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第15章
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時折、イライラした声で
「お~い、まだですかぁ~」
オジサンの声が聞こえる。
「もう、限界だろうなぁ」
そう言って、言葉を切ると、先生は部屋を出て行こうとする。
「待って!」
だが清子はまだ、納得出来てはいない・
「じゃあ…リョウくんはなぜ、ここに呼ばれたの?」
そもそも宗太郎がいれば、それでいいんじゃあないの?
そう思うけれども。
「それは、ボクが説明しよう」
いきなり神林君が、清子の前に出る。
「それは…うちの親が、じいちゃんのことを心配したからだ」
「なんで?」
そんなこと…信じられない。
だって、龍友のことが心配じゃあないのか?
そんな親って、いる?
清子は動揺のあまり、目をキョトキョトとさせている。
「それはもちろん、遺産のためだ」
仕方がないだろ?
言いにくいことを、神林君がハッキリと言う。
唖然としている清子を見ると、さらに神林君が付けくわえる。
「遺言書に、おかしなことが書いてあったんだ。
はじめは…自分の世話をする者に、財産を与える…と前々から
聞いていたのに、いきなり宗太郎に名前が変わっていたから…
そりゃあ、親は驚くよな?
じいさんは…だまされているのに、違いない。
ちょっと様子を見てこい、と言われたんだ」
そう言うと、宗太郎の方をじぃっと見つめる。
そんなこととはつゆ知らずに、宗太郎はまだ、気持ちよさそうに
眠っている。
リョウくんは、どうするつもりなんだろう…
清子はふいに、不安にかられた。
「お~い、まだですかぁ~」
オジサンの声が聞こえる。
「もう、限界だろうなぁ」
そう言って、言葉を切ると、先生は部屋を出て行こうとする。
「待って!」
だが清子はまだ、納得出来てはいない・
「じゃあ…リョウくんはなぜ、ここに呼ばれたの?」
そもそも宗太郎がいれば、それでいいんじゃあないの?
そう思うけれども。
「それは、ボクが説明しよう」
いきなり神林君が、清子の前に出る。
「それは…うちの親が、じいちゃんのことを心配したからだ」
「なんで?」
そんなこと…信じられない。
だって、龍友のことが心配じゃあないのか?
そんな親って、いる?
清子は動揺のあまり、目をキョトキョトとさせている。
「それはもちろん、遺産のためだ」
仕方がないだろ?
言いにくいことを、神林君がハッキリと言う。
唖然としている清子を見ると、さらに神林君が付けくわえる。
「遺言書に、おかしなことが書いてあったんだ。
はじめは…自分の世話をする者に、財産を与える…と前々から
聞いていたのに、いきなり宗太郎に名前が変わっていたから…
そりゃあ、親は驚くよな?
じいさんは…だまされているのに、違いない。
ちょっと様子を見てこい、と言われたんだ」
そう言うと、宗太郎の方をじぃっと見つめる。
そんなこととはつゆ知らずに、宗太郎はまだ、気持ちよさそうに
眠っている。
リョウくんは、どうするつもりなんだろう…
清子はふいに、不安にかられた。
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