ダンナ様はエスパー?

daisysacky

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第13章  パパはエスパー?

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 そんな灯里の気持ちを、知ってか知らずか…
ひよりは黙って、灯里にくっついている。
「いいよ、ママ!
 私、気にしてないから」
幼な心に…母親が困っているのを、感じ取ったのだろう。
「ごめん…」
我が子に気を使われるなんて。
(この子の鋭いところは…誰に似たのだろう?)
やっぱり、久志さんなのかな?
灯里は、そう考えていた。


「あぁ…久志の子供の頃?
 色々あったからねぇ」
 好奇心に負けて、義母に電話をしたところ、孫に会いたいから…
と言って、結局義母の方がやって来た。
 勝手知ったる、息子の家…
やはり慣れた様子で、彼女は家の中を点検し始める。

「まさか、ひよりちゃんも…同じことを言われているのかしら?」
やはり孫のことは、可愛いようで、心配そうにひよりの顏を
のぞき込む。
「ねぇ、ひよりちゃん!
 あなた、いじめられてなぁい?
 困ったことがあったら、ママじゃなくて、バァバにいつでも、
 相談してね」
コソコソとひよりにささやく。
勝手にそんなことを言われても!
(いやいや、ママが先でしょう)
すっかり呆れて、灯里は義母のことを、信じられないという瞳を
向ける。
どうやら…会わなかった間も、まったく変わってはいないらしい。

「あなたねぇ~親戚の所もいいけど、少しはうちも頼ってくれなくちゃ!」
ご近所さんの手前、かっこ悪いったら」
灯里に向かって、文句を言った。
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