437 / 462
第13章 パパはエスパー?
5
しおりを挟む
さて…どうしようか?
灯里は頭を悩ませていた。
しっかりと洗面台で、手を洗うのを見た後…
「冷蔵庫に、プリンがあるわよ」
ひよりが話し出す前に、灯里は声をかける。
「やったぁ~」
子供が大好きな、プリン!
ひよりももれなくそうで、歓声を上げると、嬉しそうにトトトトト…
と、冷蔵庫まで走って行くと、まるで身体ごと、中に入るのではないか…
というくらい、中をのぞき込むと…
バンと大きく扉を開いた。
「取り出したら、すぐに閉める!」
灯里は、大きな声で注意する。
「わかった!」
とだけ言うと、すぐに自分の身体よりもデカイ扉を閉めると、台所の椅子に
よじ登った。
「ねぇ~アイスも食べてもいい?」
先ほどの話のことなど、もうすべて忘れてしまったかのように、
ひよりは灯里の顔を見上げる。
「ダメよ!あんまり冷たいものばかり、たくさん食べると…
お腹を壊すでしょ」
ややイライラした様子だ。
「ちょっとぉ、何をしているの?」
最近やたらと口数の増えて、一丁前に話しかけてくる、ひよりの様子を
うかがう。
丁度、冷凍庫をのぞこうとしていたので、
「こら!ダメだってば」
すかさず注意をした。
子供が生まれて、自分はすっかりたくましくなった…
灯里は時々思う。
いつも人の顔色ばかり気にしていた、というのに…
そんなことを気にする、時間も余裕もなくなったせいもあるのだ。
それに、お姑さんや、近所の人がどう考えているのか…と
気にしていたというのに、今はさほど気にならなくなった。
その理由は、やはり、母親になったせいだろう…
そんな風に、灯里は思っていた。
灯里は頭を悩ませていた。
しっかりと洗面台で、手を洗うのを見た後…
「冷蔵庫に、プリンがあるわよ」
ひよりが話し出す前に、灯里は声をかける。
「やったぁ~」
子供が大好きな、プリン!
ひよりももれなくそうで、歓声を上げると、嬉しそうにトトトトト…
と、冷蔵庫まで走って行くと、まるで身体ごと、中に入るのではないか…
というくらい、中をのぞき込むと…
バンと大きく扉を開いた。
「取り出したら、すぐに閉める!」
灯里は、大きな声で注意する。
「わかった!」
とだけ言うと、すぐに自分の身体よりもデカイ扉を閉めると、台所の椅子に
よじ登った。
「ねぇ~アイスも食べてもいい?」
先ほどの話のことなど、もうすべて忘れてしまったかのように、
ひよりは灯里の顔を見上げる。
「ダメよ!あんまり冷たいものばかり、たくさん食べると…
お腹を壊すでしょ」
ややイライラした様子だ。
「ちょっとぉ、何をしているの?」
最近やたらと口数の増えて、一丁前に話しかけてくる、ひよりの様子を
うかがう。
丁度、冷凍庫をのぞこうとしていたので、
「こら!ダメだってば」
すかさず注意をした。
子供が生まれて、自分はすっかりたくましくなった…
灯里は時々思う。
いつも人の顔色ばかり気にしていた、というのに…
そんなことを気にする、時間も余裕もなくなったせいもあるのだ。
それに、お姑さんや、近所の人がどう考えているのか…と
気にしていたというのに、今はさほど気にならなくなった。
その理由は、やはり、母親になったせいだろう…
そんな風に、灯里は思っていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
私が王子との結婚式の日に、妹に毒を盛られ、公衆の面前で辱められた。でも今、私は時を戻し、運命を変えに来た。
MayonakaTsuki
恋愛
王子との結婚式の日、私は最も信頼していた人物――自分の妹――に裏切られた。毒を盛られ、公開の場で辱められ、未来の王に拒絶され、私の人生は血と侮辱の中でそこで終わったかのように思えた。しかし、死が私を迎えたとき、不可能なことが起きた――私は同じ回廊で、祭壇の前で目を覚まし、あらゆる涙、嘘、そして一撃の記憶をそのまま覚えていた。今、二度目のチャンスを得た私は、ただ一つの使命を持つ――真実を突き止め、奪われたものを取り戻し、私を破滅させた者たちにその代償を払わせる。もはや、何も以前のままではない。何も許されない。
潮に閉じ込めたきみの後悔を拭いたい
葉方萌生
ライト文芸
淡路島で暮らす28歳の城島朝香は、友人からの情報で元恋人で俳優の天ヶ瀬翔が島に戻ってきたことを知る。
絶妙にすれ違いながら、再び近づいていく二人だったが、翔はとある秘密を抱えていた。
過去の後悔を拭いたい。
誰しもが抱える悩みにそっと寄り添える恋愛ファンタジーです。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
【完結】愛されたかった僕の人生
Kanade
BL
✯オメガバース
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
お見合いから一年半の交際を経て、結婚(番婚)をして3年。
今日も《夫》は帰らない。
《夫》には僕以外の『番』がいる。
ねぇ、どうしてなの?
一目惚れだって言ったじゃない。
愛してるって言ってくれたじゃないか。
ねぇ、僕はもう要らないの…?
独りで過ごす『発情期』は辛いよ…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる