異世界日帰り漫遊記

御結頂戴

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イスタ火山、絶弦を成すは王の牙編

31.迂闊に変化させると後で面倒臭い事になる

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 ブラックとアドニスは部屋の端の方に見つけた機械っぽい物へと直行し、ラスターは気の流れを読んでいるのか、あちこちに視線を向けている。クロウとリオルは、壁などに何か仕掛けが無いか慎重に調べていた。

 俺も何かやろうと思ったのだが、良く考えたら俺が彼らより上手く出来る事は非常に少ない。というか、素直に大人に任せた方がマシだ。
 索敵も調査もおぼつかない俺には、お留守番が関の山だった。

 それに、どうやら俺の【リオート・ウィンド】は凄く有能みたいで、個別に分かれても持続するようで付いて行く必要はなさそうだし……となると、俺は本格的に手持無沙汰になってしまう訳で。

 しかし何もせずに待機というのもしゃくなので、とりあえず俺はかすかに青く光っている人工池を覗き込んでみた。

「んー……んん……? なんだこの池……」

 池の中は非常に浅い。
 石造りで生物が何も存在しない人工的な水底には、青い色に光る水晶らしき物体が半分ほど埋め込まれている。池の中の水は何十本にも伸びる管に流れているようで、どこから湧いているのかは分からないが水量は一定を保っているようだった。

 気になって他の池も覗いてみるが、どれも光の色が違うだけで、中心にはでっかいクリスタルが半分埋められている。なんかサツマイモを思い出すな……。
 いや、もしかしたら角ばってる円錐形ってだけの話かもしれないけど、それにしてもお洒落な所にありそうな光る池だなあ。でも五つもあったら養殖場にしか見えん。
 ありすぎるのも考えもんだなと思っていると、ブラックが俺達を呼んだ。

「ちょっと来て」
「どした?」

 部屋の隅の機械らしきものを見ていた二人にすぐに近寄ると、ブラックは小難しげに顔を歪めながら「うーん」とうなった。

「ちょっと困った事になったんだよね……」
「困った事とはなんだ」

 問い返すラスターに、ブラックは更に眉間にしわを寄せる。

「……どうやらあの“説明書”は、この場所におけるの出力の基準値なんかを記録していた物らしいんだけど……この装置は、をその基準値に抑える為にある装置……らしいんだよねえ」
「らしいらしいって何だよそれ」
「うーん……僕もちょっと信じられなくて……」
「だから何がっ」

 ええいもう歯切れが悪い。
 ハッキリ言えよと急かすと、ブラックとアドニスは仏頂面顔を見合わせて、納得がいかないとでも言うように眉根を寄せながら答えた。

「この装置と、あの“源泉”によって……ゴシキ温泉郷に湯が流れてるって事が」
「………………え?」

 ブラックとアドニスが遠い目をして見つめる先にあるのは、五つの人工池。
 それで、あの、源泉……て……。

「えっ!? あ、あの池が源泉!? 嘘でしょ!?」
「嘘だと思いたいですねえ。まさか、奇跡の産物であるはずのゴシキ温泉郷の源泉が、古代人が造り上げた人工物によって成り立っている“作り物”だったなんて」

 う、う、嘘。
 ヒルダさんの話ではとある冒険者……てか、俺と同じ異世界から来たっぽいチートハーレム野郎がこの場所で源泉を見つけて、ゴシキ温泉郷を整備したはず。
 そもそもお湯は元々あった訳なんだから、まさか源泉がダンジョンに……って、

「あ…………あ~~~~!!」
「なっ、なにツカサ君!?」
「うわあああ! そうだ! 多分そうだっ、救真きゅうまなんだよ!! あのゴシキ温泉郷を作ったのは、黒曜の使者……つーか、救真だったんだよ!」
「え!?」

 俺の大胆な仮説に、その場の全員が目を丸くして驚く。
 だが、俺にはそうと思える確信が有った。何故なら、キュウマ……俺の先代の黒曜の使者がこの温泉郷のいしずえを作ったのなら、この場所の謎がほとんど解けるからだ。

 扉が俺にしか反応しなかったのは、俺がキュウマと同じ黒曜の使者だから。
 ダンジョンが妙にシンプルで罠が無いのも、俺と同じ年代に居たらしいキュウマならありえることだ。途中で作られた休憩所に“説明書”があったのも、ここで長く逗留するだろう俺達に向けてのヒントだったに違いない。

 そして何より……「何故ゴシキ温泉郷の湯には、水属性以外の曜気が含まれているのか」という不可解な要素も、一応の説明が出来るようになる。
 当然、俺よりも頭が良いブラック達も俺の考えている事に思い至ったらしく、先程の言葉を思い返してなるほどと頷いていた。

「確かに、そうであればこんな無茶な設計も納得がいきます。本来はこのような事にならないはずの“湯”という存在がことわりを捻じ曲げて湧き出ているのも、神を屠る力を持つ黒曜の使者ならではなのかもしれません」
「フム……とすれば、池の中にあるあの水晶も黒曜の使者の力が作用しているのかもしれんな。水晶には曜気を蓄えておけるが、その量は決められているし、放置すれば劣化する。そうならんのは、黒曜の使者の力ということだろう」
「だが、それならなぜダンジョンを作ったんだ」

 クロウの問いに、アドニスが顎を擦りながら答える。

「恐らく、使者の協力のない者が迷い込んでも、最深部に辿り着けないように……と言う事ですかね。ツカサ君の様子を見ていると、ちっとやそっとの曜気では倒れないようですし、あの程度は先代の黒曜の使者なら蹴散らせたという事ではないですか。重要な施設だからこそ、えてモンスターを配置したと言う事かも知れません」

 その予測は間違いではないのかも知れないけど……それだとファイア・ホーネットの件はどうなるんだろうか。ダンジョンに住んでいるモンスターが出て来る事なんてあるのかな。

「だけど、それだと蜂がダンジョンから抜け出るのはどういう理由なんスか?」

 よく言ってくれたリオル。
 そう、その疑問が残っているんだ。
 しかしリオルの言葉には誰も答えられないようで、全員で黙り込んでしまった。

「……とにかく、この部屋が源泉であるのなら、元に戻す事が先決だろう。あの装置を弄ればどうにかなるのなら、やってみてはどうだ」

 場の雰囲気を切り替えるように言うラスターに頷いて、ブラックとアドニスは“説明書”に記してあったらしい基準値になるように装置のレバーやらボタンやらを動かしていたが……数分経っても、部屋には何の変化も無かった。

 どうも、加算しても数値が基準値を下回ったままで動かないらしい。つまり、出力を上げてもパワーアップしないって事だな。一応減算も試してみたら、そちらは正常に下がったらしいので、どうも装置が壊れていると言う訳でも無いらしい。

 ということは……この“源泉”自体に問題が有るのかもしれない。

 しばし悩み、他に何かないか調査した俺達だったが、今はこれ以上何も見つからないようだったので、一旦このダンジョンから脱出する事にした。
 何をするにしろ、この場合は領主であるヒルダさんに報告するのが先だしな。

 ファイア・ホーネットの件や、炎の曜気の密度のおかしさ、それにヒルダさん……いや、曜術が使えてもあくまでも一般人であるパーティミル家の人達が、こんな場所に入れるのかと言う疑問等々……とにかく色々有ったが、これ以上場を動かしようがないので仕方がない。今の俺達に出来るのは報告だけだった。

 

   ◆



 今後の事を話し合いながらゴシキ温泉郷に帰るころには、もう日も落ちて後は夜になるだけという時刻になっていた。

 あのダンジョンに居た時間は結構なものだと思っていたんだが、最短距離を歩いていたせいなのか、さほど時間はかかっていなかったらしい。
 初めて来る場所だからかなり遠い距離のように思えたのかな。
 そう言えば、火山を下る登山道も初日よりは短いなって思えて来たし……。

 ああでも、短いからって良い事ばかりじゃないんだよな。
 だって、話し合いが長引くと立ち止まる羽目になるんだもん。

 ――ダンジョンから脱出した俺達は、今後の事を色々と話し合ったのだが……何か行うにしても、ヒルダさんには黒曜の使者の事は黙っておこうと言う結論になった。
 なにせ、かなり頭が痛くなるような問題が絡んできたからな。

 その問題はと言うと、源泉をどうやって回復させて、それをどう納得させるか……というものだ。
 黒曜の使者である俺には、その事がかなり重要な問題になっていた。

 仮にあの遺跡が黒曜の使者の力によって作られた物なら、それを回復させられるのも、やはり黒曜の使者だけだろう。
 パーティミル家に源泉に関しての情報が残されていなかったのは、仮に見つけたとしてもどうにも出来ないからだったのではないだろうか。
 ……そういうのは良く有る事だ。

 普通の人は、ロケットと言う現物を知っていても、ロケットを作る事は出来ない。
 もし自分に危機が訪れた際、それが「自分が生き残る術」として選択肢に上がって来たとしても、普通の人には選べもしないしただ悔しさと絶望を味わうだけだ。

 知らなければ良かったと延々悲しむ事になるなら、知らない方が良い。キュウマはそう考えたから、源泉が有る場所を教えなかったんだと思う。
 自分以外の誰にも扱えない力だとしたら、教えたってどうしようもないもんな。

