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第1章 甘い生活?
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ようやく洗濯物を入れ終わり、ホッとしていると、
いきなり空が真っ暗になり、ざぁっと激しく雨粒がたたきつけてきた。
「間一髪!」
まさにギリギリセーフだ。
もしも久志さんが、言ってくれなかったら…間に合わなかったのかもしれない。
(あの人って、ホント、何者なの?)
結婚しても、未だにわからないことが出て来る。
部屋を振りかえると、ダンボールの山。
新婚旅行の時のスーツケースも、まだそのまんまだ。
(あぁ~そろそろ、片付けなくちゃ!)
おみやげだって、まだ渡しに行ってはいない…
悔しいけれど、1人では何も決められないのだ。
優柔不断、という一言が、頭に浮かんだ。
「あんたは、優柔不断なんだから」
実家にいた頃は、しょっちゅうママに言われた。
「だから、いっつも周りの誰かに、決めてもらわないといけないのよね!
いい加減に、自分で決めなさいよ」
「そんなこと、ないもん」
ポツンとつぶやく。
散らかった部屋。
台所には、朝食べた食器が、まだ積み重なっている。
かろうじて、洗濯だけは済ませたけれど…
掃除も、片付けもしないといけない…
もちろんわかってはいるのだ。
片付けなければ、いつまでもそのままだと…
それにダンボールの中身も、本当は自力で片付けないといけないのだけど…
あまりの多さに、どうしても手が動かないのだ。
灯里は途方に暮れた。
彼がチャチャっと片付けてくれたら…とチラッと思う。
もちろん、このままはいけないのは、わかっていた。
でも…
「だって、どこから手を付けたらいいのか、分からないんだもん」
言い訳のように、つぶやく。
久志さんは、優しい…
こんなグウタラな私を、責めたりはしない。
何をやってるの、と思うけれど、見ないフリをして、テレビのリモコンに
手を触れた。
このテレビも…昨日久志さんが、1番にセットしてくれたものだ。
この人がいないと、本当に生きていけない…
そう灯里は思うのだった。
いきなり空が真っ暗になり、ざぁっと激しく雨粒がたたきつけてきた。
「間一髪!」
まさにギリギリセーフだ。
もしも久志さんが、言ってくれなかったら…間に合わなかったのかもしれない。
(あの人って、ホント、何者なの?)
結婚しても、未だにわからないことが出て来る。
部屋を振りかえると、ダンボールの山。
新婚旅行の時のスーツケースも、まだそのまんまだ。
(あぁ~そろそろ、片付けなくちゃ!)
おみやげだって、まだ渡しに行ってはいない…
悔しいけれど、1人では何も決められないのだ。
優柔不断、という一言が、頭に浮かんだ。
「あんたは、優柔不断なんだから」
実家にいた頃は、しょっちゅうママに言われた。
「だから、いっつも周りの誰かに、決めてもらわないといけないのよね!
いい加減に、自分で決めなさいよ」
「そんなこと、ないもん」
ポツンとつぶやく。
散らかった部屋。
台所には、朝食べた食器が、まだ積み重なっている。
かろうじて、洗濯だけは済ませたけれど…
掃除も、片付けもしないといけない…
もちろんわかってはいるのだ。
片付けなければ、いつまでもそのままだと…
それにダンボールの中身も、本当は自力で片付けないといけないのだけど…
あまりの多さに、どうしても手が動かないのだ。
灯里は途方に暮れた。
彼がチャチャっと片付けてくれたら…とチラッと思う。
もちろん、このままはいけないのは、わかっていた。
でも…
「だって、どこから手を付けたらいいのか、分からないんだもん」
言い訳のように、つぶやく。
久志さんは、優しい…
こんなグウタラな私を、責めたりはしない。
何をやってるの、と思うけれど、見ないフリをして、テレビのリモコンに
手を触れた。
このテレビも…昨日久志さんが、1番にセットしてくれたものだ。
この人がいないと、本当に生きていけない…
そう灯里は思うのだった。
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