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第二章
2-9 奴隷は買いませんよ③
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カルムさんが自分の世界に入っていく前に、そろそろご無礼させてもらおうと思い、気持ちを外に向けると何やら例えようのない気を感じる。
それは、先ほど店の入口に居た黒服が出している“寄らば切る”といった黒いオーラではなく、何やらドロドロしたもの、嫌悪や憎悪とは違い焦燥感に似ているが、緑の奴や白い奴とは違う。
「カルムさん、向こうには何かあるんですか?」
「え?向こうですか…。あぁ、ニノマエ様はお気づきになられるんですね…。」
と嘆息しつつ、一寸間をおいてからカルムは話し始める。
「奴隷と言っても、すべて健康であり売り物になるとは限りません。ニノマエ様がこれまでご覧になられてきた奴隷は当店の商品として売れる訳ですから問題はないのですが、途中で病気になる者、ここに来た時から腕や足が無かった者等々、販売するに至らない者も中にはございます。それをひっくるめて奴隷を扱っているのです。」
頭に雷が落ちたような衝撃を受けた。
奴隷は五体満足で売られるものだと思っていた。でも、不良在庫になる可能性を踏まえた上で商売をしていく覚悟が必要だという事だ。つまり、リスクもひっくるめた上で商いを行うという事。
世の中には必ずマイノリティが存在する。俺の固定観念の中がそのマイノリティを考えないようにしていた、排除していただけなんだ。
そうなんだよ。この世界はこれまでの世界とは全く別物なんだ。同じものではないんだ。俺の持っている固定観念はこの世界には適用できないんだ。
命(タマ)を取ったり取られたり…、そんな“切った張った”の世界ではない平和な国に生まれ、何が責任だ、何が業務だ…。実績を積んでモノを言える存在になったとしても、それはあくまでも限定的・閉鎖的な世界での話であり、外に出れば全く違う。
今まで公務員として皆のためにと動いてきた自分が、何てちっぽけな存在であったのか。
自分で正義だと思ってきたものは単に自己満足のためで、自慰行為にしか過ぎなかったのだ…。
そんな社会構造に俺が関与したところで何も変わらない。まさに風車に挑むドン・キホーテだ…道化師だ…。俺が蔑んできた奴らと一緒だった…。
俺の表情を読んだか、カルムさんはこう繰り出した。
「ニノマエ様はお優しすぎますな。冒険者然り、商売人然り…生きていく以上、どこかで決心しなくてはいけない時もございます。私は、その見極めを誤らないようにすることこそ、生きていくという事であると考えます。」
心を鬼にするか…。元の世界では腹を決めることなんてなかった…。甘々だった…。
「カルムさん、ありがとう。いろんな意味で本当に勉強になったよ…」
声を絞り出しながら俺は答える。
「なんの。ニノマエ様、これが生きていくという事です。自分の身は自分で守る。それができない、出来なかった者は淘汰される。これが世の常です。」
少しでもその人を笑顔にしたい。そんな事は夢物語なのかもしれない。出来ることをしなければ後悔する。その後悔を忘れるために、違う思いで代謝し、自己満足する…。
そんな思いはもう嫌だ。自己満足でも良い。俺は俺ができる事を全うしたい。
そう思い、気になる方へ連れて行ってもらえるようカルムに頼むと、カルムはしぶしぶ承知し、案内をしてくれることとなった。
そこには別棟が建てられており、中に入るとそこは汚物か廃棄物なのか、表現できない匂いが充満し、胃から何かが戻ってくるような気分になる。
「先ほどは、奴隷には最低限の措置をしなくてはいけないと申し上げました。しかし、今ここに居る者を放置していることがルール違反であると思わないでください。既に商品価値がなくなった者はいずれ廃棄しなければなりません。それは認められております。」
カルムさんも奴隷を預かった段階で腹を決めているのだろう。
「この者は二年以上前から病に臥せ、今では内臓までやられており、余命いくばくかしか残っておりません。」
…
「この者は元木こりで、魔獣に襲われた際、失明してしまい、木こりとして生活していくことができなくなりました。」
…
カルムさんは彼らが今の状態になったいきさつを説明しながら、一番奥のスペースに行く。
「最後の者は、先の戦争で負けた相手国の騎士だった者です。」
戦争で捕虜になった者は奴隷行きか…。身代金があれば何とかなったのか?などと思いながら、目の前にある塊を二度見し驚愕する。
その者…であった塊は、四肢である両肘、両膝から下の部分が無いのだ。
本来あるべきモノが無い状態で、辺り一面に汚物らしきものが散乱し、それが身体にこびりついた肉塊となっている。もはやヒトであったのか、視界に存在している物体は、ヒトであったことを否定しているようかのようにも見える。
幸い呼吸はしているようで、腹らしき部分が微かに上下に動いている。
「一体どうやったら、ヒトがこんな状態になるんだ…。」
自然と独り言ちしていた。
「戦争での捕虜や奴隷は、身代金が支払われれば問題はありませんが、支払われない場合はぞんざいに扱われます。いつも、彼女を見る度…」
「ちょ、ちょっと待ってくれ、ここに居るのは女性なのか?」
「そうでございます。」
「あぁ、そうか…。」
ここに存在している者は、かつて女性であったんだ…。俺はこれ以上考える事を放棄していた。
「彼女にとって騎士であったことは光栄、言い換えれば“幸せ”であったとは思いますが、戦争に負け、捕虜になった時点で、いっその事ひと思いに殺されていた方が、彼女にとって“幸せ”だったのでは?そんな気分になりますな。」
カルムさんによると、騎士であった者は五体満足な状態で捕虜となったようだ。当然、身代金を要求するも、敗戦国側がこれを拒んだため奴隷落ち。奴隷となった彼女は、所有者となった某貴族が彼女の両肘、両膝から下を切断し、しゃべらせないようするため舌も切った状態で、四つ足の家畜として首に鎖を付け、「戦争で負ければ、こんな扱いを受けるんだ!」とか言って、下々の者に晒していたとの事。
当然家畜だから、衣服も与えられず、生まれたままの姿で、四つ足で晒し者に…。
さらに、同じく敗戦によって奴隷になった男にも同じような姿をさせ、奴隷同士であの行為をさせている姿を見て貴族自身が悦んでいたようだ。
コノセカイノキゾク…、ナンナンダ?
そして、奴隷を飼うのを飽きた貴族が、ゴミのようにカルムさんの店に売り、カルムさんも貴族からの依頼だから断るに断れなく、結果、現在に至ると…。
俺にとって悪趣味極まりないものではあるが、猟奇的に見える行為であっても、例えば自分の近しい者を殺した犯人を憎む心は分からないでもない。
しかし、何度も言うが、ヒトという存在自体を否定させ、晒しものにし、行為を見て自慰するような猟奇的な行為は断固拒絶するし、俺の感覚からは逸脱している。考える余地もない。
カルムさんが話す“猟奇的な”エピソードを聞きながら、俺自身、下半身をヒューヒューさせ、一人嗚咽しながら胃の中にあったキラキラを吐き出していた。
「カルムさん、すまない。床を汚してしまった。」
俺は詫びを入れる。
「いえいえ。それがヒトとして当然な姿であり対応だと思います。そうでなければ人ではないと私も思っています。
ですが、貴族が不要となったからと言って、二束三文の値段で購入した私にも責任があるのです。
このような商品を見せることは無かったですね。ニノマエ様、こちらこそすみません。ここで見たものはすべて忘れていただければ幸いです。」
「ところで、彼女はここにいますが、男性の捕虜はどうなったんですか?」
「ここに来てすぐ、病気がもとで死にました。」
彼はそれで幸せだったかもしれないな…。そんな思いを持ちながら目を閉じ、一人合掌した。
俺はこの世界にやってきたこれまでの事を思い出していた。
ひょんな事から神様が扉を持って来た、見も知らない場所での試行錯誤、生死を賭けた事、親切にしてくれる人たち…。この世界に来て、まだ数日しか過ぎていないが、それでも自分自身の考えがどれほど甘かったのかを教えてくれる。
走馬灯のように、記憶が浮かんでは消え、消えては浮かんでくる。
“この世界を良くしたい。親切にしてくれた人たちを笑顔にしたい!“
俺は腹をくくった。後悔するなら後悔しないよう、今できることを精一杯やる!
「カルムさん、ひとつ良いですか。」
「なんでしょうか。」
「例えば、ここに居る人たちが、もう一度お日様の下を歩くことができるようにするためには何をすれば良いんでしょうか。」
「そうですね。先ずは奴隷として売られるようにすることではないでしょうか。例えば、病気をなくしたり、無くなった腕などが再生したり…。」
「それをすればお日様の下を歩くことができるのでしょうか。」
「できると言えばできます。しかし、病気の治療や欠損部位の復活といった魔法は、教会の大僧正や司祭クラスの人しかできませんし、第一その魔法一回で金貨何枚も取られます。そんな経費を上乗せしてでも売れる奴隷なぞいません。」
「そうですか…。もし、その魔法をかけ、治療することができれば、彼らはお日様の下を歩くことができるのですね。」
「理論的にはそうです。」
「そうですか…。カルムさん!少し試したいことがあります。しかし、今これから自分が行うことはカルムさんの心の中だけに留めてください。」
「他言無用という事ですな。承知しました。」
「では。」
俺は一番最初のスペースに寝ている奴隷に手を当て、内臓が正常に動くことや、最後にお日様の下で歩いていく姿をイメージした。た。
「治れ!」
瞬間、辺り一面が光り、その光が俺の手に集まってくる。
集まった光は寝ている奴隷へ移動し、その者の中に入っていく。今まで青白く、苦しい表情であった奴隷は、血色が良くなり始め、穏やかな表情に変わっていく。
「おぉ、これは…最上級魔法…。」
俺は軽い倦怠感を覚えるも、次の奴隷スペースに行き、治癒魔法をかけ始めた。
・
・
何人の奴隷に魔法をかけたのだろう…。いつ記憶がなくなったのだろう…。
いつの間にか意識を失っていた。
それは、先ほど店の入口に居た黒服が出している“寄らば切る”といった黒いオーラではなく、何やらドロドロしたもの、嫌悪や憎悪とは違い焦燥感に似ているが、緑の奴や白い奴とは違う。
「カルムさん、向こうには何かあるんですか?」
「え?向こうですか…。あぁ、ニノマエ様はお気づきになられるんですね…。」
と嘆息しつつ、一寸間をおいてからカルムは話し始める。
「奴隷と言っても、すべて健康であり売り物になるとは限りません。ニノマエ様がこれまでご覧になられてきた奴隷は当店の商品として売れる訳ですから問題はないのですが、途中で病気になる者、ここに来た時から腕や足が無かった者等々、販売するに至らない者も中にはございます。それをひっくるめて奴隷を扱っているのです。」
頭に雷が落ちたような衝撃を受けた。
奴隷は五体満足で売られるものだと思っていた。でも、不良在庫になる可能性を踏まえた上で商売をしていく覚悟が必要だという事だ。つまり、リスクもひっくるめた上で商いを行うという事。
世の中には必ずマイノリティが存在する。俺の固定観念の中がそのマイノリティを考えないようにしていた、排除していただけなんだ。
そうなんだよ。この世界はこれまでの世界とは全く別物なんだ。同じものではないんだ。俺の持っている固定観念はこの世界には適用できないんだ。
命(タマ)を取ったり取られたり…、そんな“切った張った”の世界ではない平和な国に生まれ、何が責任だ、何が業務だ…。実績を積んでモノを言える存在になったとしても、それはあくまでも限定的・閉鎖的な世界での話であり、外に出れば全く違う。
今まで公務員として皆のためにと動いてきた自分が、何てちっぽけな存在であったのか。
自分で正義だと思ってきたものは単に自己満足のためで、自慰行為にしか過ぎなかったのだ…。
そんな社会構造に俺が関与したところで何も変わらない。まさに風車に挑むドン・キホーテだ…道化師だ…。俺が蔑んできた奴らと一緒だった…。
俺の表情を読んだか、カルムさんはこう繰り出した。
