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第3章 こうしてデブは作られる?
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しおりを挟むユミは、丸めた紙を、ポンポンと、手のひらでもてあそびつつ、空美を見つめる。
「あんたのスケジュールを組んできたけど、あんたは、がんじがらめは苦手だもんね・・・」
と言うと、ニヤリと笑う。
「だから、方針を変更することに、しました!」と言うと、空美の方を見た。
「あんたのように、ナマケモノタイプは、人に頼りがち・・・
自分で、痩せよう・・・痩せたいって強く思わないかぎりは・・・」と言うと、ヒトコト
「どうせ、すぐに、ギブアップするからね」
これには、空美も顔色を変えた。
「なによ!・・・・・」
「いつもさ、体操しようとするけど、案外あれも、真面目にとりくまないと、続かないし、
効果もでないしね・・・」
ユミは淡々と、話を続けるので、空美も反論の余地がない・・・
「でも・・・」とうつむくと、
「いい?」と、何やら真面目な顔をして、ユミは空美に話し始めた。
「いい?あんたはね・・・その場が楽しければ、それでいい・・・という、お気楽タイプの
人間なのよ。だから、だぁれも、あんたのこと、真剣に聞いたりしない。
それで、あんたのダンナにも、バカにされてるんだわ」
ズケズケ言うユミに、「ひどい・・・」と、空美は涙を浮かべる。
すると、ユミはそれを見とがめて、
「あぁ、もう!すぐそうやって、被害者面して!違うでしょ?
あんたが言ったのよ、痩せたいって」
と、少しうんざりした顔をするユミだった。
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