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第八章
8-10 威を借るキツネは退治されます!
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穏便に済ますのではなく、こういう奴は鼻っ柱を折ってやり、これ以降何も言わせないようにさせる必要がある。
それに、メリアドールさんの生き写しのような顔つきなので、メリアドールさんが若かった頃は、これだけ息巻いていた可能性はあるな。
まぁ、これまで貴族だの、王族だのといってチヤホヤされてきたんだろう。
慌てて部屋の外に出てきたヴォルテスさんが心配している。
「ヴォルテス様、この御仁について、俺はどなたかは存じ上げませんが、話しぶりから察すると貴族なんでしょうね。
貴族は無礼であるという事を再認識しましたよ。
よって、 “俺に”喧嘩を売ったらどうなるかを分からせることでよろしいですね。」
「いや、ニノマエ様、それは困ります。
こう見えても、私の妹のスティナです。今は王宮魔導師をしておりますので…。」
「別に名前なんてどうでも良いですよ。
第一、名乗っても来ないヒトに礼儀があるとは思えません。
さらに、メリアドール様もヴォルテス様も同じですが、俺の恐ろしさを実際に見ないと分からないという事のようですからね。
きっちり落とし前を付けてもらい、白金貨100枚支払ってもらいます。
おい!そこのアマ、ヒトが名前を告げてるのに自分の名前を告げないって事は、俺を価値のないヒトだと認識しているってことだな。
俺をペテン師というのであれば、あんたがメリアドール様を治療できるんだな。
それと、ヴォルテス様とソフィア様の懐妊についても自分で治療できるって事だよな。」
「はぁ?!
あんた、何言ってんの?
私は魔導師よ。回復術師とは違うのよ。」
「では、回復術師を知らないアホが、何を基準に回復術師を語ることができるのだ?」
「そ、それは、今まで見てきた回復術師とは違うからよ。」
「ほう、ではあんたの経験によって回復術師が何たるかを語れるということだな。
では、回復術師とは何か論じてみろ。」
「そ、そんな事は知らないわよ。それに第一、あなたのような人が回復術師な訳が無いでしょ。」
「では、俺のようなヤツが回復術師でないという理由は何か、早く論じろ。」
「し、知らないわよ…。」
「自分自身が知らないのに、回復術師が本物か否かを調べる能力があるというのだな。
では、あんたは鑑定持ちか。」
「そんなスキル持っていないわよ。」
「では、あんたは何だ?」
「王宮魔導師よ。」
「ふーん。王宮魔導師というものは相手の力量を測る事も無く、ただ自分自身の偏見と物差しだけで相手を見るという事だな。」
「王宮魔導師はそんなことはしないわよ。」
「じゃぁ、王宮魔導師ってのは何だ?論じてみろ。」
「王様に認められた魔導師ってことよ。」
「ほう…、王様に認められるのであれば王宮魔導師と言えるんだな。」
「そ、そうよ。」
こいつ、完全に頭膿んでる…。
本当にメリアドールさんの娘さんか?
「はぁ、なんか話すだけで疲れてきた。
あんた…、自分が就いている職業についても説明できないのか?」
「あんたに何が分かるのよ。」
「じゃぁ、教えてやるよ。
王宮魔導師ってのは、『単に王宮で働いている魔導師』ってな意味しかないんだよ。」
「し、試験だって通ったわ。」
「ふ、笑止!
