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第8章
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「えっ…」
からかっているんじゃあないのか?
戸惑う宗太郎に、視線を向けると、あ~あとため息をつき、
「やっぱり刺激がないと、ダメかぁ」
神林君がつぶやく。
「なんだって?」
穏やかな話ではないなぁ~と、宗太郎がにらみつける。
十分、刺激を受けているよ…
そう思っていると
「もう、そんな話はいいから!」
いきなり清子の鋭い声がかかる。
「あっ、ごめん」
やはりだ…
やはり、神林君は清子が苦手なのだ。
180㎝ある体を、小さく折り曲げて、自分よりも30cmほども、
小さい清子に対して、ペコペコと頭を下げる。
それはそれで…面白い光景だ。
「で、どうすればいいの?」
清子があらためて、神林君に向き直る。
先ほどまで、皮肉めいた目付きをしていた彼も、素に戻ったようで…
「だから、鍵を探して欲しいんだ。
この部屋のどこかに、あるはずだ」
まっすぐに、清子を見た。
「カギ?」
「それならそうと…早く言えよ」
宗太郎は、この部屋に入る前に、扉に仕掛けをしていたことを
思い出す。
(もしかしたら…ロックが、かかってないかも)
やった!
宗太郎は一人で、ほくそ笑む。
だが神林くんは…
宗太郎の方を向くと、ニヤリと笑い、
「たぶん…ダメだな」
自信満々に、キッパリとそう言い切る。
「えっ、何が?」
清子がキョトンとしている。
「ロックだよ!
ボク…こんなことがあろうかと…
カギに細工をしたんだ」
ちょっと得意そうに、宗太郎は親指を立てた。
からかっているんじゃあないのか?
戸惑う宗太郎に、視線を向けると、あ~あとため息をつき、
「やっぱり刺激がないと、ダメかぁ」
神林君がつぶやく。
「なんだって?」
穏やかな話ではないなぁ~と、宗太郎がにらみつける。
十分、刺激を受けているよ…
そう思っていると
「もう、そんな話はいいから!」
いきなり清子の鋭い声がかかる。
「あっ、ごめん」
やはりだ…
やはり、神林君は清子が苦手なのだ。
180㎝ある体を、小さく折り曲げて、自分よりも30cmほども、
小さい清子に対して、ペコペコと頭を下げる。
それはそれで…面白い光景だ。
「で、どうすればいいの?」
清子があらためて、神林君に向き直る。
先ほどまで、皮肉めいた目付きをしていた彼も、素に戻ったようで…
「だから、鍵を探して欲しいんだ。
この部屋のどこかに、あるはずだ」
まっすぐに、清子を見た。
「カギ?」
「それならそうと…早く言えよ」
宗太郎は、この部屋に入る前に、扉に仕掛けをしていたことを
思い出す。
(もしかしたら…ロックが、かかってないかも)
やった!
宗太郎は一人で、ほくそ笑む。
だが神林くんは…
宗太郎の方を向くと、ニヤリと笑い、
「たぶん…ダメだな」
自信満々に、キッパリとそう言い切る。
「えっ、何が?」
清子がキョトンとしている。
「ロックだよ!
ボク…こんなことがあろうかと…
カギに細工をしたんだ」
ちょっと得意そうに、宗太郎は親指を立てた。
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