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第11章 新しい仲間たち
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「うん?今日はあいているよ」
杏子はニヤニヤとしながら、
「ねぇ、考えてくれた?」と意味あり気な顔で聞いて来る。
「えっ、何だっけ?」
「今朝話したじゃん」
「え~っ?」と言いながらも、杏子も負けじと言い返す。
「教習所とサークルだよ」
真顔で杏子が言ってのけると、「おや」とマスターが顔を上げる。
ふくいくたるコーヒーの香りを、胸いっぱいに吸い込みながら
杏子は少しウットリとする。
「若いっていいなぁ」
マスターはこちらを向いて、ボソリと言う。
「ボクももう少し若かったら…まぜてもらうのになぁ」
ニコニコとして言う…
「マスターなら、まだ十分いけますよ」
杏子も軽口をたたく。
「そうだ!マスターからも言って下さいよ!
もう少しくらい、青春を謳歌しろって…」
杏子が熱く語るので、
「余計なことは、言わないの!」
グラスに水を注ぎながら、待子は唇を突き出すと
「そんな余裕は、私にはないの!」
キッパリと言うと、それでもまだ杏子は未練があるのか
「お金なんて、どうにかなるって~
それよりも、今出来ることをしようよぉ」
駄々っ子のように、強気にねだる杏子に、
(そりゃあ、杏子はお金に困ったことがないから、そうだろうけどさ!)
と、待子の方は、言いたいことは山盛りあるけれど、
それでも杏子の言うことにも、一理あるとは思っていた。
「考えてみる…」とだけ言う。
具体的に、どうこうしよう…という頭はなかったけれど。
せっかくだから、大学生活で何かをしよう…という気持ちに
心が動いたのだ。
「おすすめはなに?」
思わず杏子に聞いてみた。
杏子はニヤニヤとしながら、
「ねぇ、考えてくれた?」と意味あり気な顔で聞いて来る。
「えっ、何だっけ?」
「今朝話したじゃん」
「え~っ?」と言いながらも、杏子も負けじと言い返す。
「教習所とサークルだよ」
真顔で杏子が言ってのけると、「おや」とマスターが顔を上げる。
ふくいくたるコーヒーの香りを、胸いっぱいに吸い込みながら
杏子は少しウットリとする。
「若いっていいなぁ」
マスターはこちらを向いて、ボソリと言う。
「ボクももう少し若かったら…まぜてもらうのになぁ」
ニコニコとして言う…
「マスターなら、まだ十分いけますよ」
杏子も軽口をたたく。
「そうだ!マスターからも言って下さいよ!
もう少しくらい、青春を謳歌しろって…」
杏子が熱く語るので、
「余計なことは、言わないの!」
グラスに水を注ぎながら、待子は唇を突き出すと
「そんな余裕は、私にはないの!」
キッパリと言うと、それでもまだ杏子は未練があるのか
「お金なんて、どうにかなるって~
それよりも、今出来ることをしようよぉ」
駄々っ子のように、強気にねだる杏子に、
(そりゃあ、杏子はお金に困ったことがないから、そうだろうけどさ!)
と、待子の方は、言いたいことは山盛りあるけれど、
それでも杏子の言うことにも、一理あるとは思っていた。
「考えてみる…」とだけ言う。
具体的に、どうこうしよう…という頭はなかったけれど。
せっかくだから、大学生活で何かをしよう…という気持ちに
心が動いたのだ。
「おすすめはなに?」
思わず杏子に聞いてみた。
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