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第4章
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「じゃあ…やっぱり5時に、あの家に来いって?」
一応確かめるように、宗太郎が言うと、
「そうよ!」
まだ強い口調で、清子が返す。
はぁ~と宗太郎がため息をつくと、
「そうかぁ、わかった」
ようやく引き下がる。
だがまぁ、清子に報告する手間が省けた…と思う。
「まぁ、とりあえず…行ったらわかるでしょ」
早く行きましょ、と先を急ぐように、清子が背中を押すので、
「それは、そうだ」
宗太郎は納得して、うなづいた。
だが、清子の自転車のお陰で、予定よりも早く着きそうだ。
急に清子は、宗太郎の背中にしがみつくと、
「ごめんね」
なぜか、そうつぶやく。
「えっ、なんで?」
何も悪いことなんか、していないじゃないかぁ~
そう思っていると
「だって、重たいでしょ?下りようか?」
自転車はすでに、あの雑木林の奥へと入っていた。
「だけど、本当に、神林くんからだったのかなぁ」
今さらのように、宗太郎がつぶやく。
宗太郎の背中を見つめて、
「だけど他に…誰が呼び出すと思うの?」
清子がつかまったまま、そう言う。
「そりゃあ…イタズラとか?
ワナとか?
何か考えているヤツが、いるかもしれないじゃないかぁ」
そう口走りながらも、そんなことをして、得をするヤツなんかいるのか?
そう思うと、清子もまた、それが正しいと思う。
「何のために?」と言い返す。
「さぁ?」
前をむいたまま、宗太郎が答える。
「でしょ?」
余計なことを考えるのは、もうおしまい!とばかりに、清子はバン、と
宗太郎の背中を叩いた。
一応確かめるように、宗太郎が言うと、
「そうよ!」
まだ強い口調で、清子が返す。
はぁ~と宗太郎がため息をつくと、
「そうかぁ、わかった」
ようやく引き下がる。
だがまぁ、清子に報告する手間が省けた…と思う。
「まぁ、とりあえず…行ったらわかるでしょ」
早く行きましょ、と先を急ぐように、清子が背中を押すので、
「それは、そうだ」
宗太郎は納得して、うなづいた。
だが、清子の自転車のお陰で、予定よりも早く着きそうだ。
急に清子は、宗太郎の背中にしがみつくと、
「ごめんね」
なぜか、そうつぶやく。
「えっ、なんで?」
何も悪いことなんか、していないじゃないかぁ~
そう思っていると
「だって、重たいでしょ?下りようか?」
自転車はすでに、あの雑木林の奥へと入っていた。
「だけど、本当に、神林くんからだったのかなぁ」
今さらのように、宗太郎がつぶやく。
宗太郎の背中を見つめて、
「だけど他に…誰が呼び出すと思うの?」
清子がつかまったまま、そう言う。
「そりゃあ…イタズラとか?
ワナとか?
何か考えているヤツが、いるかもしれないじゃないかぁ」
そう口走りながらも、そんなことをして、得をするヤツなんかいるのか?
そう思うと、清子もまた、それが正しいと思う。
「何のために?」と言い返す。
「さぁ?」
前をむいたまま、宗太郎が答える。
「でしょ?」
余計なことを考えるのは、もうおしまい!とばかりに、清子はバン、と
宗太郎の背中を叩いた。
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