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第15章 ラストダンスはあなたと…
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これは夢なのか?
先ほどまでの武雄の冷たい態度に、少なからず珠紀は、自分の心を
見失っていた。
山内さんは、何も事情を知らないとはいえ、それでも珠紀に
対する待遇は、天と地ほどに違っている。
(これは本当に現実なの?)
まだ半分、信じられない思いだった。
ようやく若いメイドの女の子が、戻って来た。
「あら」
早速珠紀のカッコウを見ると、
「とってもお似合いですよ」
「きれいだわ」
声をそろえて、ほめそやす。
まだ、珠紀とはそう歳が離れてはいないのだろう…
はしゃいだ声を上げて、珠紀のドレスに触れたり、髪の毛を
撫でつけたり、スカートの裾をさわったりしている。
「そう?」
珠紀も女の子だ。
褒められると、その気になる。
すっかり気をよくして、フワッと広がるスカートの裾をつまんで、
クルリとその場で回って見せる。
部屋の隅になる鏡に、自分の姿を映し出すと…
(まるで、別人のようだわ)
すっかりうれしくなってきた。
「着替えたようですね」
丁度部屋を出て行った山内さんが、部屋に戻って来た。
「それじゃあ、行きましょうか」
珠紀に近付いて来る。
「行くって、どこへ?
このお屋敷の中で、するんじゃぁないんですか?」
予想外だったので、あれっと思う。
どういうことになってるの?
驚く珠紀に、
「いいえ」
ベテランの使用人は、キッパリと頭を振る。
「坊ちゃんが、ここはマズイと言って、別の場所へ行く、
と言っています」
やはり彼は本気なのか?
珠紀は黙って、うなづいた。
あくまでも淡々とした態度なので、珠紀はまったく
疑問に思うことはなかった。
どうせこの近くのどこかだろう…
もしかしたら、まだホテルの中かもしれない…
それくらいの気持ちだった。
先ほどまでの武雄の冷たい態度に、少なからず珠紀は、自分の心を
見失っていた。
山内さんは、何も事情を知らないとはいえ、それでも珠紀に
対する待遇は、天と地ほどに違っている。
(これは本当に現実なの?)
まだ半分、信じられない思いだった。
ようやく若いメイドの女の子が、戻って来た。
「あら」
早速珠紀のカッコウを見ると、
「とってもお似合いですよ」
「きれいだわ」
声をそろえて、ほめそやす。
まだ、珠紀とはそう歳が離れてはいないのだろう…
はしゃいだ声を上げて、珠紀のドレスに触れたり、髪の毛を
撫でつけたり、スカートの裾をさわったりしている。
「そう?」
珠紀も女の子だ。
褒められると、その気になる。
すっかり気をよくして、フワッと広がるスカートの裾をつまんで、
クルリとその場で回って見せる。
部屋の隅になる鏡に、自分の姿を映し出すと…
(まるで、別人のようだわ)
すっかりうれしくなってきた。
「着替えたようですね」
丁度部屋を出て行った山内さんが、部屋に戻って来た。
「それじゃあ、行きましょうか」
珠紀に近付いて来る。
「行くって、どこへ?
このお屋敷の中で、するんじゃぁないんですか?」
予想外だったので、あれっと思う。
どういうことになってるの?
驚く珠紀に、
「いいえ」
ベテランの使用人は、キッパリと頭を振る。
「坊ちゃんが、ここはマズイと言って、別の場所へ行く、
と言っています」
やはり彼は本気なのか?
珠紀は黙って、うなづいた。
あくまでも淡々とした態度なので、珠紀はまったく
疑問に思うことはなかった。
どうせこの近くのどこかだろう…
もしかしたら、まだホテルの中かもしれない…
それくらいの気持ちだった。
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