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白砂村ベイシェール、白珠の浜と謎の影編
19.その我慢が本当に自分の意思であれば1※
しおりを挟む※ただ挿れてるだけなんですが挿れてはいるんで一応※付きです
「つ、ツカサ君……ごめん…………つい中出ししちゃった……」
「っ……ぅ…………ぅう……っ……ば……ばか、ぁ……!」
息が続かない。足がガクガクして、手も震えて、もう床に膝をつきそうだった。
そんな俺を背後から抱え、未だにハァハァと荒い息を漏らしているブラックは、俺が地面に倒れないように支えてくれていた。
だけど、支えすぎて、俺の足はもう浮く寸前の爪先立ちな訳で。
し、しかも……その……まだ、入ってて……。
「はっ、ハァ、は……つ、ツカサ君のナカ、本当に気持ちいい……あぁ……この穴から溢れるくらいに出したいなぁあ……」
「ひゃぅう!? いやっ、もっ、だめ……! だぇっ、う、動かすなぁっ!」
お前が動いたせいで変な声出しちまったじゃねーかバカ!!
まだナカが敏感なままなのに、お前って奴はなんでそう性欲の獣……ああもう、それは良いから早く抜いてくれよ。これ以上やってたらアンタ絶対に調子に乗ってズコバコやらかすだろ!? 俺の体力考えろよマジで!!
……とは思っても、顔真っ赤で威厳もなにもない涙目になってるんだろう俺が怒っても、ブラックには怒ってるように見えないわけで……。
「んんっ……! つ、ツカサ君……そんなにきゅんきゅんって締め付けられたら、僕また勃起しちゃうよぉ……」
「締め付けてない!!」
「え……? ツカサ君が怒鳴るたびにお尻に力が入って、僕のペニスをイイ感じに締め付けて来るんだけど……無意識なの……?」
「不可抗力だろそんなん!」
そりゃ怒ったらどっかに力が入るだろうよ。入るだろうよ!!
解ったから離せと俺を抱えるブラックの腕を叩くのだが、まだ体が痙攣して余韻に浸ってるせいか、叩くって言うか震える手で掴むみたいな感じになってしまう。
それを良い事に、ブラックは俺を抱えたままわざとらしく俺を揺さぶってきた。
「っぁあ゛!? ひっ、やっや゛らっ、そこ奥っ、ぉっ、はい゛っぢゃう……!」
「ん~? ナニが入っちゃうのかな~?」
「やだっ、や……もう、お願っ、だから……!」
「ちゃんと言ってくれたらやめたげるっ」
カワイコぶんな色情狂!!
くそう、なんでこんな事になるんだよ。俺ちゃんと言ったのに、恥ずかしい事もちゃんと言ったのに……!
「それとも……このまま、熊公たちが来るの待ってよっか」
「ッ!?」
背後の熱の籠った声が、唸るような低い音で囁く。
思わず驚いて振り返った俺に、ブラックは頬を赤らめ気味の悪い笑顔でにたぁっと笑い、俺の頬を熱くなった舌でねっとりと舐め上げた。
「っ、あ……あぁあ……っ」
生温い舌が、顎から目の下まで濡らす。
熱い息がかかると、ブラックに舐められているんだと言う事を嫌でも意識してしまい、俺は啜り泣きながらその舌の動きに悶えた。だけど、ブラックはそんな俺を見て笑うだけで。
「僕は全然構わないよ……? ふ、ふふっ……でも、ツカサ君を犯してる所をあの二人に見られたら、良い気分はしないだろうなあ……こんな小さなお尻に男を銜え込んで善がってるツカサ君を見た奴が増えるなんて、殺意が湧くよ」
体をぞくぞくさせる大人の声が、耳元から首筋に降りて行く。
止めなきゃと思うのに、少しカサついた唇が首筋を辿ると、もうそれだけで下腹部が快楽による緊張できゅうっとなって、強い拒否が出来ない。
子供みたいに「いやだ」としか言えない自分がもどかしいのに、ブラックに肩口に顔を埋められてナカをぐりぐりされながら舌で弄られると、萎えたはずのモノがまた疼いて来るような感覚がして、俺は必死に首を振った。
「や、ぁ、やら……!」
「だから、ちゃんと言ってくれたら言うとおりにしてあげるってば。……ね?」
柔らかい声音と口調で囁きながら、ブラックは俺の顔を掴んでいた手を下へ移動させ、焦らすように胸の真ん中に指を這わせて来る。
どくどくと脈打つ心臓を狙うように掌で真っ平らな部分を擦る手に、体が反応して身を縮めようとするが、今の不安定な状態ではどうする事も出来ない。
ただ自分のナカにいるブラックのモノを締め付けてしまうだけで、そうすると中に出された精液のぬめりを感じて余計に肌が粟立った。
こんな反応しちゃいけないって解ってるのに、でも、ブラックの吐息と、においと、相手の肌の感触のせいで、どんどん熱が上がって行く。
ナカにいる大きな異物が固さを取り戻した事すら、もう、ぐずぐずになっている俺には事実である以上の事が考えられなくて。
「ひっ、ひぐ……っ、も、だめ……っ、だめぇ……っ」
「ほら、ちゃんと僕におねだりしてごらん。どうなってるナニを抜いて欲しいか」
胸を触っていた手が、するするとシャツの中に入って来る。
首筋を舐められもどかしい動きでナカを掻き回されるのだけでも耐え切れないのに、ブラックはそんな俺の事を更に虐めるように臍に太い指を捻じ込んできた。
「っあぁあ゛あ゛!」
「早くしないと、またツカサ君ワケが解らなくなっちゃうよ? 意識が飛んでる時に他の誰かに恥ずかしい姿を見られても良いのかな」
「うぅう゛っ、ひっ、いっ、ぃうう゛っ! ど、どうじに、つんつっ……しないでぇえ……!」
「あ。声が近付いてきたよ」
「――――!?」
やだ、嘘だ、そんな。
だって俺には何も聞こえない、でも、ほんとに来てたら嫌だ。見られたくない、まだちゃんと考えられるうちに、わかるうちに、早く、はやく……――
「ツカサ君……」
「う……うぅう……! ぶ、ぶらっく、の……っ、ぃあぁっ……! ぶらっく、の、かたくなってる……っ……おおきな、おちんちん……ぬいて、くださぃ……ッ!」
前から後ろから内臓を圧迫される感覚に耐えながら、必死に言い切る。
これで、やっと解放されるのだろうか。そう思って、俺が一瞬だけ気を抜いたと同時――――ブラックが、いきなり腰を激しく動かし始めた。
「ぅあぁああ!? ひゃっ、ひっ、あぁあ゛あ゛!? らえっ、やっ、なんれっ、ふあっ、あ゛ッ、あぁあ゛ああ!」
「ごめんねツカサ君……もう一回射精しておかないと、勃起が収まりそうになくてさ……。それもこれも、ツカサ君が可愛くてえっちなのが悪いんだよ……?」
「そんらのしらなっ、ひぐっ、ぃっぁあっ! ぉ、おぐ、おぐらぇっ、ぃっひゃうっ、ぁ、うぁあ゛あ゛ぁあ……!」
あまりにも激しい抽挿に体がガクガクと揺らされる。
ブラックの太くて熱いペニスが奥まで拓くようにナカを貫いて、苦しさと快楽に俺は壁に爪を立てながら喘いだ。
もう体はブラックに預け切ったままで、そのせいで自分じゃどうにも出来なくて、ブラックに両腕で捕らわれたまま涙をこぼすしかない。すぐ後ろから聞こえる荒く熱のある呼吸と早鐘を打つような心音が余計に俺を追い詰めて。
「あっあぁああ、あ、ひぐっ、ぃ、いぐっ、いっ、っ、ううぅう゛…………!」
気付けば俺は耐え切れずに、達してしまっていた。
「っ、くっ……! はっ、はぁっ、は……つかさくっ、ぼ、僕も…………!」
ぎゅうっと締まる内部に擦りつけられていたペニスが、びくびくと反応する。
達したばかりで何も考えられない俺を苛むように――ブラックも、音が出そうなほどの勢いで俺の中に熱いものを注いだ。
◆
…………やだ……ほんとにやだ……。
