となりのソータロー

daisysacky

文字の大きさ
202 / 425
第8章

   54

しおりを挟む
「赤、黄、緑…好きな色は、なに?」
 いきなり神林くんが、宗太郎に聞く。
「へっ?」
突然、何を言い出すんだ、と宗太郎は面食らう。
「なんだよ、突然」
「いいから、何色?」
だが、宗太郎の文句を相手にもせず、さらに聞く。
「水色!」
仕方なく返すと…
「それはない!」
イラついた声で、神林くんが言い返す。
「なんだよ、それ」
そんなの、知らないよ、と思うけれども。
「だから、赤、黄、緑の中だってば!」
神林くんが、さらにもう一度言う。

「緑色かなぁ」
仕方がなく、そう言うと
「緑色ね!」
清子が繰り返した瞬間…
「あっ」
思わず、自分の中の何かが…目覚めるような感覚が、確かにあった。
(えっ、なんだ?今の!)
宗太郎は、奇妙な既視感に、とらわれる。
(何だろう…前にも、こんなことが…あった?)
宗太郎が固まっていると…神林くんが、宗太郎をのぞき込む。
「もしかして、何か、思い出したのか?」
そう聞いてきた。



「赤、黄、緑…好きな色は、なに?」
 その人は、少年に聞いた。
「えっ、なんで?」
少年は椅子に座らされ、動くなと言われていた。
「いいから!赤、黄、緑の中で、好きな色は?」
男はさらに聞く。
 それは、いつのことだったのだろう?
そしてその少年は、何と答えたのだろう?
そんなことを、宗太郎が考えていると…
急に頭が痛くなってきた。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

愛するということ

緒方宗谷
恋愛
幼馴染みを想う有紀子と陸の物語

秘花~王太子の秘密と宿命の皇女~

めぐみ
BL
☆俺はお前を何度も抱き、俺なしではいられぬ淫らな身体にする。宿命という名の数奇な運命に翻弄される王子達☆ ―俺はそなたを玩具だと思ったことはなかった。ただ、そなたの身体は俺のものだ。俺はそなたを何度でも抱き、俺なしではいられないような淫らな身体にする。抱き潰すくらいに抱けば、そなたもあの宦官のことなど思い出しもしなくなる。― モンゴル大帝国の皇帝を祖父に持ちモンゴル帝国直系の皇女を生母として生まれた彼は、生まれながらの高麗の王太子だった。 だが、そんな王太子の運命を激変させる出来事が起こった。 そう、あの「秘密」が表に出るまでは。

【完結】百怪

アンミン
ホラー
【PV数100万突破】 第9回ネット小説大賞、一次選考通過、 第11回ネット小説大賞、一次選考通過、 マンガBANG×エイベックス・ピクチャーズ 第一回WEB小説大賞一次選考通過作品です。 百物語系のお話。 怖くない話の短編がメインです。

君が僕を好きなことを知ってる

大天使ミコエル
BL
【完結】 ある日、亮太が友人から聞かされたのは、話したこともないクラスメイトの礼央が亮太を嫌っているという話だった。 けど、話してみると違和感がある。 これは、嫌っているっていうより……。 どうやら、れおくんは、俺のことが好きらしい。 ほのぼの青春BLです。 ◇◇◇◇◇ 全100話+あとがき ◇◇◇◇◇

灰かぶりの姉

吉野 那生
恋愛
父の死後、母が連れてきたのは優しそうな男性と可愛い女の子だった。 「今日からあなたのお父さんと妹だよ」 そう言われたあの日から…。 * * * 『ソツのない彼氏とスキのない彼女』のスピンオフ。 国枝 那月×野口 航平の過去編です。

十八歳で必ず死ぬ令嬢ですが、今日もまた目を覚ましました【完結】

藤原遊
恋愛
十八歳で、私はいつも死ぬ。 そしてなぜか、また目を覚ましてしまう。 記憶を抱えたまま、幼い頃に――。 どれほど愛されても、どれほど誰かを愛しても、 結末は変わらない。 何度生きても、十八歳のその日が、私の最後になる。 それでも私は今日も微笑む。 過去を知るのは、私だけ。 もう一度、大切な人たちと過ごすために。 もう一度、恋をするために。 「どうせ死ぬのなら、あなたにまた、恋をしたいの」 十一度目の人生。 これは、記憶を繰り返す令嬢が紡ぐ、優しくて、少しだけ残酷な物語。

結婚前夜に婚約破棄されたけど、おかげでポイントがたまって溺愛されて最高に幸せです❤

凪子
恋愛
私はローラ・クイーンズ、16歳。前世は喪女、現世はクイーンズ公爵家の公爵令嬢です。 幼いころからの婚約者・アレックス様との結婚間近……だったのだけど、従妹のアンナにあの手この手で奪われてしまい、婚約破棄になってしまいました。 でも、大丈夫。私には秘密の『ポイント帳』があるのです! ポイントがたまると、『いいこと』がたくさん起こって……?

猫と王子と恋ちぐら

真霜ナオ
BL
高校一年生の橙(かぶち)は、とある理由から過呼吸になることを防ぐために、無音のヘッドホンを装着して過ごしていた。 ある時、電車内で音漏れ警察と呼ばれる中年男性に絡まれた橙は、過呼吸を起こしてしまう。 パニック状態の橙を助けてくれたのは、クラスで王子と呼ばれている千蔵(ちくら)だった。 『そうやっておまえが俺を甘やかしたりするから』 小さな秘密を持つ黒髪王子×過呼吸持ち金髪の高校生BLです。

処理中です...