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第13章
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それが本当かどうか、わからないのだが…
神林君はずいぶん、堂々とした態度で、オジサンに向かって言い放つ。
「リョウくん…?」
清子が声をかけようとするのを、彼は余裕の表情で止める。
「龍友…なんだ、おまえ~どこでそんな、ヤクザなセリフを覚えて
きたんだ」
オジサンが大げさに驚いてみせると、ハッハッハッと豪快に笑う。
そうしてフッと眼光を緩め、
「まぁ、いい」
そう言うと、例の男から離れた。
「アイツは…私が昔、雇っていた、いわゆるビジネスパートナーだ」
横文字でそう言って、振り返る。
「何のビジネスパートナーなんだか」
まだ神林君の警戒は、緩んではいない。
「おまえも、言うなぁ」
オジサンは、神林君の顔を、まるで珍獣を見るような目付きを向ける。
「おまえも、ずいぶん変わったなぁ~
昔はあんなに、ピーピー泣いていたのになぁ」
そう言って、ふいに気が変わったのか、まっすぐに宗太郎たちを見て、
にぃっと笑う。
「こいつは、4H。
キミたちも…会ったことが、あるはずだ」
傍らに立っている、男の方を指し示す。
「4H?なんだよぉ。それ。鉛筆か?」
バカにするように、神林君は鋭い声を投げかける。
「アダナだよ、アダナ。
ま、鉛筆みたいな身体だしな」
その男は初めて、神林君に向かって、視線を向けた。
神林君はずいぶん、堂々とした態度で、オジサンに向かって言い放つ。
「リョウくん…?」
清子が声をかけようとするのを、彼は余裕の表情で止める。
「龍友…なんだ、おまえ~どこでそんな、ヤクザなセリフを覚えて
きたんだ」
オジサンが大げさに驚いてみせると、ハッハッハッと豪快に笑う。
そうしてフッと眼光を緩め、
「まぁ、いい」
そう言うと、例の男から離れた。
「アイツは…私が昔、雇っていた、いわゆるビジネスパートナーだ」
横文字でそう言って、振り返る。
「何のビジネスパートナーなんだか」
まだ神林君の警戒は、緩んではいない。
「おまえも、言うなぁ」
オジサンは、神林君の顔を、まるで珍獣を見るような目付きを向ける。
「おまえも、ずいぶん変わったなぁ~
昔はあんなに、ピーピー泣いていたのになぁ」
そう言って、ふいに気が変わったのか、まっすぐに宗太郎たちを見て、
にぃっと笑う。
「こいつは、4H。
キミたちも…会ったことが、あるはずだ」
傍らに立っている、男の方を指し示す。
「4H?なんだよぉ。それ。鉛筆か?」
バカにするように、神林君は鋭い声を投げかける。
「アダナだよ、アダナ。
ま、鉛筆みたいな身体だしな」
その男は初めて、神林君に向かって、視線を向けた。
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