 それを考えると、なぜダンジョンが開くのかという説明はしない方が良いだろう。となれば、当然俺が源泉を回復させる事が出来るかもしれないってことも話せない訳で……。

 まあ、そこはまだ「出来る」か分からないからってのもあるが、ヒルダさんは俺達とは何も関係が無い完全な一般人だ。
 余計な事を知らせて巻き込むわけにはいかない。

 それに、俺が源泉を回復できるかもしれないと知ったら、彼女が望まずとも周囲が何か良からぬ事を考えるかもしれないからなぁ。俺達の今の状況を考えたら、正体を知らせるわけにはいかなかった。だからこそ、悩ましいのだ。

「うーん……どうやって源泉を回復させよう……」
「あの女領主は生半可な嘘じゃ騙せなさそうだしねえ」
「曜具となると金の曜術師の出番だが……」

 ラスターの言葉に、俺達はじっとブラックを見る。
 だが、ブラックも流石にあのような大きな曜具は作った事が無いので、その視線に萎縮してしまった。まあそりゃキャパ以上の事を求められたらそうなるよな。
 懐いて来るブラックの頭を撫でて慰めつつ、どうしたもんかと考える。

 だが結局良い案が出て来ず、俺達は【紫狼の宿】に帰還する事になった。
 とにかく、彼女の反応を見てからでないと何とも言えない。

 不安要素もあったが、出来るだけ俺の正体に関係するような文言は取り除き、俺達はヒルダさんにダンジョンの事を報告した。彼女は堅強な火山にそんな洞窟が有った事にかなり驚いていたが、しかし源泉に関してはある程度予想はしていたのか、すぐに冷静になり「明日同行します」と言ってくれた。

 まず現状を見て貰って、どうするか考えて貰おう。
 この場合はヘタに動かしたら危険なんだ。

 もし俺達が源泉を修理したとしても、その後「連れて行け」と言われて「どう修復したのか」と聞かれてしまえば説明が難しくなる。
 まず壊滅的な状況を見せてから「私の秘伝の術で治しました」とやる方が、相手もより信頼できるようになるだろう。こう言う場合は、努力をする、した、という実績が大事なのだ。チートでパパッと直して怪しまれたら意味が無い。

 俺が黒曜の使者であり、あの源泉も先代の黒曜の使者の作った物だと言う可能性は、出来るだけ気取られないようにしなければ。

 「どこかの旅の異邦人」が造り上げた、世に二つとない類稀なる温泉郷。
 そう称する事で、今までこの土地は平穏に栄えてきた。
 連綿と続いて来た穏やかな歴史に新たな事実が加わったとしても、それが誰かの糧になるとは思えない。むしろいらぬ混乱が起きるだけだ。

 キュウマが……いや、もしかしたら、別の黒曜の使者かもしれないが……その人がそう望んだ事なら、俺達もそれに従おう。
 俺達に知れない理由が有るのなら、それを無闇に侵してはならない。

 ――そんな訳で、ダンジョンの仔細は明かさずに報告し、俺達も今日の所はまたベッドで眠れる事になったのだが。

「ツカサ君っ、今日も一緒に寝よーよぉ~。ねっねっ」
「ねっ、て、お前なぁ……」

 話をした後、皆で部屋に帰る途中にブラックが俺に抱き着いて来る。
 みんな居るっつーのに、本当にお前って奴はもう……。
 呆れる俺とそれをものともしないブラックに、アドニスが白けた顔で忠告した。

「くれぐれも交尾しないで下さいね。ツカサ君の術が明日も必要になるかもしれないのですから。無闇な接触は事が終わるまで控えるように」
「チッ、うるさいなこのクソ眼鏡」
「あーもーやめなさいってば! とにかく俺は疲れてんの、風呂に入るんだからそれまでひっつくな!!」

 ブラックを引き剥がした俺に、今度はラスターとリオルが半眼で言う。

「それは拒否になってないぞツカサ」
「風呂入ったらいいのツカサちゃん」
「~~~~~っ、と、とにかくおやすみ!!」

 早足で部屋に入って、ドアを閉める。
 外ではブラックがグチグチと言っていたが、今更開けられない。
 ……ま、まあ……一緒に寝るのくらいは別に良いから……後で行くし……。今日はブラックもたくさん頑張ってくれたもんな。だから、それくらいは……。

「…………ば、ばかじゃねーの俺……」

 何を考えてんだ俺は。なんかもう、恥ずかしい。
 そんなこと考えて行って、逆に追い返されたらどうすんだよ。いや、追い返されて良いですけど、良いんですけどね!

 とにかく風呂に入ろう。そう思って、バッグを置く。
 すると、ドアをノックする音が聞こえた。

「……?」

 何も言わないって事は、ブラックじゃないよな。
 誰だろうかと思ってドアを開けて――――俺は、訪ねてきた相手に息を呑んだ。

「く、ろう」

 扉を覆うような、巨体。
 明らかに冷えた目をして俺を見下ろしている相手は、まるで別人のようだった。













※ひどいクロウ継続中ですがもうちょっとご辛抱下さい…(´・ω・`)
 
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