「ニノマエ様はお優しすぎますな。冒険者然り、商売人然り…生きていく以上、どこかで決心しなくてはいけない時もございます。私は、その見極めを誤らないようにすることこそ、生きていくという事であると考えます。」
心を鬼にするか…。元の世界では腹を決めることなんてなかった…。甘々だった…。
「カルムさん、ありがとう。いろんな意味で本当に勉強になったよ…」
声を絞り出しながら俺は答える。
「なんの。ニノマエ様、これが生きていくという事です。自分の身は自分で守る。それができない、出来なかった者は淘汰される。これが世の常です。」
少しでもその人を笑顔にしたい。そんな事は夢物語なのかもしれない。出来ることをしなければ後悔する。その後悔を忘れるために、違う思いで代謝し、自己満足する…。
そんな思いはもう嫌だ。自己満足でも良い。俺は俺ができる事を全うしたい。
そう思い、気になる方へ連れて行ってもらえるようカルムに頼むと、カルムはしぶしぶ承知し、案内をしてくれることとなった。
そこには別棟が建てられており、中に入るとそこは汚物か廃棄物なのか、表現できない匂いが充満し、胃から何かが戻ってくるような気分になる。
「先ほどは、奴隷には最低限の措置をしなくてはいけないと申し上げました。しかし、今ここに居る者を放置していることがルール違反であると思わないでください。既に商品価値がなくなった者はいずれ廃棄しなければなりません。それは認められております。」
カルムさんも奴隷を預かった段階で腹を決めているのだろう。
「この者は二年以上前から病に臥せ、今では内臓までやられており、余命いくばくかしか残っておりません。」
…
「この者は元木こりで、魔獣に襲われた際、失明してしまい、木こりとして生活していくことができなくなりました。」
…
カルムさんは彼らが今の状態になったいきさつを説明しながら、一番奥のスペースに行く。
「最後の者は、先の戦争で負けた相手国の騎士だった者です。」
戦争で捕虜になった者は奴隷行きか…。身代金があれば何とかなったのか?などと思いながら、目の前にある塊を二度見し驚愕する。
その者…であった塊は、四肢である両肘、両膝から下の部分が無いのだ。
本来あるべきモノが無い状態で、辺り一面に汚物らしきものが散乱し、それが身体にこびりついた肉塊となっている。もはやヒトであったのか、視界に存在している物体は、ヒトであったことを否定しているようかのようにも見える。
幸い呼吸はしているようで、腹らしき部分が微かに上下に動いている。
「一体どうやったら、ヒトがこんな状態になるんだ…。」
自然と独り言ちしていた。
「戦争での捕虜や奴隷は、身代金が支払われれば問題はありませんが、支払われない場合はぞんざいに扱われます。いつも、彼女を見る度…」
「ちょ、ちょっと待ってくれ、ここに居るのは女性なのか?」
「そうでございます。」
「あぁ、そうか…。」
ここに存在している者は、かつて女性であったんだ…。俺はこれ以上考える事を放棄していた。
「彼女にとって騎士であったことは光栄、言い換えれば“幸せ”であったとは思いますが、戦争に負け、捕虜になった時点で、いっその事ひと思いに殺されていた方が、彼女にとって“幸せ”だったのでは?そんな気分になりますな。」
カルムさんによると、騎士であった者は五体満足な状態で捕虜となったようだ。当然、身代金を要求するも、敗戦国側がこれを拒んだため奴隷落ち。奴隷となった彼女は、所有者となった某貴族が彼女の両肘、両膝から下を切断し、しゃべらせないようするため舌も切った状態で、四つ足の家畜として首に鎖を付け、「戦争で負ければ、こんな扱いを受けるんだ!」とか言って、下々の者に晒していたとの事。
当然家畜だから、衣服も与えられず、生まれたままの姿で、四つ足で晒し者に…。
さらに、同じく敗戦によって奴隷になった男にも同じような姿をさせ、奴隷同士であの行為をさせている姿を見て貴族自身が悦んでいたようだ。
コノセカイノキゾク…、ナンナンダ?