二回もヤッたのに、記憶が飛ばないようになってる……。体は湿布とか回復薬でなんとかなってるけど、でも、それを差っ引いてもこれって……。
「いやー、やっぱ水回りの設備が無いと後始末大変だね! ニオイは換気でどうにかなるけど、こんな所で水を使う訳にもいかないし……懐紙がないとホントに地獄だったねツカサ君! あ、でもツカサ君はまだアレが残ってるんだっけ」
「ほんとお前ぶんなぐるぞ」
とは言え焚きつけたのは俺なので、なんというかこの場合何もできない……。
でも、でもさその……いくら、後処理したからって……。
「それにしてもツカサ君……二回も中出ししたらお腹変になってない? 宿に帰るまでお尻ちゃんと締められるかな?」
「だーもーそう言う事言うな!! い、いいか、二人の前でそう言う事言ったら、もう口きいてやんねーからな!?」
「解ってる解ってる。……しかし、僕の子種を零さないように必死でお尻を締めて頑張るツカサ君というのも中々……」
ああもう本当こいつ誰かひっぱたいてくんねぇかな……。
誰のせいでケツに爆弾抱えるハメになったのか、本当に考えて欲しい。誰が好き好んで処理もせず溜めてると思ってんだ。
俺の出したのとかブラックのソレとかは、持っていた道具でなんとか処理が出来たんだけど、俺のナカに大量にぶちこまれたブラックの精液を包んでポイする為の用意は残念ながら出来ていなかった。
そのため、俺は宿に帰るまでこんな恐ろしいチャレンジをさせられる事になったのだが……本当控えめに言ってもコイツボコボコにしたい。
俺も情けないけど、俺が興奮してるからって一緒に興奮しちゃうって大人としてどーなのよ。大人でしょ、あんたもう三十路後半のオッサンでしょ!?
それなのにホイホイ犯しやがって……いや、でも、あの「見えざる手」が具現化したことで、結果的にアレが俺の妄想じゃない外的要因だってことは分かったし、これはいわゆる痛み分け……?
しかし、そうすると意図的にイタズラされたのはどういう意味が……。
そこまで考えて、俺は重要な事に気付いて恐る恐るブラックに問いかけた。
「そ……それ、より……アンタ……なんともない……?」
すっかり流されちゃってたけど、これが淫魔の仕業ならえっちしたらヤバいんじゃないか。あのイタズラって明らかにそう言う事に誘導してたわけだし……。
だとしたら、俺じゃ無くブラックになにか害があるかも知れない。
それに、小人のお爺ちゃんも「俺は魅入られてる」だのなんだの言ってたし、お、俺のせいでブラックがどうにかなったらどうしよう……。
「え? な、なに? もしかしてツカサ君僕の事離したくなくて締め付けてたの? ごめん……僕のペニスが大きすぎて、気付かなかったみたい……でも、別に締め付けられた痕は残ってないみた」
「ちがっ、ばか、ばか!!」
わーもうコイツ何ともなってないじゃん!! 心配して損した!
つーか怒らせてんじゃねーよ力んでも危ないんだからなおい!
「おっと、下から声が聞こえて来たね。あっちも探索し終えたのかな? さ、僕達も下に降りようかツカサ君」
「えっ、で、でも……」
正直、この状態でどうやって歩いたらいいのか解らないんだけど……。
歩いただけでヤバいことになるんじゃ、と思わず顔を歪めると、ブラックは心底嬉しそうに笑うなり、俺を抱えてお姫様抱っこをしてきやがった。
「人のいない所を通って帰るから、宿に着くまではこうしてよう? ね?」
あの二人には「クモに驚いて腰が抜けた」って言えばいいじゃん……などと嘯くブラックに、不満はあったがそっちのほうがマシかと諦めて俺は素直に頷いた。
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