たかが試験に通っただけで、自分が人より上だと主張する“いかにもお貴族様”的な考えを持つことが王宮魔導師って言うんだな。」
一度、笑止!って言ってみたかったんだよな。
「貴族の何が悪いのよ!」
「そりゃ、良い貴族もいる。が、ここに居るお貴族様は世を知らさなすぎる。
このままいけば、アンタら食いつぶされるぞ。
それを案じて、メリアドール様がどれほど動いておられたのかも知らない、ただのバカだよ。
親の威光だけで生きている阿呆だ。
いいか、あの病気は最初はちっぽけな病気で自分の力だけで治すことができるんだ。
でもな、家を守るために東奔西走していると、免疫力が低下するんだよ。
そこを病気が身体を襲うんだ。
正直言う。あんたたちがメリアドール様の病気を悪化させたんだよ。」
「昨日今日会ったヒトに何が分かるっていうの!」
「あのな…、それも偏見だ。
一日でも会って話をするだけでも分かりあえることだって多々あるんだ。
あんた、“王宮”魔導師だってな。じゃぁ、その強さとやらを教えてくれよ。」
「ふふ、いいわよ!ほえ面かかないでよ。」
やっぱ若いな。
挑発に簡単に乗って来る…。それに初見の相手はしっかりと観察しておく必要があるのに、まったく見ていない。ままごと感覚で魔導師をやっているとしか思えない。
ヴォルテスさんも、俺に言われて腹が立っているんだろう。
わなわなと震えている。
「あ、ヴォルテスさんもどうぞ、領主の剣さばきってのを教えてくれ。まぁやれると判断したならばという事だ。ここでやめても問題はないぞ。」
裏庭に移動した。
「この中で結界を張れるヒトは…ブライアンさんが張れるね。」
「え、何でそれを…。」
俺は人差し指を口に当てる。『しゃべってはダメ』の合図。
「んじゃ、この庭全体に結界をかけてくれ。そうしないとその魔導師もどきの魔法がどこへ飛んでくか分からないからね。」
「もどきとは失礼ね。後で泣いても許してあげないから。」
あらあら、可愛い言葉を…。
ま、何歳か知らないけどまだまだ若いね。
「で、どうする?2人相手でもいいよ。それともやめるという選択も今なら受け入れる。」
少し“かま”をかけた。
正直、近接と砲台を相手にするのはキツイ…。
「いえ、一人ずついくわ。先ずはあたしよ。」
「どうぞ。判定と開始はブライアンさんで合図を頼む。」
「では、始めますよ。『開始!』」
ソフィアは詠唱を始める。
だからバカなんだよ。開始と言われてから詠唱するなんて、切り殺してくださいって言ってるようなものだよ。詠唱中は無防備になるってことを忘れてる…。
もう、バカに付き合ってられないので、魔銃1%で足元を撃つ。
「きゃっ!」
「どうした?早くしろよ。」
即座に足元に何発も魔銃を撃つ。
その間に光輪を4つ出し投げつける。ただし、手前で割れるイメージで。
光輪が4つスティナに向かう。その間にエアカッターを準備し放つ。
「え、まだ詠唱も途中…、キャッ!」
4つの光輪が手前で割れる。即座にエアカッターが彼女を襲う。
勿論、身体には当てない。衣服が切れる距離で放っているから、ケガはない…はずだ。
「んじゃ、フィニッシュと…」
魔銃5%にし、ソフィアの前で爆発させる…。
当然スティナは衝撃波を受け後ろに吹っ飛び、ジ・エンド。
「ブライアンさん、ジャッジは?」
「あ…、は…、はい。勝者ニノマエ様。」
とりあえず決闘だから相手を称えた方が良いと思い、皆でスティナさんを介抱している傍まで行く。
「なぁ、大丈夫か」
「あ、あ…、あんた卑怯よ!何で私に魔法を撃たせないの?」
50のおっさん…、今の一言で切れた。
「はぁ?!あんた何言ってんの。これだから王宮魔導師ってのは“ままごと”だって言われてるんじゃないか。
戦争や闘いの中、誰がおまえの詠唱が終わるまで攻撃を待ってくれるんだ?
詠唱している間は無防備になるって王宮魔導師は学んでいないのか?
それも分からないのは阿呆だ。」
「だって、いつもは騎士が守ってくれて…。」
「馬鹿野郎!」
「ひゃっ…。」
「だったら、2人で攻めなきゃ、あんたの攻撃なんか撃てもしないんだぞ。
それを俺が揶揄っただけで、頭に血が上りバカみたいに一人で戦う。
それこそ、戦場であれば、あんたは俺の最初の一撃で死んでたんだ。
それが分かってるのか!」
スティナはブルブル震えている。
あ、地面が湿った…。まぁ、仕方ない。
「それに、ヴォルテスさん、あんたもあんただ。
貴族の肩書か何かは知らんが、妹を守るためなら、そんな肩書なぞ“どぶ”に捨てちまいな。
妹を止めるのも兄の役目じゃないのか。
あんたは妹がこんなにボロボロにされて、その上で俺に恫喝されて小便ちびった姿を見ても何とも思わないのか。妹を助けたいと思わないのか?
