デブよ、さらば!

daisysacky

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第4章  はじめは軽やかに

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 ショウちゃんは、ズルイ!と空美は思う。
最近の空美は、寝ても覚めても、ダイエットのこと
ばかり考えているのに、ショウちゃんは、まったく
気にするそぶりをしないのだ。
ショウちゃんだって、最近ポッコリとしたキューピー
体型を気にしてたみたいなのに・・・
まったくおかまいなしに、ビールだって、ラーメン
だって、気にせず食べるし。
デブの御用達の、から揚げや、トンカツ。
もはや、作ってもらおう・・・と考えて、
全く気にせず、食べているのだ。

 この前は、会社の健康診断でだって、高血圧で
引っかかったけれど。
だからと言って、食生活を見直すでもなく・・・
そのまんまなのだ。

だけど、固く誓ったことがある。
それは、やるときめたことは、トコトンやり通す、
ということだ。
ここで、やめたら女がすたる!
グズるミアを起こした後、みんなのパンにマーガリととジャムを添えると、自分の分も用意する。
さすがに、同じ・・・:というわけにはいかず・・・

食ぱんは半キレ。サラダが多めのヘルシーメニュー。それでも、ヨーグルトと、ミルクタップリのカフェオレ
を、目の前に並べた。それが、空美のせめてもの
無駄な抵抗なのだ・
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