分からんのだ。」
「そんな事造作の無い事。我らを使役しているという事を見せつければよいのだから、我らとネコとネズミを一同に集結させて挨拶させてくれれば良い。」
「あ、そういう事か。
じゃぁ、ミキさんが隣の砦に近づいてきたら、皆で挨拶しようか。」
「ユエさん、クロウと話し合った結果、ミキさんが来る時に皆で挨拶することにしたよ。」
「へぇ。それは面白いことになりそうね。
因みにカラスさんズとネコさんズ、ネズミさんズはどれくらい居るの?」
「さぁ、数えたことはないけど、クロウは50くらいかな。
ブラックたちは20、シロは…何匹いるか分からない…。」
「うふふ。その動物さんズが一斉にお出迎えしている中、ミキが登場…。
絶対、ミキは腰抜かすわよね。
楽しみだな~!」
ユエさん…。
それはお出迎えではなく、いたずらなのではないかと思うが、まぁユエさんのいう事を聞いておくことにし、クロウには、連絡したら皆集まってもらうようにお願いした。
ブラックとシロには、小屋に出入りしている仲間に伝えておくこととした。
さて、どうなることか…。
ユエさんが、あたふたしながら説明をしてくれた。
どうやら、俺が住んでいた世界のような“剣と魔法”を中心に主人公が転移やら転生して活躍するものや、恋や恋愛などを想像し、「こうなったら良いよね」みたいなものを本にしてあるものだそうだ。
「イサークさんと会って、異世界というものが本当にあるって事が分かったから、ラノベも真実味を帯びてくるんだよね。」
物語の主人公が異世界で活躍するという事は、今の俺も異世界に飛ばされたことだから同じこととなるのか?
それに、日本という異世界を感じたことも“ラノベ”になるのだろうかを尋ねる。
「そうね。確かにイサークさんから見れば、この世界は異世界だよね。
うん。きっとそうだよ。これもラノベの対象になるんじゃない?」
ユエさんが一人納得して頷いている。
まぁ、俺たちの世界で言う、吟遊詩人の語りのようなものだろうな。
ユエさんと少し話をした後、金属を餞別するためにGのいらっしゃる小屋に行く。
しかし、よくここまで集まるものだ…。
指輪、ネックレス、イヤリング、そしてコインまで…。
やはり、この国は豊かだ。
重くなった3つの袋をアパートの部屋まで運ぶ。
「イサークさん、おかえりなさい。
それって、ネズミさんが集めてきたモノ?」
「そうだけど、どれくらいの価値があるのかね…。」
「えと…、こう言っちゃいけないんだけど、もし、それが金、銀、プラチナだとしたら、凄い額になるわよ。」
「正直、俺にはどれくらいになるのか分からないから、これをどうしたものか…。」
「耕さんに相談してみる?
あの人なら、いろんな人を知ってるはずよ。」
「そうしようか。」
「あ、それとネズミさんが拾ってきたお金だけは別にしておいてね。
本当は警察に届けなきゃいけないけど…。」
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「いさくさん…。こりゃ一体なんだ?」
「耕さん、これはね、イサークさんがテイムしたネズミさんが下水とかの邪魔になるからって持ってきたモノなんです。」
「それが、これだけの量になるのか?」
「だって、区全体ですよ。
私だって、びっくりしましたけど、みんな落とすんですね。」
「夕映ちゃん、そりゃ言われれば分かるが、これだけ大量の金とか銀とか…。」
「イサークさんが言ってるけど、この国は裕福すぎるんだって。」
「そりゃ、そうかもしれないが…。
しかし、この量は凄いな…。」
ポリ袋3つに色分けされた金属がたんまり入っている。
耕さん曰く、この量の半分以上はメッキとか鉄や真鍮、銅といったものだが、これも鉄くず屋に売れば相応のお金になるとの事だった。
「で、これを売れば良いんだよな?」
「そうなります。」
「で、もう一つ違う袋に入っているモノは何だ?」
「あれは、カラスさんが集めていたモノなんですが…。」
「カラスが何で時計なんて持ってるんだ?」
中には、RO○EXなどの高級時計も入ってる。
「いや…。これは流石に厳しいかもしれんぞ。」
「ですよね…。じゃ、この時計は皆さんで。」
「は?夕映ちゃん、何言ってる?