家を守る事よりも妹の命のほうが安いって事なのか。」
ヴォルテスさんもブルブル震えている。
「ふ、ふざけるな!アドフォード家の名誉にかけて、ニノマエを倒す。」
「おう、良い心意気じゃねえか。男に二言はねぇな。
じゃぁ、もう一戦行こうか!」
「え、この場でか?」
「当たり前だろ、今ここには俺とあんたしかいないぜ。
それにあんたは家名を名乗った。それがどんな意味を持つのか分かっていないようだからな。
それとも、メリアドールさんが守って来た公爵家をお終いにしたいのか?」
「母上を愚弄するな!」
あ、マザコンね。
ヴォルテスさんもまだまだ未熟だな。
じゃぁ、妹さんより痛めつけてあげましょうかね。
「じゃ、やろうぜ。それと、ヴォルテスさんよ、そんなチャラチャラした装備で良いのか?
俺の魔法は痛いぞ。」
「そ、そんなの当たらなければ良いだけの事だ。
アドフォード家をなめるな!ブライアン合図を。」
また家名を言ってるよ…。でもそれが敗因だよ。
すでに俺はエアカッター8つを準備し、放った瞬間に光輪8つ出すから。
ふふ、そしてエアカッターはブーメランだよ。戻って来るからね。
初見とは違うってのも感じてもらわないとね。
「それでは開始!」
既にエアカッターを投げつけている。ヴォルテスさんは、そのスピードに驚くだけで何もしてこない。
エアカッターの往復で服をズタズタに切られた後、光輪の破裂で意気消沈している。
狼狽しているヴォルテスさんの前に俺はつかつかと歩いていく。
そして、眼の前に立ち、一言言う。
「何もできないのなら、こっちから行くぞ。『プチ波〇拳』!」
ヴォルテスさん、10m以上吹っ飛び結界にぶつかった。
そして、地面に倒れた後、口から血を吐いた。
わずか数秒…この兄弟とのお遊びで費やした時間はわずか数十秒だろうか。
ソフィアさんの方を向き、ニヤッと笑った。
「あ~ぁ、極力マナ抑えて放ったんだけど…、内臓いっちゃったかもね。」
それに、メリアドールさんの生き写しのような顔つきなので、メリアドールさんが若かった頃は、これだけ息巻いていた可能性はあるな。
まぁ、これまで貴族だの、王族だのといってチヤホヤされてきたんだろう。
慌てて部屋の外に出てきたヴォルテスさんが心配している。
「ヴォルテス様、この御仁について、俺はどなたかは存じ上げませんが、話しぶりから察すると貴族なんでしょうね。
貴族は無礼であるという事を再認識しましたよ。
よって、 “俺に”喧嘩を売ったらどうなるかを分からせることでよろしいですね。」
「いや、ニノマエ様、それは困ります。
こう見えても、私の妹のスティナです。今は王宮魔導師をしておりますので…。」
「別に名前なんてどうでも良いですよ。
第一、名乗っても来ないヒトに礼儀があるとは思えません。
さらに、メリアドール様もヴォルテス様も同じですが、俺の恐ろしさを実際に見ないと分からないという事のようですからね。
きっちり落とし前を付けてもらい、白金貨100枚支払ってもらいます。
おい!そこのアマ、ヒトが名前を告げてるのに自分の名前を告げないって事は、俺を価値のないヒトだと認識しているってことだな。
俺をペテン師というのであれば、あんたがメリアドール様を治療できるんだな。
それと、ヴォルテス様とソフィア様の懐妊についても自分で治療できるって事だよな。」
「はぁ?!
あんた、何言ってんの?
