208 / 286
第14章 混線
5
しおりを挟む
(そうだけど…)
玲だって、それはわかっている。
でも、いつまでもこうしているわけにもいかないのではないか?
玲はそう思うけれども…
「いいから、さっさと探すよ!
実は気になるところがあるんだ」
秀人は急に、いたずらっぽい目をすると、再び目を輝かせるのだった。
気になるところ…という言葉に、玲は敏感に反応する。
確かに玲も、気になる箇所が、何か所かあったので…
この際だから、一緒に探せばいいのではないか、と思う。
(ここで解散なんて、いつでも出来るしなぁ)
せめて少しだけでも、お互いに寄り添って、この局面を
乗り越えなければ、そう思う玲なのだ。
「それにしても、なんだ?
ここは…まるで忍者屋敷か、カラクリ屋敷だなぁ」
言ってる本人が気に入ったらしく、さっきからずーっと
そう言っているのだ。
ロビーに人があまりいないのを見て取ると…
ササッと何食わぬ顔をして、エレベーターではなくて、
階段を使って、歩くのだ。
例の不気味な肖像画とか、不規則な幾何学模様の額縁とか…
ここには珠紀がいない、と玲は思っているのだが、
好奇心の方が勝っていた。
どっちにしろ、気になることは、スッキリとさせたいのだ。
「何か跡が残っているはずだ」
やけに自信満々にそう言うと…
目を皿のようにして、探すのだった。
(ここは以前にも、来た…)
そう玲は思うのだけれど、あえて、口にはしない。
なぜならそんなことをしたら、
「何をしてたんだ」
「どこに繋がるのか?」
逆にうるさく聞かれることも、多々あるからだ…
玲だって、それはわかっている。
でも、いつまでもこうしているわけにもいかないのではないか?
玲はそう思うけれども…
「いいから、さっさと探すよ!
実は気になるところがあるんだ」
秀人は急に、いたずらっぽい目をすると、再び目を輝かせるのだった。
気になるところ…という言葉に、玲は敏感に反応する。
確かに玲も、気になる箇所が、何か所かあったので…
この際だから、一緒に探せばいいのではないか、と思う。
(ここで解散なんて、いつでも出来るしなぁ)
せめて少しだけでも、お互いに寄り添って、この局面を
乗り越えなければ、そう思う玲なのだ。
「それにしても、なんだ?
ここは…まるで忍者屋敷か、カラクリ屋敷だなぁ」
言ってる本人が気に入ったらしく、さっきからずーっと
そう言っているのだ。
ロビーに人があまりいないのを見て取ると…
ササッと何食わぬ顔をして、エレベーターではなくて、
階段を使って、歩くのだ。
例の不気味な肖像画とか、不規則な幾何学模様の額縁とか…
ここには珠紀がいない、と玲は思っているのだが、
好奇心の方が勝っていた。
どっちにしろ、気になることは、スッキリとさせたいのだ。
「何か跡が残っているはずだ」
やけに自信満々にそう言うと…
目を皿のようにして、探すのだった。
(ここは以前にも、来た…)
そう玲は思うのだけれど、あえて、口にはしない。
なぜならそんなことをしたら、
「何をしてたんだ」
「どこに繋がるのか?」
逆にうるさく聞かれることも、多々あるからだ…
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
君は恋人、でもまだ家族じゃない
山田森湖
恋愛
あらすじ
同棲して3年。
毎朝コーヒーを淹れて、彼の寝ぼけた声に微笑んで、
一緒に暮らす当たり前の幸せを噛みしめる——そのはずだった。
彼女は彼を愛している。
彼も自分を愛してくれていると信じている。
それでも、胸の奥には消えない不安がある。
「私たちは、このまま“恋人”で止まってしまうの?」
結婚の話になると、彼はいつも曖昧に笑ってごまかす。
最初は理由をつけていたのに、今では何も言わなくなった。
周囲の友人は次々と結婚し、家族を持ち始めている。
幸せそうな写真を見るたび、彼女の心には
“言えない言葉”だけが増えていく。
愛している。
でも、それだけでは前に進めない。
同棲という甘い日常の裏で、
少しずつ、確かにズレ始めているふたりの未来。
このまま時間に流されるだけの恋なのか、
それとも、家族へと歩き出せる恋なのか——。
彼の寝息を聞きながら、
彼女は初めて「涙が出そうな夜」を迎えていた。
魔法のいらないシンデレラ
葉月 まい
恋愛
『魔法のいらないシンデレラ』シリーズ Vol.1
ーお嬢様でも幸せとは限らないー
決められたレールではなく、
自分の足で人生を切り拓きたい
無能な自分に、いったい何が出来るのか
自分の力で幸せを掴めるのか
悩みながらも歩き続ける
これは、そんな一人の女の子の物語
神様、ありがとう! 2度目の人生は破滅経験者として
たぬきち25番
ファンタジー
流されるままに生きたノルン伯爵家の領主レオナルドは貢いだ女性に捨てられ、領政に失敗、全てを失い26年の生涯を自らの手で終えたはずだった。
だが――気が付くと時間が巻き戻っていた。
一度目では騙されて振られた。
さらに自分の力不足で全てを失った。
だが過去を知っている今、もうみじめな思いはしたくない。
※他サイト様にも公開しております。
※※皆様、ありがとう! HOTランキング1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
※※皆様、ありがとう! 完結ランキング(ファンタジー・SF部門)1位に!!読んで下さって本当にありがとうございます!!※※
言いたいことは、それだけかしら?
