ダンナ様はエスパー?

daisysacky

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第2章  謎の隣人VSお姑さん!

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「あっ、ちょっと…」
 灯里が止める間に、お姑さんは玄関ドアに手をかけた。
(えっ、それはないでしょ!)
 最悪だ…
灯里は、頭を抱えたくなる。
何をしに来たのか、わからない義母…
よりによって、こんな時に…あの謎の隣人と顔を突き合わせるのか?
何が起きるか、わからない。
(誰か、何とかしてよぉ)
今度こそ、本当にまいった…そう思うのだった。

 いきなりドアが開いたので、例の変り者の隣人が、少なくとも驚いたようだった。
「あら、やっと開いた!
 ちょっと、山野さん…」
そう言いかけて、一瞬「あら」と間が開いた。
ジッとお姑さんに目を留めると、
「えっ?あんた、だれ?」
思わず指をさして、大きな声を出す。
お姑さんも、見知らぬ女に、いきなり『あんた』と言われたので、
眉間に深いシワをよせ
「はっ?あんたこそ、だれ?」
思いっきりにらみつけた。
両者一歩も譲ることなく、目を離そうとはしない。
(うわぁ~最悪なシチュエーション!)
ヘビとマングースか、
はたまたゴジラとキングギドラか…
あまりの2人の迫力に、灯里はその場から逃げ出したい気持ちで
一杯になった。
 だが2人は、一切目を離すことなく、
「ちょっと、あんた!
 どうしてここにいるの?」
咎めるように言うと
「何言ってるのよ!私は母親よ!」
お姑さんも、ダンと両足を踏ん張って、隣人に怒鳴りつける。
「母親?」
「それより、アンタこそ、だれ?
 名乗りもしないで…ずいぶん、失礼な女ね!」
未だかつて、見たこともない修羅場に…
灯里は言葉をはさむ勇気もなく、顔を引きつらせた。
だが…いきなりお姑さんが、クルリと灯里を振り向くと
「アカリさん!この人は、何者?
 あんた、こんな人と付き合いがあるの?」
大きな声を張り上げて、お姑さんは、隣の女を指差した。
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