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第8章
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まるで植物状態のように、身動き一つしていなかった老人のその目が、
いきなりかぁ~っと、大きく見開いている。
「うそっ!」
ビックリして、清子と宗太郎も、ベッドから飛びのく。
だが老人は、二人の反応など目に入らないようで、
「そこは、開けてはならない。
開けたら…不幸になるぞ」
ガラガラにしわがれた声で、そう言い捨てると、まるでそこで
電池が切れたように、すっと目を閉じる。
「えっ、ちょっと」
「なんだ?」
一体、何が起きたんだ?
清子にも、宗太郎にも、もちろん孫である神林くんにも、わからなかった。
「なんだったの、今の」
「さぁ?」
「びっくりした…」
「ちょっと、怖かった…」
今まで、まったく存在感がなかったので、まさか自分たちの話を
聞いていたなんて…まだ、信じられない。
「そうかぁ~」
だが、神林君は一人、納得しているようだ。
「やっぱり何か、あるんだろうなぁ」
どうやら彼にも、はっきりとはわからないようだ。
「やっぱり…これは、開かずの扉なんだな」
そこだけは、宗太郎にも理解が出来た。
「でも…不幸になるって、どういうこと?」
清子もさすがに、怖くなったようだ。
「さぁ?」
三人は顔を見合わせ、そのいわくありげな扉を見つめる。
さて、どうしようか…と迷っている。
「あっ」
沈黙を破ったのは、やはり清子だった。
「あと…何分?」
そういえば、自分たちには、制限時間があったのだ、と思い出した。
いきなりかぁ~っと、大きく見開いている。
「うそっ!」
ビックリして、清子と宗太郎も、ベッドから飛びのく。
だが老人は、二人の反応など目に入らないようで、
「そこは、開けてはならない。
開けたら…不幸になるぞ」
ガラガラにしわがれた声で、そう言い捨てると、まるでそこで
電池が切れたように、すっと目を閉じる。
「えっ、ちょっと」
「なんだ?」
一体、何が起きたんだ?
清子にも、宗太郎にも、もちろん孫である神林くんにも、わからなかった。
「なんだったの、今の」
「さぁ?」
「びっくりした…」
「ちょっと、怖かった…」
今まで、まったく存在感がなかったので、まさか自分たちの話を
聞いていたなんて…まだ、信じられない。
「そうかぁ~」
だが、神林君は一人、納得しているようだ。
「やっぱり何か、あるんだろうなぁ」
どうやら彼にも、はっきりとはわからないようだ。
「やっぱり…これは、開かずの扉なんだな」
そこだけは、宗太郎にも理解が出来た。
「でも…不幸になるって、どういうこと?」
清子もさすがに、怖くなったようだ。
「さぁ?」
三人は顔を見合わせ、そのいわくありげな扉を見つめる。
さて、どうしようか…と迷っている。
「あっ」
沈黙を破ったのは、やはり清子だった。
「あと…何分?」
そういえば、自分たちには、制限時間があったのだ、と思い出した。
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