251 / 286
第15章 ラストダンスはあなたと…
25
しおりを挟む
「さぁ、それじゃあ行きましょうか」
パン…と手を打つと、急に山内さんは珠紀に向き直る。
「えっ、どこへ?」
いきなり何を言い出すのだ…と、珠紀は戸惑う。
だが山内さんは、のどかな顔で微笑むと
「いいから、こっちへ来て!」と、彼女の手を引いた。
「えっ、何があるんですか?」
「いいから、いいから」
まるで子供のように、無邪気に笑うと、何だか嬉しそうにニヤリとする。
一体何があるの?
戸惑う珠紀なのだが、それでもまぁいいか…と気を取りなおすと、
言われるままに、ついて行く。
今度は先ほどとは違う廊下を通り抜け、広間を抜けていく…
小さなお屋敷と思っていたけれど、思ったよりも部屋数があるようだ。
珠紀はそれにも、驚いていた。
外観は、灰色に変色した石の壁だったけれども、家の中は
あくまでも明るくて、窓からは光がタップリと差し込むような
明るい造りになっていた。
わぁ~きれい!
そう声を上げながら、それでも通り抜ける。
キョロキョロとするのに忙しく…
部屋の中を見回しながら…
前に住んでいた人たちは、どんな素敵な暮らしをしていたのだろう…と、
何だか羨ましく感じていた。
あちこちから、甘いバラのにおいがただよってきている。
そういえば…あの庭のある家も、そうだった…」
珠紀はふと、思い出していた。
パン…と手を打つと、急に山内さんは珠紀に向き直る。
「えっ、どこへ?」
いきなり何を言い出すのだ…と、珠紀は戸惑う。
だが山内さんは、のどかな顔で微笑むと
「いいから、こっちへ来て!」と、彼女の手を引いた。
「えっ、何があるんですか?」
「いいから、いいから」
まるで子供のように、無邪気に笑うと、何だか嬉しそうにニヤリとする。
一体何があるの?
戸惑う珠紀なのだが、それでもまぁいいか…と気を取りなおすと、
言われるままに、ついて行く。
今度は先ほどとは違う廊下を通り抜け、広間を抜けていく…
小さなお屋敷と思っていたけれど、思ったよりも部屋数があるようだ。
珠紀はそれにも、驚いていた。
外観は、灰色に変色した石の壁だったけれども、家の中は
あくまでも明るくて、窓からは光がタップリと差し込むような
明るい造りになっていた。
わぁ~きれい!
そう声を上げながら、それでも通り抜ける。
キョロキョロとするのに忙しく…
部屋の中を見回しながら…
前に住んでいた人たちは、どんな素敵な暮らしをしていたのだろう…と、
何だか羨ましく感じていた。
あちこちから、甘いバラのにおいがただよってきている。
そういえば…あの庭のある家も、そうだった…」
珠紀はふと、思い出していた。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
9
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる