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第12章
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「はっ?」
この人は…一体何を言っているのだろう?
宗太郎は、その場に立ち止まる。
「おや、やっぱり…知らないのか?」
宗太郎が少なからず、動揺しているのを、オジサンが面白そうに
見ている。
(何を言っているんだ?)
宗太郎は、この人の言っていることが、どうしても理解出来ない。
(なんで、そんなことを言うんだ?なんのために?今さら)
この時初めて、この知らないオジサンのことを、胡散臭く感じる。
まるで宗太郎の反応を、楽しんでいるような気がした。
「ソータロー、大丈夫?」
心配そうに、清子が声をかける。
清子は一体、何を知っているのだろう?
「余計なことを、言わないでくれ」
ピシリと、神林君がそう言う。
「ほぅ?それで、本当にいいのか?」
悪魔のような微笑みを浮かべ、オジサンは神林君のことを、じぃっと
見ている。
「お前だって…ここに、この子たちを連れて来たんだろう?
同じことじゃないか」
神林君のことを、ヘビのような鋭い目付きで見返す。
「ちょっとぉ、やめてよぉ」
たまらずに、清子が口を挟む。
「リョウくんは、少しも悪くはないわ。
私たちが勝手に、リョウくんの後を追いかけて来ただけなんだから」
その時宗太郎の頭に、フッとある場面が思い浮かんだ。
あの夏の日…ジージーと、蝉しぐれの降る中、こんな風に清子が、
自分たちをかばってくれたんじゃあなかったか?
その映像が思い浮かんだ時に、
「えっ」
宗太郎は顔をこわばらせ、清子の方をかえりみる。
するとオジサンが、クルリと首をめぐらせて、
「おっ、キミ、何か思い出したのか?」
ゾッとするような、暗い笑みを顔に貼り付けて、宗太郎の目の奥を
のぞき込んだ。
この人は…一体何を言っているのだろう?
宗太郎は、その場に立ち止まる。
「おや、やっぱり…知らないのか?」
宗太郎が少なからず、動揺しているのを、オジサンが面白そうに
見ている。
(何を言っているんだ?)
宗太郎は、この人の言っていることが、どうしても理解出来ない。
(なんで、そんなことを言うんだ?なんのために?今さら)
この時初めて、この知らないオジサンのことを、胡散臭く感じる。
まるで宗太郎の反応を、楽しんでいるような気がした。
「ソータロー、大丈夫?」
心配そうに、清子が声をかける。
清子は一体、何を知っているのだろう?
「余計なことを、言わないでくれ」
ピシリと、神林君がそう言う。
「ほぅ?それで、本当にいいのか?」
悪魔のような微笑みを浮かべ、オジサンは神林君のことを、じぃっと
見ている。
「お前だって…ここに、この子たちを連れて来たんだろう?
同じことじゃないか」
神林君のことを、ヘビのような鋭い目付きで見返す。
「ちょっとぉ、やめてよぉ」
たまらずに、清子が口を挟む。
「リョウくんは、少しも悪くはないわ。
私たちが勝手に、リョウくんの後を追いかけて来ただけなんだから」
その時宗太郎の頭に、フッとある場面が思い浮かんだ。
あの夏の日…ジージーと、蝉しぐれの降る中、こんな風に清子が、
自分たちをかばってくれたんじゃあなかったか?
その映像が思い浮かんだ時に、
「えっ」
宗太郎は顔をこわばらせ、清子の方をかえりみる。
するとオジサンが、クルリと首をめぐらせて、
「おっ、キミ、何か思い出したのか?」
ゾッとするような、暗い笑みを顔に貼り付けて、宗太郎の目の奥を
のぞき込んだ。
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