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第2章 謎の隣人VSお姑さん!
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言い返すことも出来ず、灯里が黙り込んでいると…
お姑さんは鼻歌まじりに、
「あの子はねぇ~朝は卵かけご飯が、お気に入りなのよ」
味噌を溶いて混ぜながら、そんなことも知らないの、という
勝ち誇った顔で言う。
(どうして久志さん…私には、言ってくれないの?)
こんなことになるなんて…と、灯里はガッカリする。
「あの子はね、とっても優しいから…
そういうことも、言いだせないのよ」
ピシャリとそう言い切った。
(そうなんだぁ~何にも言ってくれないから、ちっとも知らなかった…)
奥さん失格だな、とさすがの灯里も、ひどく落ち込む。
急に黙り込む灯里の様子にも気付かず、お姑さんはやけにイソイソと
「ねぇ、お鍋はどこ?
フライパンは?」
遠慮なくゴソゴソし出すので、灯里は黙ったまま、戸棚を開けた。
「おはよう」
いつもよりもかなり早く、久志が顔をのぞかせた。
その顔を見て、明らかに灯里はホッとして
「おはよう」と声をかけると、
久志はオヤッという顔になる。
「まさか、灯里のこと…たたき起こしたの?」
責める目付きで、お姑さんを見る。
(なんで?久志さん…まさか気付いたの?)
ありがたいと思うけれど…
「あっ、いいよ、いいよ!
私も…起きなくちゃ、と思っていたし」
あわてて灯里が、苦しい言い訳をする。
もちろん、かばうつもりなど、全くなかった。
でも せっかく仲良くやっているのを、自分のせいで
仲たがいをさせるのは、何かが違う…
そう思ったからだ。
お姑さんは鼻歌まじりに、
「あの子はねぇ~朝は卵かけご飯が、お気に入りなのよ」
味噌を溶いて混ぜながら、そんなことも知らないの、という
勝ち誇った顔で言う。
(どうして久志さん…私には、言ってくれないの?)
こんなことになるなんて…と、灯里はガッカリする。
「あの子はね、とっても優しいから…
そういうことも、言いだせないのよ」
ピシャリとそう言い切った。
(そうなんだぁ~何にも言ってくれないから、ちっとも知らなかった…)
奥さん失格だな、とさすがの灯里も、ひどく落ち込む。
急に黙り込む灯里の様子にも気付かず、お姑さんはやけにイソイソと
「ねぇ、お鍋はどこ?
フライパンは?」
遠慮なくゴソゴソし出すので、灯里は黙ったまま、戸棚を開けた。
「おはよう」
いつもよりもかなり早く、久志が顔をのぞかせた。
その顔を見て、明らかに灯里はホッとして
「おはよう」と声をかけると、
久志はオヤッという顔になる。
「まさか、灯里のこと…たたき起こしたの?」
責める目付きで、お姑さんを見る。
(なんで?久志さん…まさか気付いたの?)
ありがたいと思うけれど…
「あっ、いいよ、いいよ!
私も…起きなくちゃ、と思っていたし」
あわてて灯里が、苦しい言い訳をする。
もちろん、かばうつもりなど、全くなかった。
でも せっかく仲良くやっているのを、自分のせいで
仲たがいをさせるのは、何かが違う…
そう思ったからだ。
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