ラストダンスはあなたと…

daisysacky

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第11章  ここはカラクリ屋敷?

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  それはピカピカと光りを放っている。
だがそれよりも、玲には見覚えのあるものだった。
「えっ?」
思わず拾い上げる。
見つけた!ついに…手がかりの端切れを見つけた!
玲は小躍りしたい気分だ。
小さいけれど、十分存在感を放つそれは…珠紀のスマホだった。
「なんで、これがここに?」
辺りを見回す…
やはり彼女は、ここにいたのだ…

「先輩!」
思わず玲が叫ぶ。
「これを見つけた!」
さっきまで、玲に背を向けて、何かを探していた秀人が、こちらを向いた。
「なに?」
「タマキ、やっぱりここにいたんです!」
「えっ、なんで?」
「だからぁ~きっとこの近くに、いるんです」
思った反応が得られず、もどかしい思いで、玲は声を張り上げると…
ふいにあることに気付く。
(まさか私たちのこと…あの男は気付いているのかなぁ?)
 あわてて口をつぐみ、怪しい人物がいないかと警戒する。
「えっ、どうしたの?」
のんきにこちらを向く先輩の近くに、あわてて近付く。
「何か、あったんですか?」
抑え気味に聞くと
「えっ?キミも、何か見つけたの?」
何だかずれて、かみ合わない会話に、やや玲はジリジリとしてくる。
「珠紀の携帯が…落ちてたんです」
小声で、チラリと拾ったものを見せる。
「えっ、これ、どこで?」
相変わらず無頓着の様子で、秀人は大きな声で玲に聞いた。
どうやら先輩は、気付かなかったようだ。
「あそこの鉢植えの所で、落ちてたんです」
玲は大切そうに、スマホを撫でる。
「壊れてない?」
のぞき込む秀人に、勝手にさわってもいいのだろか…玲はためらうけれども。
電源ボタンを押してみると、たちどころに起動する。
「大丈夫だな」
画面をチラリと見ると、秀人は安心したように言った。
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