ラストダンスはあなたと…

daisysacky

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第7章   エマージェンシー!

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 するとどこからか
「おーい、おーい!」と声が聞える。
「よかった!先輩だ!」
 声を聴いて、ホッとする。
もしやさっきのあの男に、見つかったのでは、と不安だったのだ。
玲は心から、安堵のため息を漏らす。
 それから先輩にわかりやすいようにと、さらに道の縁石に上ると
再び大きく、ライトを振り回した。
すると…
「いたぞ!」という声がして、人影がこちらに向かって、やって来るのが
かすかに見えた。
 
 ようやく相手の顔の表情が見えるくらいまで、近付いて来ると
「あら?君、1人なの?」
おどろいたように、秀人先輩が玲に聞いた。
さっと見る限り、先輩たちは1人も欠けることなく、みんな元気そうだ…
やはり玲が1人で立っているのに気が付いて、おや、という顔になる。
「あのぉ、先輩たちは、どちらに?」
 確かに途中までは、同じ道を通ったはずなのに…ここは知らない場所…
どうして、と思う。
「うん、ボクたちは…君たちが中々来ないから…
 中庭に入る途中の道端で、ずーっと待っていたんだ」
とてもスンナリと、賢人先輩が言う。

(あれは、ホント?)
 確かに、自分たちもこの道を通ったはずなのに…
この道すがら、先輩たちを見かけたか、と言えば、全く見かけなかった…
はず、なのだ。
キツネにつままれたようで、ひどく戸惑っていた。
「それよりも、キミ!あの子はどうした?」
どうやら珠紀のことを、聞いているらしい。
「それが、あのぉ」
さすがの玲も、言い淀む。
あの男のこと…話してもいいのだろうか?
すっかりオカンムリのようだけど…
(ましてや、信じてくれるかどうかも、怪しいものだ…)
「どうしたの?」
じぃっと秀人先輩は、玲を見つめる。
彼女はすぅっと息を吸い込むと、キュッと顔を引き締めた。

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