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第2章 あなたはだぁれ?
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「それにしても…」
女の人はニコッとして、柚の方を向く。
おばあさん…と思ったけれど、それよりも若々しく感じる。
もしかしたら、おばあさんではないのかもしれない…
「あなたたちって、本当に…自動販売機が好きなのねぇ」
その人はクスクス笑いながら、そう言う。
なぁに?
柚は一瞬、ポカンとする。
「じどーはんばいき?」
キョトンとしていると…
「さっき、いたでしょ?自動販売機!」
トントンと柚の頭を、軽く小突くと、さっき来た路地の方を指差す。
振り返ると、まるで灯台のように、そこだけボンヤリと灯りが灯っている。
あの四角い何の変哲もない機械に、柚は急に親しみを感じる。
「ママも、ジドーハンバイキに?」
「あなたのお母さんも…昔、あそこにいたのよねぇ」
その人は懐かしそうに、しみじみとそう言う。
「ジドーハンバイキに?」
思わず柚は、クスリと笑いそうになる。
「あっ、笑った!」
やった!
パンとその人は、手を叩く。
その仕草が、あまりにも無邪気に見えたので…
柚はこの女性に、親しみを感じた。
女の人はニコッとして、柚の方を向く。
おばあさん…と思ったけれど、それよりも若々しく感じる。
もしかしたら、おばあさんではないのかもしれない…
「あなたたちって、本当に…自動販売機が好きなのねぇ」
その人はクスクス笑いながら、そう言う。
なぁに?
柚は一瞬、ポカンとする。
「じどーはんばいき?」
キョトンとしていると…
「さっき、いたでしょ?自動販売機!」
トントンと柚の頭を、軽く小突くと、さっき来た路地の方を指差す。
振り返ると、まるで灯台のように、そこだけボンヤリと灯りが灯っている。
あの四角い何の変哲もない機械に、柚は急に親しみを感じる。
「ママも、ジドーハンバイキに?」
「あなたのお母さんも…昔、あそこにいたのよねぇ」
その人は懐かしそうに、しみじみとそう言う。
「ジドーハンバイキに?」
思わず柚は、クスリと笑いそうになる。
「あっ、笑った!」
やった!
パンとその人は、手を叩く。
その仕草が、あまりにも無邪気に見えたので…
柚はこの女性に、親しみを感じた。
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