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第3章 彼は無敵なダンナ様!
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この何を考えているのか、わからない隣人は、なぜだか最近、
やたらと灯里にちょっかいをかける。
(どうしてなの?)
いつもタイミングが良すぎるのも、かなり引っかかる。
(まさか、盗聴しているとか?)
そんなバカな…
あわてて灯里は、その考えを否定した。
何にしろ、気になるのは確かだ。
それにしても、いつも、絶妙のタイミングなのだ。
例えば買い物帰りとか、無言で階段を上がっていても、
「こんばんは~」
ヒョコッと顔をのぞかせる。
出かけようとして、ちょっと玄関に近付くと、
そのタイミングをみはからったように、
ひょいとドアが開いて、
「偶然ねぇ」と顔をのぞかせる。
(なに、なんなの、ストーカー?)
ちょっとどころか、かなり気味が悪いけれど…
それでも知り合いが全くいない身の上である自分としては…
せめて1人くらいは、いないとなぁ~と、仕方がないと
半ばあきらめていた。
(もしかして…それが狙いなの?)
まさか、と灯里はふと思う。
久志さんに、相談したいのは山々なのだけれど…
彼のことだ。
きっと、気のせいだよ…と言われるのが関の山だ。
もしくはひどく心配して、仕事を休んでまで、付き合ってくれるかも
しれない。
(それは、いくら何でも、ダメだな)
そう思い…とにかく自分でどうにかしよう、と決意する。
だから玄関の外に出る時には必ず、一瞬息を止めて、
音を立てないようにして、そぉ~っと、ドアに近付くと
ドアスコープから、玄関の外をうかがう。
怪しい気配がないか、
お隣さんが、見張ってはいないか…
それを確認してから、あらためて開けるのだ。
それなのに!
それをたまたま、お姑さんに、見られてしまった!
「灯里さん、あなた…一体、何をしているの?」
しまった!
笑われてしまった!
(こちらは、真剣に悩んでいるのに…)
この時ほど…今の状態を、うらめしく思ったことはなかった。
やたらと灯里にちょっかいをかける。
(どうしてなの?)
いつもタイミングが良すぎるのも、かなり引っかかる。
(まさか、盗聴しているとか?)
そんなバカな…
あわてて灯里は、その考えを否定した。
何にしろ、気になるのは確かだ。
それにしても、いつも、絶妙のタイミングなのだ。
例えば買い物帰りとか、無言で階段を上がっていても、
「こんばんは~」
ヒョコッと顔をのぞかせる。
出かけようとして、ちょっと玄関に近付くと、
そのタイミングをみはからったように、
ひょいとドアが開いて、
「偶然ねぇ」と顔をのぞかせる。
(なに、なんなの、ストーカー?)
ちょっとどころか、かなり気味が悪いけれど…
それでも知り合いが全くいない身の上である自分としては…
せめて1人くらいは、いないとなぁ~と、仕方がないと
半ばあきらめていた。
(もしかして…それが狙いなの?)
まさか、と灯里はふと思う。
久志さんに、相談したいのは山々なのだけれど…
彼のことだ。
きっと、気のせいだよ…と言われるのが関の山だ。
もしくはひどく心配して、仕事を休んでまで、付き合ってくれるかも
しれない。
(それは、いくら何でも、ダメだな)
そう思い…とにかく自分でどうにかしよう、と決意する。
だから玄関の外に出る時には必ず、一瞬息を止めて、
音を立てないようにして、そぉ~っと、ドアに近付くと
ドアスコープから、玄関の外をうかがう。
怪しい気配がないか、
お隣さんが、見張ってはいないか…
それを確認してから、あらためて開けるのだ。
それなのに!
それをたまたま、お姑さんに、見られてしまった!
「灯里さん、あなた…一体、何をしているの?」
しまった!
笑われてしまった!
(こちらは、真剣に悩んでいるのに…)
この時ほど…今の状態を、うらめしく思ったことはなかった。
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