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
【彼のもう一つの顔を知るのは、婚約者であるこの私だけ……】
ある日突然、幼馴染でもあり婚約者の彼が訪ねて来た。そして「すまない、婚約解消してもらえないか?」と告げてきた。理由を聞いて納得したものの、どうにも気持ちが収まらない。そこで、私はある行動に出ることにした。私だけが知っている、彼の本性を暴くため――
* 短編です。あっさり終わります
* 他サイトでも投稿中
蒼き樹海の案内人
蒼月よる
ファンタジー
辺境の森で育った少年ユーリには、不思議な目がある。魔素の流れが光の粒として見えるのだ。
蒼の樹海——人を喰らう巨大な森に足を踏み入れた彼は、遺跡屋の青年カイと出会い、冒険者として歩み始める。樹海の奥に眠る遺跡、港街の裏に潜む陰謀、灰に覆われた滅びの国、そして首都に隠された世界の秘密。
仲間と共に世界を巡るうちに、ユーリは気づいていく。この世界の「魔法」も「神」も、すべてが何かの残骸なのではないか——と。
冒険・バトル・素材経済・食文化を軸に、ファンタジーの裏に潜むSF的真実へと辿り着く、全4巻の冒険ファンタジー。
この作品は以下の箇所にAI(Claude Code)を利用しています。
・世界観・設定の管理補助
・プロット段階の壁打ち
・作者による執筆後の校正
処刑台の皇妃、回帰して復讐を誓う ~冷酷公爵と偽りの婚約者~ おまえたちは許さない!
秦江湖
ファンタジー
皇妃エリアーナは、夫である皇帝アランと、たった一人の親友イザベラの策略により、無実の罪で処刑される。
民衆に罵られ、アランの冷酷な目とイザベラの嘲笑を「始まりの景色」として目に焼き付けながら絶命した彼女は、しかし、処刑の記憶を持ったまま三年前の過去に回帰する。
「おまえたちは許さない」
二度目の人生。
エリアーナの目的はただ一つ、自分を陥れた二人への完璧な復讐。
彼女はまず、アラン(皇太子)からの婚約内示を拒絶。そして、アラン最大の政敵である「北の冷血公爵」ルシアン・ヴァレリウスに接触する。
1周目で得た「未来の知識」を対価に、エリアーナはルシアンに持ちかける。
「貴方様には帝国の覇権を。わたくしには復讐の舞台を。そのための『契約婚約』を――」
憎悪を糧に生きる皇妃と、氷の瞳を持つ公爵。
二人の偽りの婚約の行く末は……
君の左目
便葉
ライト文芸
それは、きっと、運命の歯車が狂っただけ。
純粋な子供の頃から惹かれ合っていた二人は、残酷な運命の波にのまれて、離れ離れになってしまう。
それもまた運命の悪戯…
二十五歳の春、 平凡な日々を一生懸命過ごしている私の目の前に、彼は現れた。
私の勤める区役所の大きな古時計の前で、彼は私を見つけた…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる