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第7章
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だが決して、せかすような空気は感じない。
「いや、もしも誰かが…鍵をかけてしまったら、大変だなぁと思って」
下手な言い訳だなぁと、宗太郎は思うけれども。
まさかそんなことは、しないよな?
暗にそうけん制していた。
だが神林君の様子は、少しも変わらない。
「やめますか?
清子さん、1人でも…ボクは一向にかまいませんが」
ニヤリとそう返してくる。
「あっ」
これは、忘れていた。
もし万が一、清子が人質にでも取られたら、どうしよう?
宗太郎は内心、焦っていた。
「大丈夫ですよぉ~
ボクも一緒に、入るから」
それは、ダメだ!
宗太郎は、腹をくくる。
そんな宗太郎の心の内を読んだのか、神林君はニコニコしながら、
そう声をかける。
もしも、閉じ込めようとしたら、自分も閉じ込められるでしょ?
そう言うように、宗太郎を試そうとしているのか…
「さぁ、どうします?」
のんびりとした口調で、話しかけた。
「わかった、ボクも行く」
ようやく覚悟をする。
それでも何か、対策は出来ないものか、と宗太郎は頭を働かせる。
何気なく突っ込んだ、ズボンのポケットに、なぜかバンドエイドが
入っていた。
(う~ん、頼りないけど…まぁ、いいかぁ)
そっと宗太郎は、それを握りしめる。
(まぁ、これも一応、保険だ)
「さぁ、どうぞ」
ただ、宗太郎の予定が狂ったことがある。
それは…神林君に、先に行くようにと、うながされたことだ。
(さぁ、どうする?)
宗太郎は、ポケットの中の物を、グッと握り締めた。
「いや、もしも誰かが…鍵をかけてしまったら、大変だなぁと思って」
下手な言い訳だなぁと、宗太郎は思うけれども。
まさかそんなことは、しないよな?
暗にそうけん制していた。
だが神林君の様子は、少しも変わらない。
「やめますか?
清子さん、1人でも…ボクは一向にかまいませんが」
ニヤリとそう返してくる。
「あっ」
これは、忘れていた。
もし万が一、清子が人質にでも取られたら、どうしよう?
宗太郎は内心、焦っていた。
「大丈夫ですよぉ~
ボクも一緒に、入るから」
それは、ダメだ!
宗太郎は、腹をくくる。
そんな宗太郎の心の内を読んだのか、神林君はニコニコしながら、
そう声をかける。
もしも、閉じ込めようとしたら、自分も閉じ込められるでしょ?
そう言うように、宗太郎を試そうとしているのか…
「さぁ、どうします?」
のんびりとした口調で、話しかけた。
「わかった、ボクも行く」
ようやく覚悟をする。
それでも何か、対策は出来ないものか、と宗太郎は頭を働かせる。
何気なく突っ込んだ、ズボンのポケットに、なぜかバンドエイドが
入っていた。
(う~ん、頼りないけど…まぁ、いいかぁ)
そっと宗太郎は、それを握りしめる。
(まぁ、これも一応、保険だ)
「さぁ、どうぞ」
ただ、宗太郎の予定が狂ったことがある。
それは…神林君に、先に行くようにと、うながされたことだ。
(さぁ、どうする?)
宗太郎は、ポケットの中の物を、グッと握り締めた。
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