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第3章 彼は無敵なダンナ様!
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その様子を見ていると、さらに母親の怒りが倍増するのか、
「そもそも、あなたがいけないのよ!」
憎々し気な顔をして、彼女は灯里を指差した。
(えっ、私?なんで?)
とんだとばっちりも、いいところだ…
灯里は久志の背中で、ひたすら息をひそめていた。
「おい、何をバカなことを言ってるんだ?
帰るぞ」
ドアをぐぃっと開くと、義父はスタスタと入って来て、
お姑さんの腕をぐぃっと引っ張った。
「なに?痛いよ!」
彼女は悲鳴のような声を上げる。
さすがにそんなお姑さんの姿を見ると、少しばかり哀れに見えて…
「玄関先だと迷惑になるから、どうぞ中へ!」
たまらず灯里は口をはさんだ。
「いいのか?」
久志は自分の両親が、玄関から中に入って来るのを見て、思わず
灯里の腕を引くと、小声でささやく。
気にしてくれているのだ…
「よくないけど…」
(なんで、こんなことになったのかなぁ~)
思わず口走ってしまった、自分の口をうらむけれど…
ここはぐっとこらえる。
「とにかくお父さんにはがんばってもらって…
何とかお母さんを説得してもらわないと!」
自分を鼓舞するように、灯里は言う。
「ここで引き下がるわけには、いかないもの…」
自分は間違っていないはずだ、と自分を励ますように言う。
「それもそうだな」
灯里の言葉に、久志も大きくうなづく。
とはいえ…この夫婦を仲直りさせるうまい方法なんて、
そう簡単には思いつくわけがない…
ちょっと困った顔をする灯里に向かって、
「もういいんだよ、ありがとう」
そう言うと…
ここは自分もがんばらねば、と久志は心に決めるのだった。
「そもそも、あなたがいけないのよ!」
憎々し気な顔をして、彼女は灯里を指差した。
(えっ、私?なんで?)
とんだとばっちりも、いいところだ…
灯里は久志の背中で、ひたすら息をひそめていた。
「おい、何をバカなことを言ってるんだ?
帰るぞ」
ドアをぐぃっと開くと、義父はスタスタと入って来て、
お姑さんの腕をぐぃっと引っ張った。
「なに?痛いよ!」
彼女は悲鳴のような声を上げる。
さすがにそんなお姑さんの姿を見ると、少しばかり哀れに見えて…
「玄関先だと迷惑になるから、どうぞ中へ!」
たまらず灯里は口をはさんだ。
「いいのか?」
久志は自分の両親が、玄関から中に入って来るのを見て、思わず
灯里の腕を引くと、小声でささやく。
気にしてくれているのだ…
「よくないけど…」
(なんで、こんなことになったのかなぁ~)
思わず口走ってしまった、自分の口をうらむけれど…
ここはぐっとこらえる。
「とにかくお父さんにはがんばってもらって…
何とかお母さんを説得してもらわないと!」
自分を鼓舞するように、灯里は言う。
「ここで引き下がるわけには、いかないもの…」
自分は間違っていないはずだ、と自分を励ますように言う。
「それもそうだな」
灯里の言葉に、久志も大きくうなづく。
とはいえ…この夫婦を仲直りさせるうまい方法なんて、
そう簡単には思いつくわけがない…
ちょっと困った顔をする灯里に向かって、
「もういいんだよ、ありがとう」
そう言うと…
ここは自分もがんばらねば、と久志は心に決めるのだった。
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