私は魔導師よ。回復術師とは違うのよ。」
「では、回復術師を知らないアホが、何を基準に回復術師を語ることができるのだ?」
「そ、それは、今まで見てきた回復術師とは違うからよ。」
「ほう、ではあんたの経験によって回復術師が何たるかを語れるということだな。
では、回復術師とは何か論じてみろ。」
「そ、そんな事は知らないわよ。それに第一、あなたのような人が回復術師な訳が無いでしょ。」
「では、俺のようなヤツが回復術師でないという理由は何か、早く論じろ。」
「し、知らないわよ…。」
「自分自身が知らないのに、回復術師が本物か否かを調べる能力があるというのだな。
では、あんたは鑑定持ちか。」
「そんなスキル持っていないわよ。」
「では、あんたは何だ?」
「王宮魔導師よ。」
「ふーん。王宮魔導師というものは相手の力量を測る事も無く、ただ自分自身の偏見と物差しだけで相手を見るという事だな。」
「王宮魔導師はそんなことはしないわよ。」
「じゃぁ、王宮魔導師ってのは何だ?論じてみろ。」
「王様に認められた魔導師ってことよ。」
「ほう…、王様に認められるのであれば王宮魔導師と言えるんだな。」
「そ、そうよ。」
こいつ、完全に頭膿んでる…。
本当にメリアドールさんの娘さんか?
「はぁ、なんか話すだけで疲れてきた。
あんた…、自分が就いている職業についても説明できないのか?」
「あんたに何が分かるのよ。」
「じゃぁ、教えてやるよ。
王宮魔導師ってのは、『単に王宮で働いている魔導師』ってな意味しかないんだよ。」
「し、試験だって通ったわ。」
「ふ、笑止!
たかが試験に通っただけで、自分が人より上だと主張する“いかにもお貴族様”的な考えを持つことが王宮魔導師って言うんだな。」
一度、笑止!って言ってみたかったんだよな。
「貴族の何が悪いのよ!」
「そりゃ、良い貴族もいる。が、ここに居るお貴族様は世を知らさなすぎる。
このままいけば、アンタら食いつぶされるぞ。
それを案じて、メリアドール様がどれほど動いておられたのかも知らない、ただのバカだよ。
親の威光だけで生きている阿呆だ。
いいか、あの病気は最初はちっぽけな病気で自分の力だけで治すことができるんだ。
でもな、家を守るために東奔西走していると、免疫力が低下するんだよ。
そこを病気が身体を襲うんだ。
正直言う。あんたたちがメリアドール様の病気を悪化させたんだよ。」
「昨日今日会ったヒトに何が分かるっていうの!」
「あのな…、それも偏見だ。
一日でも会って話をするだけでも分かりあえることだって多々あるんだ。
あんた、“王宮”魔導師だってな。じゃぁ、その強さとやらを教えてくれよ。」
「ふふ、いいわよ!ほえ面かかないでよ。」
やっぱ若いな。
挑発に簡単に乗って来る…。それに初見の相手はしっかりと観察しておく必要があるのに、まったく見ていない。ままごと感覚で魔導師をやっているとしか思えない。
ヴォルテスさんも、俺に言われて腹が立っているんだろう。
わなわなと震えている。
「あ、ヴォルテスさんもどうぞ、領主の剣さばきってのを教えてくれ。まぁやれると判断したならばという事だ。ここでやめても問題はないぞ。」
裏庭に移動した。
「この中で結界を張れるヒトは…ブライアンさんが張れるね。」
「え、何でそれを…。」
俺は人差し指を口に当てる。『しゃべってはダメ』の合図。
「んじゃ、この庭全体に結界をかけてくれ。そうしないとその魔導師もどきの魔法がどこへ飛んでくか分からないからね。」
「もどきとは失礼ね。後で泣いても許してあげないから。」
あらあら、可愛い言葉を…。
ま、何歳か知らないけどまだまだ若いね。
「で、どうする?2人相手でもいいよ。それともやめるという選択も今なら受け入れる。」
少し“かま”をかけた。
正直、近接と砲台を相手にするのはキツイ…。
「いえ、一人ずついくわ。先ずはあたしよ。」
「どうぞ。判定と開始はブライアンさんで合図を頼む。」
「では、始めますよ。『開始!』」
ソフィアは詠唱を始める。
だからバカなんだよ。開始と言われてから詠唱するなんて、切り殺してくださいって言ってるようなものだよ。詠唱中は無防備になるってことを忘れてる…。
もう、バカに付き合ってられないので、魔銃1%で足元を撃つ。
「きゃっ!」
「どうした?早くしろよ。」
即座に足元に何発も魔銃を撃つ。
その間に光輪を4つ出し投げつける。ただし、手前で割れるイメージで。
光輪が4つスティナに向かう。その間にエアカッターを準備し放つ。
「え、まだ詠唱も途中…、キャッ!」
4つの光輪が手前で割れる。即座にエアカッターが彼女を襲う。
勿論、身体には当てない。衣服が切れる距離で放っているから、ケガはない…はずだ。
「んじゃ、フィニッシュと…」
魔銃5%にし、ソフィアの前で爆発させる…。
当然スティナは衝撃波を受け後ろに吹っ飛び、ジ・エンド。
「ブライアンさん、ジャッジは?」
「あ…、は…、はい。勝者ニノマエ様。」
とりあえず決闘だから相手を称えた方が良いと思い、皆でスティナさんを介抱している傍まで行く。
「なぁ、大丈夫か」
「あ、あ…、あんた卑怯よ!何で私に魔法を撃たせないの?」
50のおっさん…、今の一言で切れた。
「はぁ?!あんた何言ってんの。これだから王宮魔導師ってのは“ままごと”だって言われてるんじゃないか。
戦争や闘いの中、誰がおまえの詠唱が終わるまで攻撃を待ってくれるんだ?
