地方公務員のおっさん、異世界へ出張する?

白眉

文字の大きさ
148 / 318
第六章

6-10 お風呂タイム

しおりを挟む
 次にエルフの郷での調合師については、なかなか難航しているが、相応しいヒトを送ることについては了解を得た。
 後日、レルネさんが戻ってくるのと一緒にこちらに来るようだ。

「まぁ、どんな人が来るかだね。」
「そうですね。でも、熱心なヒトが多いですよ。」
「熱心なだけにそれに没頭するヒトが多くなると困るんだよね。」
「髪飾りの時のように…ですか?」
「そうだ。メリハリができるヒトだと良いって事だよ。
 仕事する時はする、しない時はしないってね。」
「それですと、カズ様は残念なヒトになってしまいますよ。」
「え?」
「だって、いつもいろんな事をお考えですから。」
「そりゃそうだな。俺も残念なヒトなんだ。」
「ふふふ。では、残念な三人で屋上に行き、お風呂を堪能しませんか。」
「そりゃ良いね。じゃぁ、みんなで行こう!」
「はい(はい)!」

 屋上に来た。
 階段を上がったところにリビングのような場所がある。ここで風呂上りにゆっくりする。
脱衣場を過ぎ、一つめのスライドドアを開けると室内用のお風呂だ。

「うわぁ、凄いです!」

 初めて家のお風呂を見たナズナが声を上げた。

「ふふふ、ナズナさん。驚くのはまだ早いですよ。」

 俺は室内風呂の左にあるスライドドアを開ける。

 「うわ(うわぁ)…」

 これが俺自慢の屋上風呂だ!
周りを竹のような植物で多い、その向こう側にも低木を植えてある。
街の真ん中に発生した極上の空間だよ。

「ディートリヒ、ナズナ、驚くのはまだ早いんだよね。左を見てごらん。」

 2人が左を向くと、そこにはログハウス風の小さな小屋がある。

「お館様、これは何でしょうか。」
「これはね、“サウナ”というものだ。」
「サウナ、ですか?」
「そう。今日使ってみよう。であれば、屋外風呂を使おうか。」
「はい(はい)。」

 お湯が入るまでの間、彼女たちをリビングで待たせる。
普段は魔道具で入れるけど、時間がかかるから、俺の魔法でお湯をはる。
そして、サウナの魔道具をセットした。

「お待たせ。じゃ、入ろうか。」

 3人で裸になって露天風呂に行く。
身体を洗ってあげる。髪も洗い、タオルでくるんであげる。
2人とも、トロトロの顔だ。

「二人とも気持ちいいか?」
「はい。とても気持ちが良いです。」
「天にも昇る気持ちとはこういう気持ちなんでしょうか?」

 うん。分からない。高所恐怖症だから上に上がると怖いから…。

「お館様、では私が遊郭で教えてもらったものをいたします。」
「ナズナさん、それを私にも教えていただけませんか。」
「では、二人でいたしましょう。」

 ん?何をするんだ?
二人が自分の身体に泡を付け、俺に抱きつき身体をゆっくりと擦り始める。

 うぉ、これは某ソー〇ランドで使われている泡踊りというやつか!それとも違うのか?
完全に頭が真っ白になった。
彼女たちの身体は柔らかく、そして心地いい。その身体がゆっくりと俺と絡み合うんだ…。

「これは反則だな…。」
「お館様、ホント反則ですね。私もとても甘美な気持ちになってきました。」
「はぁ…、カズ様、こんな気持ちの良いものなんですね。
泡にまみれて絡み合うって、凄く官能的です。」

 お風呂入る前にへとへとになってしまった。
 程よい脱力感を味わいながら、露天風呂に入る。
夜風が気持ちいい。

「やはり、風呂は正義だな。」
「はい。正義です。そして官能的です。」
「毎日入りましょう。」

 すみません…。体力が持ちそうにもありません…。

「あ、そうだ。その小さな部屋に入ってごらん。」
「え。分かりました。」
「入るときは、そこにあるバスタオルを巻いて入ると良いよ。」
「分かりました。」

 ふふふ、何分持つかな?
2分、3分…、ヤバい。これ以上は…。

「おい!二人とも、大丈夫か?」
「はい。」
「暑くて汗が凄いです。」

 あれ?全然元気だぞ?
あ、魔道具温度上げるの忘れてた。

「ごめん。もっと熱くなる予定だったんだけど。」
「これ以上熱くするんですか?」
「あぁ、ちょっと待ってな。一度出て湯船に浸かって。」

 俺は温度を上げる。
ブーンという音ともに、だんだんと熱くなってきた。
石に水をかけるとジュ―という音とともに水蒸気が出る。
よし、いい塩梅だ。

「できたよ。んじゃ入って。でも、この砂が全部落ちたら出てくるんだよ。」
「はい(はい)。」

 俺は砂時計をひっくり返し、彼女たちを入れる。
そして出てきた時の準備をする。

 水を桶に用意した後、魔道具から床にお湯を流し続ける。

「ぷわーーー熱いですーー」

二人とも真っ赤な身体でサウナを出てきた。

「んじゃ、この水をかけて。」
「へ? 水をかけるんですか?」
「あぁ。とてもスッキリして気持ちいいから。」
「では…。えい!」

 二人とも身体に水をかける。

「キャー、冷たいー、でも気持ちいいー!」
「だろ。熱い身体に冷水をかけると、気持ちが良くなるんだよ。」

 二人を浴槽に入れ、少し経ったら床に寝ころばせる。
俺も寝ころんで、お湯が頭の方から流れてくる感覚を楽しむ。

「カズ様、床がポカポカしてて気持ちいいです。」
「お館様、これは何というものでしょうか。」
「これは、なんちゃって岩盤浴と流し湯の合わせ技だ。
ほんとは岩盤浴は床だけを温かくするんだけど、生憎できなかったから、流し湯というもので床をあっためて、寝転がると気持ち良くなるんだよね。」
「はい。ポカポカしますね。」
「でも、これ続けてると寝ちゃうから。裸で寝ると風邪ひくからね。」
「カズ様、お風呂とはこんなに素晴らしいものなんですね。」
「おう!お風呂は正義だぞ。
風呂を悪く言う奴はダメだ。それくらい気持ちのいいもんだよ。
それが分からない奴は、俺は嫌いだな。」
「そうですね。クシュン。」
「あ、少し寒くなってきたか。じゃぁ、上がろうか。」
「はい。では、この後も温めてください。」

 はい。その後は俺の部屋でいろいろとしましたよ。
久しぶりの3人です。ナズナも2日ぶりなので、いろんな意味で積極的です。
ディートリヒさんは、ナズナの気持ちを察しているようで、ナズナに満足させようとしている。
うん。3人で愛し合うって甘美だ。

「お館様、ありがとうございました…。とても甘美です。」
「ありがとうは無しね。愛し合っている事が感謝されることではないからね。
 俺はナズナを愛してる、ディートリヒも愛してる。
 愛していることがありがとうじゃないよね。」
「ふふふ。そうですね。では、私はこれからお館様をもう一度愛しますね。えい!」

 ありゃ、2ラウンド目ですか…。
なかなか元気になりませんから、その間、俺もナズナを愛しましょう。
でも、何か忘れているような気がする…。
何だろう…。そんな事を想っていると気が散るから、ナズナやディートリヒリにも分かる。

「お館様、何か違う事をお考えですね。」
「カズ様、今は私たちだけを考えて欲しいです。」

 うん。もうこの2人にはお任せだよ。
俺もトロトロになっていく。

 3人で愛し合った後、部屋に帰るのはイヤだという事で、ここで寝ることにする。
トロトロになっていく身体ってこんなにも気持ちがいいんだな…。
これが甘美というものか…。

 気持ちがいい?
あ、思い出した!

「ディートリヒ、ナズナ、フラフラなところ申し訳ないが、ジャグジーするの忘れてた!」
「ふわ…。お館様、ジャグジーってお風呂ですかぁ…。」

 ナズナさんダウン状態だ。

「ディートリヒ、君はどうする?」
「カズ様、このまま連れて行ってください…。」

 ディートリヒさんもダウンか…。
 仕方がない。まだお湯は張ってあるので、一人ずつお姫様だっこをして、お風呂に連れていく。
おう!俺踏ん張った!
そう言えば最近、腰の痛みもないんだよな…。

 3人でお風呂に入り、ジャグジーを付ける。
重低音が浴槽の下から響き、下と横から細かい気泡が出てくる。

「ふわぁ~。何ですか、この気持ちよさは。」
「カズ様、これはとろけますね。」
「うん。それと愛し合った後、お風呂に入るって気持ちいいな。」

「カズ様、では、終わった後の余韻はお風呂の中でしましょうね。」
「そうですね。お館様。」

 うぉ…、第3ラウンドは流石に無理ですよ…。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

処理中です...