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第1章 ママの秘密
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「ごめんね、ユウ」
ママはキュッと、柚を抱き締めると
「ありがとうね」
片手で耳を押さえたまま、しがみついている。
柚はママの肩に手を置くと
「ママはいいから、お茶でも飲んでて。ユウは後で行く」
ホント、しょうがないママだなぁ~
柚は、自分がお姉さんになった気がしてきた。
いつも、パパに言われているのだ。
「ママは泣き虫だから、ユウがしっかりと、側にいてあげてよ」
(わかってるよ、パパ)
柚はうん、と1人でうなづくと、ママをその場に置いて、トントントンと
手すりにつかまって上がって行った。
とりあえず、取り込んだ洗濯物を、一気に持ち上げようとする。
だけども…さすがの柚でも、一度は難しいようで、すぐにポロポロと
落ちてしまう。
「しょうがないなぁ」
短い腕で、抱えられるだけの洗濯物を、持ち上げると…
ママのタンスの引き出しが、少し開いているのが見えた。
「ママってば!」
うっかりさんなんだからぁ~
そぅっと、その引き出しを閉めようとして…
チラリと何かが見えた。
それは…今までに見たことがない、古ぼけた布の固まりだった。
ママはキュッと、柚を抱き締めると
「ありがとうね」
片手で耳を押さえたまま、しがみついている。
柚はママの肩に手を置くと
「ママはいいから、お茶でも飲んでて。ユウは後で行く」
ホント、しょうがないママだなぁ~
柚は、自分がお姉さんになった気がしてきた。
いつも、パパに言われているのだ。
「ママは泣き虫だから、ユウがしっかりと、側にいてあげてよ」
(わかってるよ、パパ)
柚はうん、と1人でうなづくと、ママをその場に置いて、トントントンと
手すりにつかまって上がって行った。
とりあえず、取り込んだ洗濯物を、一気に持ち上げようとする。
だけども…さすがの柚でも、一度は難しいようで、すぐにポロポロと
落ちてしまう。
「しょうがないなぁ」
短い腕で、抱えられるだけの洗濯物を、持ち上げると…
ママのタンスの引き出しが、少し開いているのが見えた。
「ママってば!」
うっかりさんなんだからぁ~
そぅっと、その引き出しを閉めようとして…
チラリと何かが見えた。
それは…今までに見たことがない、古ぼけた布の固まりだった。
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