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第3章 夢のカケラ
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「それ…誰が言ったの?」
「おばあさん!」
ジュンヤの問いに、元気よく柚が答える。
「おばあさんって?」
だがお兄さんには、ピンとこないようだ。
「魔法使いのおばあさん!」
本当かどうか、よくわからないけれど…
一応言われたままに、言ってみる。
「魔法使い?」
大真面目に答える柚を見て、ようやく彼なりに、状況が飲み込めて
きたようだ。
「魔法使いって…
黒い服を着て、杖を持ったおばあさんか?」
まっすぐに、柚の方を向く。
「そうよ!」
なんだぁ、分かっているんじゃあないの!
柚はポンと手を叩くと、お兄さんの方を見る。
だが…彼は気難しい顔をして、柚のようには、喜んだりしない。
「ふぅーん、で、どうしろって?」
「えっ?」
伝えるだけでいい、と思っていたので、柚は目をパチクリとさせる。
(お兄さんってば…おばあさんに、何にも言われてはいないの?)
だが彼は、じぃっと柚を凝視する。
その視線を感じて、柚は「えぇとぉ~」
一瞬言葉を飲む。
「え~とぉ、なかよくしろって…
一緒に、靴を直してくれる人の所へ、行きなさいって」
「へぇ~」
さすがにジュンヤは、柚のように、丸のまま信じたわけでは、なさそうだ…
「おばあさん!」
ジュンヤの問いに、元気よく柚が答える。
「おばあさんって?」
だがお兄さんには、ピンとこないようだ。
「魔法使いのおばあさん!」
本当かどうか、よくわからないけれど…
一応言われたままに、言ってみる。
「魔法使い?」
大真面目に答える柚を見て、ようやく彼なりに、状況が飲み込めて
きたようだ。
「魔法使いって…
黒い服を着て、杖を持ったおばあさんか?」
まっすぐに、柚の方を向く。
「そうよ!」
なんだぁ、分かっているんじゃあないの!
柚はポンと手を叩くと、お兄さんの方を見る。
だが…彼は気難しい顔をして、柚のようには、喜んだりしない。
「ふぅーん、で、どうしろって?」
「えっ?」
伝えるだけでいい、と思っていたので、柚は目をパチクリとさせる。
(お兄さんってば…おばあさんに、何にも言われてはいないの?)
だが彼は、じぃっと柚を凝視する。
その視線を感じて、柚は「えぇとぉ~」
一瞬言葉を飲む。
「え~とぉ、なかよくしろって…
一緒に、靴を直してくれる人の所へ、行きなさいって」
「へぇ~」
さすがにジュンヤは、柚のように、丸のまま信じたわけでは、なさそうだ…
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