そして、奴隷を飼うのを飽きた貴族が、ゴミのようにカルムさんの店に売り、カルムさんも貴族からの依頼だから断るに断れなく、結果、現在に至ると…。
俺にとって悪趣味極まりないものではあるが、猟奇的に見える行為であっても、例えば自分の近しい者を殺した犯人を憎む心は分からないでもない。
しかし、何度も言うが、ヒトという存在自体を否定させ、晒しものにし、行為を見て自慰するような猟奇的な行為は断固拒絶するし、俺の感覚からは逸脱している。考える余地もない。
カルムさんが話す“猟奇的な”エピソードを聞きながら、俺自身、下半身をヒューヒューさせ、一人嗚咽しながら胃の中にあったキラキラを吐き出していた。
「カルムさん、すまない。床を汚してしまった。」
俺は詫びを入れる。
「いえいえ。それがヒトとして当然な姿であり対応だと思います。そうでなければ人ではないと私も思っています。
ですが、貴族が不要となったからと言って、二束三文の値段で購入した私にも責任があるのです。
このような商品を見せることは無かったですね。ニノマエ様、こちらこそすみません。ここで見たものはすべて忘れていただければ幸いです。」
「ところで、彼女はここにいますが、男性の捕虜はどうなったんですか?」
「ここに来てすぐ、病気がもとで死にました。」
彼はそれで幸せだったかもしれないな…。そんな思いを持ちながら目を閉じ、一人合掌した。
俺はこの世界にやってきたこれまでの事を思い出していた。
ひょんな事から神様が扉を持って来た、見も知らない場所での試行錯誤、生死を賭けた事、親切にしてくれる人たち…。この世界に来て、まだ数日しか過ぎていないが、それでも自分自身の考えがどれほど甘かったのかを教えてくれる。
走馬灯のように、記憶が浮かんでは消え、消えては浮かんでくる。
“この世界を良くしたい。親切にしてくれた人たちを笑顔にしたい!“
俺は腹をくくった。後悔するなら後悔しないよう、今できることを精一杯やる!
「カルムさん、ひとつ良いですか。」
「なんでしょうか。」
「例えば、ここに居る人たちが、もう一度お日様の下を歩くことができるようにするためには何をすれば良いんでしょうか。」
「そうですね。先ずは奴隷として売られるようにすることではないでしょうか。例えば、病気をなくしたり、無くなった腕などが再生したり…。」
「それをすればお日様の下を歩くことができるのでしょうか。」
「できると言えばできます。しかし、病気の治療や欠損部位の復活といった魔法は、教会の大僧正や司祭クラスの人しかできませんし、第一その魔法一回で金貨何枚も取られます。そんな経費を上乗せしてでも売れる奴隷なぞいません。」
「そうですか…。もし、その魔法をかけ、治療することができれば、彼らはお日様の下を歩くことができるのですね。」
「理論的にはそうです。」
「そうですか…。カルムさん!少し試したいことがあります。しかし、今これから自分が行うことはカルムさんの心の中だけに留めてください。」
「他言無用という事ですな。承知しました。」
「では。」
俺は一番最初のスペースに寝ている奴隷に手を当て、内臓が正常に動くことや、最後にお日様の下で歩いていく姿をイメージした。た。
「治れ!」
瞬間、辺り一面が光り、その光が俺の手に集まってくる。
集まった光は寝ている奴隷へ移動し、その者の中に入っていく。今まで青白く、苦しい表情であった奴隷は、血色が良くなり始め、穏やかな表情に変わっていく。
「おぉ、これは…最上級魔法…。」
俺は軽い倦怠感を覚えるも、次の奴隷スペースに行き、治癒魔法をかけ始めた。
・
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何人の奴隷に魔法をかけたのだろう…。いつ記憶がなくなったのだろう…。
いつの間にか意識を失っていた。
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