詠唱している間は無防備になるって王宮魔導師は学んでいないのか?
それも分からないのは阿呆だ。」
「だって、いつもは騎士が守ってくれて…。」
「馬鹿野郎!」
「ひゃっ…。」
「だったら、2人で攻めなきゃ、あんたの攻撃なんか撃てもしないんだぞ。
それを俺が揶揄っただけで、頭に血が上りバカみたいに一人で戦う。
それこそ、戦場であれば、あんたは俺の最初の一撃で死んでたんだ。
それが分かってるのか!」
スティナはブルブル震えている。
あ、地面が湿った…。まぁ、仕方ない。
「それに、ヴォルテスさん、あんたもあんただ。
貴族の肩書か何かは知らんが、妹を守るためなら、そんな肩書なぞ“どぶ”に捨てちまいな。
妹を止めるのも兄の役目じゃないのか。
あんたは妹がこんなにボロボロにされて、その上で俺に恫喝されて小便ちびった姿を見ても何とも思わないのか。妹を助けたいと思わないのか?
家を守る事よりも妹の命のほうが安いって事なのか。」
ヴォルテスさんもブルブル震えている。
「ふ、ふざけるな!アドフォード家の名誉にかけて、ニノマエを倒す。」
「おう、良い心意気じゃねえか。男に二言はねぇな。
じゃぁ、もう一戦行こうか!」
「え、この場でか?」
「当たり前だろ、今ここには俺とあんたしかいないぜ。
それにあんたは家名を名乗った。それがどんな意味を持つのか分かっていないようだからな。
それとも、メリアドールさんが守って来た公爵家をお終いにしたいのか?」
「母上を愚弄するな!」
あ、マザコンね。
ヴォルテスさんもまだまだ未熟だな。
じゃぁ、妹さんより痛めつけてあげましょうかね。
「じゃ、やろうぜ。それと、ヴォルテスさんよ、そんなチャラチャラした装備で良いのか?
俺の魔法は痛いぞ。」
「そ、そんなの当たらなければ良いだけの事だ。
アドフォード家をなめるな!ブライアン合図を。」
また家名を言ってるよ…。でもそれが敗因だよ。
すでに俺はエアカッター8つを準備し、放った瞬間に光輪8つ出すから。
ふふ、そしてエアカッターはブーメランだよ。戻って来るからね。
初見とは違うってのも感じてもらわないとね。
「それでは開始!」
既にエアカッターを投げつけている。ヴォルテスさんは、そのスピードに驚くだけで何もしてこない。
エアカッターの往復で服をズタズタに切られた後、光輪の破裂で意気消沈している。
狼狽しているヴォルテスさんの前に俺はつかつかと歩いていく。
そして、眼の前に立ち、一言言う。
「何もできないのなら、こっちから行くぞ。『プチ波〇拳』!」
ヴォルテスさん、10m以上吹っ飛び結界にぶつかった。
そして、地面に倒れた後、口から血を吐いた。
わずか数秒…この兄弟とのお遊びで費やした時間はわずか数十秒だろうか。
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