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第10章 捨てる神あれば拾う神あり
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「あっ」
灯里はふいに、あることを思い出した。
「アリサって…陶子さんのこと、どうやって知ったの?」
連れて来たのは、アリサだ。
だがアリサは、なぜか歯切れが悪く…
「うん、それなんだけどね」
何だか言いにくそうに、モジモジした。
「母さんに…聞いたの。
灯里の身内の人…知らないかって」
それは、初めて聞く話だ。
確か、昔はアリサとはご近所さんで、母親同士、仲良くしていたはずだ。
それならば、話が出てもおかしくはない。
「そうしたらねぇ~母さんが思い出したらしくて、
それなら、いい人がいるわよ~って教えてくれたの」
それが、陶子さん?
出来過ぎている気もするが…聞いている限り、おかしな点はないようだ。
(でも、何か気になるなぁ~)
それが何なのか、自分でもよくわからない。
「それじゃあ、アリサのお母さんが、陶子さんと知り合いだった、ってこと?」
何だか、意外な気がする。
「よくわからないけどね」
「ふぅーん」
自分は今まで1度も、会ったことのない、母親の妹。
だけどなんで、自分ではなくて、他人であるアリサのお母さんが
知っているのだろう?
奇妙な偶然に、考え込んでいると
「トウコさんに、聞いてみたら?
本人が1番、よくわかっているはずだもの!」
サラリとアリサは言ってのける。
それはそうだけど…
そんなに簡単に、話してくれるのだろうか?
(もしかして…アリサは何か、知ってる?)
探るような目で、灯里は友人の顔をうかがった。
灯里はふいに、あることを思い出した。
「アリサって…陶子さんのこと、どうやって知ったの?」
連れて来たのは、アリサだ。
だがアリサは、なぜか歯切れが悪く…
「うん、それなんだけどね」
何だか言いにくそうに、モジモジした。
「母さんに…聞いたの。
灯里の身内の人…知らないかって」
それは、初めて聞く話だ。
確か、昔はアリサとはご近所さんで、母親同士、仲良くしていたはずだ。
それならば、話が出てもおかしくはない。
「そうしたらねぇ~母さんが思い出したらしくて、
それなら、いい人がいるわよ~って教えてくれたの」
それが、陶子さん?
出来過ぎている気もするが…聞いている限り、おかしな点はないようだ。
(でも、何か気になるなぁ~)
それが何なのか、自分でもよくわからない。
「それじゃあ、アリサのお母さんが、陶子さんと知り合いだった、ってこと?」
何だか、意外な気がする。
「よくわからないけどね」
「ふぅーん」
自分は今まで1度も、会ったことのない、母親の妹。
だけどなんで、自分ではなくて、他人であるアリサのお母さんが
知っているのだろう?
奇妙な偶然に、考え込んでいると
「トウコさんに、聞いてみたら?
本人が1番、よくわかっているはずだもの!」
サラリとアリサは言ってのける。
それはそうだけど…
そんなに簡単に、話してくれるのだろうか?
(もしかして…アリサは何か、知ってる?)
探るような目で、灯里は友人の顔をうかがった。
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