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第11章 トンネルを抜けて…
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山野 ひよりかぁ~
何だか、可愛い名前!
灯里は口の中で何度も、その名前を転がすように、つぶやいている。
山野 ひより
山野 ひより
「ひよりちゃん…とってもいい名前!」
灯里の反応に、久志は何だか恥ずかしそうに照れて、
「変じゃない?」
首を縮めて、聞いて来る。
その態度も、何だか久志さんらしくないなぁ~
いつもと違うその態度に、灯里は少し、調子が狂う。
さっきは…まるでテレパシーのように、灯里に直接、エールを送ってきた、
というのに…
これが同じ人?
頭をひねりつつ、クスリと笑うと、
「えっ?やっぱり、ダメ?」
自信なさそうに、灯里を見つめる。
「ううん、いい名前!
それで行きましょ」
それでも大きくうなづくと…
「気に入ってくれた?」
「うん!」
よかったぁ~
思わず久志は、万歳をしてみせる。
「あっ、画数はどう?」
「さぁ?」
「え~っ!」
灯里は、ケラケラと笑う。
「ねぇ、姓名判断って、必要?」
久志は灯里の小さな手を、ぐぅっと握りしめる。
「うーん、やっぱり、気になるじゃない?」
そう言いはしたものの、自分自身は面倒なので、
全く 調べたりはしまい…
久志はじぃっと灯里を見つめた後、フッと微笑む。
「大丈夫だよ、この子はきっと…いい子だ」
何を根拠に、そう言うのか…
自信満々で、そう言いきる。
「えぇっ?」
それでもクスクスと笑うと
「キミの子供だ。
悪い子には、ならないよ」
これもまた、キッパリと言い切る。
灯里はまっすぐに、久志を見つめ
「ちがうわ!
私と久志さんの子供よ」
ハッキリと言い切る。
「あっ、そうか。
ごめん、ごめん」
あっさりと、久志はあやまる。
「でしょ?」
と言うと…互いに微笑みあった。
何だか、可愛い名前!
灯里は口の中で何度も、その名前を転がすように、つぶやいている。
山野 ひより
山野 ひより
「ひよりちゃん…とってもいい名前!」
灯里の反応に、久志は何だか恥ずかしそうに照れて、
「変じゃない?」
首を縮めて、聞いて来る。
その態度も、何だか久志さんらしくないなぁ~
いつもと違うその態度に、灯里は少し、調子が狂う。
さっきは…まるでテレパシーのように、灯里に直接、エールを送ってきた、
というのに…
これが同じ人?
頭をひねりつつ、クスリと笑うと、
「えっ?やっぱり、ダメ?」
自信なさそうに、灯里を見つめる。
「ううん、いい名前!
それで行きましょ」
それでも大きくうなづくと…
「気に入ってくれた?」
「うん!」
よかったぁ~
思わず久志は、万歳をしてみせる。
「あっ、画数はどう?」
「さぁ?」
「え~っ!」
灯里は、ケラケラと笑う。
「ねぇ、姓名判断って、必要?」
久志は灯里の小さな手を、ぐぅっと握りしめる。
「うーん、やっぱり、気になるじゃない?」
そう言いはしたものの、自分自身は面倒なので、
全く 調べたりはしまい…
久志はじぃっと灯里を見つめた後、フッと微笑む。
「大丈夫だよ、この子はきっと…いい子だ」
何を根拠に、そう言うのか…
自信満々で、そう言いきる。
「えぇっ?」
それでもクスクスと笑うと
「キミの子供だ。
悪い子には、ならないよ」
これもまた、キッパリと言い切る。
灯里はまっすぐに、久志を見つめ
「ちがうわ!
私と久志さんの子供よ」
ハッキリと言い切る。
「あっ、そうか。
ごめん、ごめん」
あっさりと、久志はあやまる。
「でしょ?」
と言うと…互いに微笑みあった。
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