俺たちがこんな時計はめてたら、それこそ殺されちまうぞ。」
「ですよね~。まぁ、保留という事にしておきましょう。」
「ところで、いさくさんは何やってるんだ?」
「Gの亡骸をどうするのか検討してます。」
「Gって、ゴ〇ブリか?」
「はい。毎日袋一杯溜まるので…。
一応ゴミの日には出しているんですけど、追い付かないようです。」
「だろうな…。
でも、最近Gを見ていないと思ったら、いさくさんの手柄だったとは…。
流石、テイマーだ。」
「そうですね。
それに、最近では下着泥棒や痴漢といった犯罪も少なくなってきているようですよ。」
「それも、いさくさんのテイマーだな。」
「はい。
ネコちゃんズが街中を見張っていると。」
「分かった。それじゃ、夕映ちゃんといさくさんの為に、一肌脱ぐか!」
「わぁ!耕さん、ありがとう!」
夕映さんのただならぬ喜び様に、耕さんがカマをかける。
「って、夕映ちゃん、いさくさんと何かあったのか?」
「ん?分かる?
イサークさんと恋人同士になったのよ!」
「おぉ!そりゃ良かったな。
でも、いさくさんって、外国人だよな。
国際結婚するのか?」
「うん。そのつもり、だから早めに彼の身分を証明しないといけないのよね。」
「あはは、そういう事か。
よっしゃ、おっちゃんに任せとけ!
夕映ちゃんの幸せを願って、もう一肌脱いでやろう。」
*
「あ、耕さん、お久しぶりです。
何か良い事あったんですか?」
「良い事だらけだよ。
いさくさんもいろいろあったんじゃねぇか?
この幸せ者が!」
耕さんが肘で小突てくる。
「あはは、すみませんね。
いろいろとありまして。」
「でな、いさくさん。」
耕さんが急に真顔になる。
「はい…。」
「夕映ちゃんを絶対泣かすなよ。泣かすような事があったら、俺たちが黙っていないからな。」
「ありがとうございます。
肝に銘じますし、ユエさんを泣かすような事はしません!」
「よし!その思い受け取った!
それじゃ、俺はこの金属を売る手筈を整えてくる。」
「よろしくお願いします。」
「任せとけよ。それに…、多分良い方向に進むと思うぞ。」
耕さんが掌をヒラヒラとさせて、アパートから出ていく。
なんだか、耕さんって行動一つ一つが何か様になっているんだよな。
風格があるというか、貫禄というか…。
それに、一つ一つの所作が渋い。ギルドマスターを思い出した。
「ようやく、あの重い金属が何とかなるんですね。」
「だね。
あ、それとね、カラスさんズからもらった時計は保留という事になりましたよ。」
「保留って?」
「あの中には、高価な時計も入っているんだって。
でも、それを売る場所が無いって事だよ。」
「うーん…。それじゃ、どうすれば良いのかな?」
「イサークさんが使うのが一番だね。」
「俺、時計なんて必要ないんだけど…。」
「そのうち必要になるわよ。
その時まで保管しておいてね。」
良く分からないが、そうしておくのが一番らしいので、ユエさんの言葉通りにしておくか。
「そうそう、妹のミキだけど、さっき空港に着いたんだって。」
「へ?」
「あと1,2時間でここに着くわ。」
「え?俺、何も準備してないけど…。」
「そんなの必要ないわよ。
私の恋人として紹介するんだもの!
大船に乗った気分でいてね。あ、服はそのままでいいよ。
どうせミキもラフな格好で帰って来ると思うから。」
「永い事会っていなかったのでは?」
「2年くらいかな?でも大丈夫!
ミキをびっくりさせてやろうよ!」
ユエさんルンルンなのだが、それで良いのか?
やはりここは、しっかりと挨拶をした方がよいだろうな…。
「ユエさん、とりあえず着替えてくるよ。」
「いいの、いいの。
素のままを見せて。それとテイマーってのを見せてくれると、あいつも喜ぶと思うからね。」
テイマーを見せるとはどういう事か?
朝4時のご飯を見せるのか?それともGの部屋を見せる方が良いのか…。
悩んでいたところに、クロウがやって来て肩に停まる。
「主よ、何を悩んでいるんだ?」
「いや、テイマーを見せろと言われても、何をすべきか分からんのだ。」
「そんな事造作の無い事。我らを使役しているという事を見せつければよいのだから、我らとネコとネズミを一同に集結させて挨拶させてくれれば良い。」
「あ、そういう事か。
じゃぁ、ミキさんが隣の砦に近づいてきたら、皆で挨拶しようか。」
「ユエさん、クロウと話し合った結果、ミキさんが来る時に皆で挨拶することにしたよ。」
「へぇ。それは面白いことになりそうね。
因みにカラスさんズとネコさんズ、ネズミさんズはどれくらい居るの?」
「さぁ、数えたことはないけど、クロウは50くらいかな。
ブラックたちは20、シロは…何匹いるか分からない…。」
「うふふ。その動物さんズが一斉にお出迎えしている中、ミキが登場…。
絶対、ミキは腰抜かすわよね。
楽しみだな~!」
ユエさん…。
それはお出迎えではなく、いたずらなのではないかと思うが、まぁユエさんのいう事を聞いておくことにし、クロウには、連絡したら皆集まってもらうようにお願いした。
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