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第15章 ラストダンスはあなたと…
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(えっ?)
かなり覚悟を決めてきていたので、拍子抜けした気分になり、
珠紀はすぅっと息を吸い込む。
ゆっくりとその扉を開けると…そこに一瞬、幻を見たような気がした。
「おや、どうしたの?
ずいぶん、早いね」
そこにいたのは、意外な人物だった。
「あの…フルートを吹いていたのは?」
まさか、目の前のこの人なのか?
珠紀は驚いて、彼の傍らに目をやると、確かにフルートが1本、
置いてある。
「あっ、聞こえた?
ごめんねぇ~へたくそで」
頭を掻きながら、彼は珠紀の方に向き直る。
まさか、本当にこの人が…と思うと、珠紀は嬉しいような、
気恥ずかしい気分だった。
どうして、この人が?
ほんの一瞬、彼の横顔が、まぶしく見えた。
「ここは?」
鉄の扉の向こう側は、屋上だった。
屋上とはいっても、何もなくて…ただ景色を一望できるようになっていた。
「ここはね…ボクの指定席」
はにかむように、彼は言う。
この人は…絵の才能だけでなく、音楽の才能もあるのか…
あらためて、彼のことを、見直す珠紀だ。
「そんなぁ。何だか はずかしいなぁ」
真っ赤になるジュンペイのほっぺも…
普段は居丈高に見せるその姿に慣れているだけに、
妙な気分になる。
(もしかしたら、この人…
本当は繊細で、優しい人なのかもしれない)
珠紀は、無条件でそう思う。
「きみ…何か楽器は?」
いきなり、武雄に聞かれるので…珠紀は恥ずかしそうに、
頭を左右に振る。
「そうかぁ~いや…何か合奏が出来たらいいな、と思ってたんだけどな」
何だかもったいぶった口調で言うので、珠紀は少しおかしくなった。
かなり覚悟を決めてきていたので、拍子抜けした気分になり、
珠紀はすぅっと息を吸い込む。
ゆっくりとその扉を開けると…そこに一瞬、幻を見たような気がした。
「おや、どうしたの?
ずいぶん、早いね」
そこにいたのは、意外な人物だった。
「あの…フルートを吹いていたのは?」
まさか、目の前のこの人なのか?
珠紀は驚いて、彼の傍らに目をやると、確かにフルートが1本、
置いてある。
「あっ、聞こえた?
ごめんねぇ~へたくそで」
頭を掻きながら、彼は珠紀の方に向き直る。
まさか、本当にこの人が…と思うと、珠紀は嬉しいような、
気恥ずかしい気分だった。
どうして、この人が?
ほんの一瞬、彼の横顔が、まぶしく見えた。
「ここは?」
鉄の扉の向こう側は、屋上だった。
屋上とはいっても、何もなくて…ただ景色を一望できるようになっていた。
「ここはね…ボクの指定席」
はにかむように、彼は言う。
この人は…絵の才能だけでなく、音楽の才能もあるのか…
あらためて、彼のことを、見直す珠紀だ。
「そんなぁ。何だか はずかしいなぁ」
真っ赤になるジュンペイのほっぺも…
普段は居丈高に見せるその姿に慣れているだけに、
妙な気分になる。
(もしかしたら、この人…
本当は繊細で、優しい人なのかもしれない)
珠紀は、無条件でそう思う。
「きみ…何か楽器は?」
いきなり、武雄に聞かれるので…珠紀は恥ずかしそうに、
頭を左右に振る。
「そうかぁ~いや…何か合奏が出来たらいいな、と思ってたんだけどな」
何だかもったいぶった口調で言うので、珠紀は少しおかしくなった。
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