異世界日帰り漫遊記!

御結頂戴

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遠日幻望ユグドラシル、崩壊兆す瀑流の寇盗編

  不解

 
 
「ひっ、ひぐっ、はっ、ぁっ、はっ、はぁっ、はっ……」

 ツカサの体がびくっびくっと小刻みに痙攣している。
 頭が真っ白になっているのか、天井を見上げるように喉を曝して目を見開いたまま口を大きく開けて魚のようにぱくぱくと動かしていた。

「あーあー、いつもと違って敏感だから……」

 呆れたような声は出すものの、ブラックはむしろ嬉しいというような顔をして、後ろへ仰け反りそうな小さい体を後ろから抱きとめる。
 しかしそんな二人に構わず、煩い紫頭と気の狂った眼鏡は何やら言い合っていた。

「おっ、お前からそんな単語が出てくるとは……」
「新作の道具の打ち合わせで何度も言っている気がしますが?」
「いや、その……お前自身に性欲とか有るんだっつーか……」
「私をなんだと思ってるんですか貴方は」

 詳しく聞く気も無いが、恐らくこの紫頭は陰険眼鏡の口から「自らの性欲」について語られた事が無かったのだろう。だから、こんなにも驚いているのだ。
 さもありなん、なにせこの男が性欲を自覚したのは数日前だ。

 ブラックに「勃起した」などと素直に自己申告する気持ち悪い成人男性を思い出し顔を顰めてしまったが、まあどうでもいいことだ。

(今はツカサ君の方が大事だもんねっ。はぁ~、久しぶりのツカサ君だぁ……)

 二人がくだらない話をしているなら、その間に好き勝手やればいい。
 平然とそう考え、ブラックはツカサのズボンを寛げた。そして、無遠慮に手を股間に突っ込むと、下着越しにツカサの小さなおちんちんに触れた。

「っい゛ひっ!? あ゛っ、あ゛ぁあっ! ひっ、いっ、いあっ、あっ、らにっ、こえ」
「おっ、いつもより声が出ちゃうねぇ~! ツカサ君ほら、わかる? ツカサ君の下着、いつもと違ってねちゃねちゃだよ? ほら指で擦るとわかるでしょ」

 ブラックが二本の指で触れるソコは、いつもよりもべっとりと濡れていて、かろうじてズボンに付着していないだけでかなり濡れそぼっている。
 指でツカサの可愛らしい稚茎の形を布に浮かび上がらせようと指を開いて左右から挟み、ゆっくりと何度も上に指を動かすと、ツカサは面白いように喘いだ。

「ん゛ぅううっ! ひ、ぅ゛っ、ぅあぁあっ! やめ、へっ、あぁっ、ひっ、い、いあ゛ぁっゆ、指っ、ゆびいやらぁあっ!」
「ん~、カタチを確かめてるだけだよぉ? ほら、ツカサ君見て? ツカサ君の可愛いおちんちんがクッキリ浮き出ちゃってるねえ……こんなに出しちゃうなんて、ホントに感度が四倍になっちゃったんだね」

 そう言いながら、形が浮き出てしまった小さな陰茎を人差し指でねっとりと撫でると、ツカサは悲鳴のような声を漏らして腰をびくんと揺らす。

 やはり、いつもと違って感度が倍以上に良くなっているようだ。そのせいで、ツカサは快楽に耐え切れず足を震わせている。だが、動けば動くほど素肌に空気や他人の服が擦れるせいか、その刺激すら強く感じてしまうようで……。
 ブラックがただ近くで息を吹きかけているだけでも、彼にとっては強い刺激になってしまっているようだった。

 そのせいか、ツカサは戸惑って混乱しているらしく、股間への刺激だけでなく様々な感覚に息をひきつらせて目を細めていた。

(いつもは一度セックスしてからだもんねえ。……確かにコレくらいトロトロになってたら、もう他の奴なんて気にしてる場合じゃないだろうし……まあ、ありっちゃあアリって所かなあ)

 そんな事を暢気に考えながら、濡れそぼった下着に浮き上がるツカサの可愛らしいおちんちんの先端をツンツンと指で突くと、ツカサは甲高い声で悲鳴を上げた。
 やはり、感度が突然変化するのは相当つらいようだ。

(こんな場所じゃなかったら、夜通しツカサ君をつんつんして気が狂うほどにいじめてあげるのになぁ……)

 ツカサを恥ずかしい格好で縛り上げて、痛々しいくらいに主張して収まる事のない乳首や陰茎を思う存分指でつつくだけつついて焦らしツカサの理性を完全に破壊し犯したら、またいつもとは違うツカサが見られるかも知れない。
 そう思うと興奮が頭をもたげたが、この他人が居る状況では狂う寸前まで極まったツカサの姿を見せるのは勿体無い。

 ツカサが極限の快楽に溺れる姿も、過度の快楽に半狂乱になる痴態も、全部自分だけが知っていればいい特別な姿なのだ。

 試したくはあるが、この状況ではやめておいた方が良いだろう。

(チッ……たまには最初からペニスに屈服しちゃったツカサ君も良いかなとは思ったけど、陰険眼鏡とその仲間が居たら台無しだからなぁ……。ご要望とやらをさっさと終わらせて、余った時間で前後不覚なツカサ君とセックス出来るようにしちゃお)

 ブラックが可愛くお願いをすれば、ツカサは簡単に許してくれる。
 こんなに意識がぼやけているなら尚更だろう。

 ……いいトシをした大人が考えるようなことではないが、ツカサはブラックを最高に甘やかしてくれるので問題は無い。

 そう自分のわがままを正当化しながら、ブラックがふと顔を上げる。と。

「…………あっ、お、お邪魔してます」
「邪魔なら帰って欲しいんだけどな」

 いつの間に下らないやりとりをやめたのか、紫頭が慌ててブラックの方に目を向けペコリと軽く会釈をしてきた。
 だが、相手が今まで何を見ていたのかなんて、そうやって取り繕った時点で既に解っていた。この紫頭は、今までずっとツカサの股間を凝視していたのだ。

「意識逸らしが下手くそですね。いつもの商人面はどうしたんです?」
「うっ、うるせえな!」

 うるさいと言いたいのはこちらなのだが、ここまで来て紫頭は未だに照れているのか、顔をカッと紅潮させて陰険眼鏡に怒鳴る。
 そのやりとりを見るのも面倒臭くなってきたので、ブラックはハァと軽く溜息を吐くと、息も絶え絶えなツカサのズボンを脱がしながら口を挟んだ。

「どうでもいいよ。……で、お前が見たいのはコレだろ?」
「なん…………ぐっ……だ、旦那、そんな赤裸々に……」

 下着一枚になったツカサの下半身を見て、相手は息を呑む。
 先程まで食い入るように見ていたくせに今更だと鬱陶しく思いつつ、ブラックは手を伸ばし、下着の裾を片方ぐっと足の付け根まで押し上げた。
 そうして、剥き出しになったツカサの太腿を優しく撫でる。

「んっ……! ぅ……ひ、やっ……そ、れ……だめぇ……っ」

 まだ快楽で意識が混濁しているようだが、それでも刺激が強すぎるのか、ツカサは苦しげに真っ赤な顔を歪めて唇を震わせる。
 周囲を気にするほどの理性は残っていないようだが、それでも感度は高まったままなせいで、気を失う事も出来ないらしい。

 とはいえ、強すぎる刺激に戸惑っているものの、視界も意識も滲んでいるのか最早ブラックの手の感触以外は意識出来ていないようだった。

 ……このまま再び絶頂させれば、いつもの蕩けきったツカサが見られるはず。
 だが、そこまで見せるのは業腹だ。

(いつまでもツカサ君の可愛い姿をコイツらに見せたくないしなぁ。……損切くらいはすべきかな……)

 このままでは陰険眼鏡の望む絵とやらは得られないだろうし、ツカサも触られていくうちに結局とろとろになってしまうに違いない。
 ツカサに好意を抱いている男に、そんな姿を見せるのは色々と危ないだろう。

(……他人ならまだしも、コイツは一応ツカサ君が“友達”と認識してるしな……)

 いつ寝取られるか分かったものではない。
 まあ、ツカサがブラックを裏切るはずがないし、体を陥落させられたとて、こちらが逆に寝取り返せば済む話なので、大した危機感は無いのだが。

「あの、旦那……」

 考えていると、焦れたように反対側で情けない男がこちらを見つめてくる。
 要らない商品を買わせようとする商人の様なへつらい方だったが、この視線は獲物を目の前にしてお預けを喰らう獣のようにも見える。

(…………やっぱコイツ、ちょっと危険かもなあ……)

 そう思いつつも、ブラックはツカサの足を左右強引に開いた。

「ひぐっ、ぅ……っ」
「言っておくが、見るだけだ。ツカサ君は僕の婚約者なんだからな? お前はみじめったらしくツカサ君の耳や首筋でも舐めてろ」

 おこぼれを貰おうと必死な乞食のように息を荒くする男を軽蔑するような目で見ながら、ブラックはツカサの下着に手をかけて――――ゆっくりと、引き抜いた。

「うっ……!!」

 紫頭が大げさに息を呑み顔を真っ赤にする。
 ここだけを見れば、相手が恥らっているだけだと感じるかもしれないが……その目は、抜け目なくじっとツカサの露わになった稚茎を凝視している。

 思わず口を押えたのは、興奮を見せないように抑え込んだからか。
 こういう男は、体裁を繕う。そう相場が決まっている。

 その証拠に、紫頭のズボンは確実に膨れ上がっていた。

「ロサード、どうです? ツカサ君の可愛い陰茎は」
「こ……こんな違うもんなんだな……。十七歳、だよな? メスにしたって、こりゃ……背徳的ってもんじゃねえ気がするんだが……」

 親友と称する男が居れば多少は商談のように冷静になれるようで、興奮しながらも紫頭はツカサの濡れそぼった子供おちんちんを観察する。
 その目にはオスとしての情欲がギラついていたが、同時に未知の価値を持つものを検分し、記憶しようとしているかのような商人の冷徹さが見えた。

「では、二人ともツカサ君の体を触って下さい。今のツカサ君なら、先程のように強く恥ずかしがったりは出来ないと思うので。……あっ、出来れば二人ともツカサ君に密着して触って下さいね。軽い構図とツカサ君の反応が欲しいので」
「ったく注文多いなあこのクソスケベ眼鏡はよお!!」

 やっと明確な指示が出たが、要求が図々しい。
 そうやって細かく指示を出しても完成するのはあの品質を損ねる絵なのだ。文章は確認していないので分からないが、独特過ぎる壁画のようなものになるかと思うと、ブラックは陰険眼鏡にイライラせずにはいられなかった。

「まあまあ、ほら、あまり待たせてもツカサ君がまた正気を取り戻すでしょう? 折角、薬を飲ませたんですから……」
「チッ……。オイ、童貞ってわけじゃないんだろ。ツカサ君を喜ばせるくらいは、キチンとやれよ」
「う、うっす!」

 そう言い、紫頭は気合いを入れたのか息を吸って肩を揺らす。
 赤面してはいるものの、ツカサの体から目を離さない辺り、都合のいい展開ならばと全力で乗っかるつもりなのだろう。

 普段はツカサに対して兄貴風を吹かせて「無害な相手」に見せているが、こいつも一皮剥けばオスらしい凶暴性を持った男に変わりない。
 ツカサが信じている「友達」とやらは、結局ツカサの痴態に簡単に勃起してしまう、ツカサを性的に見ている「友達気取りの捕食者」でしかなかったのだ。

 そう考えると、むしろ正気で触らせた方がツカサが本気で嫌がり拒否する珍しい姿が見られたのかも知れないが、今回は事情が事情なだけに薬を使ってツカサの頭を柔らかくするのは仕方ない。

(まあ、無害だと信じてた存在に襲われて泣き叫ぶツカサ君……ってのも、そそると言えばそそるんだけど……陰険眼鏡の仲間なのが気に入らないんだよなぁ)

 これが他のオスならまた違ったのかも知れないが、ブラックにとってこの陰険眼鏡と紫頭は、徒党を組んで奸計を企むような存在にしか見えなかった。
 ……そんなことを今考えても仕方がないが。

 溜息を吐き、ブラックは気持ちを切り替えるとツカサを再度見やった。

「っ……はっ……はぁっ、はぁっ……はっ……ふ……」

 愛撫が止まったからか、ツカサは必死で呼吸をし快楽を落ち着けようとしている。
 彼の中の尽きない羞恥心が、少しでも理性を取り戻したいと動いているのだろう。

 だが、そうやって休憩して快楽を逃がせば逃がすほど、次がつらくなる。

 ツカサの抵抗は、薬に支配されている内は無駄どころか更に快楽を煽ってしまう、自ら墓穴を掘ような愚かで可愛い行為でしかなかったのだ。
 ……そんなツカサが、愛おしくて仕方がない。

「ツカサ君、駄目だよ? 勝手に正気に戻ろうとしたらさ……。ほら、ちゃんと全身で感じて頭をバカにしてくれなきゃ……」

 そう言いながら、ぺちんと素肌の太腿を叩くと、ツカサの悲鳴が口から零れる。
 内腿をぺちぺちと軽く打っても、ツカサはいつも以上に感じてしまうようだ。本当に、とんでもない薬である。今後の為に一本欲しくなってきた。

「や゛っ、やっぁっやらっ、そ、それやめっ、たたくの、やら……っ」
「叩くのヤダ? じゃあ……ツカサ君はこっちをして欲しいのかなぁ~?」

 そう言いながらわざとらしく股間へと手を移動させる。
 ツカサはイヤイヤと可愛らしく首を振っていたが、体は素直に反応し、ブラックの手が下腹部に到達する頃には、可愛らしい子供おちんちんは僅かに勃起していた。

「っ……ぅ……うぅう……っ」
「まだお腹の下を撫でてるだけなのに、おちんちんが反応しちゃってるねえ。ツカサ君の体はホント淫乱なんだから……」
「ち、が……っ、ちが、ぁ、やらっ、触ったらだめっ……おかしくなるぅう……っ」

 かろうじて残ってしまった理性が、涙を零しながら拒否をする。
 可愛い。そんな風に拒否をしたってオスを煽るだけなのに、そんなことすらも解らず無邪気に「おかしくなりたくない」と思っているのだ。
 いつも、そんな風にオスを煽るから……――

「つ……ツカサ……っ」

 ほら、辛抱堪らなくなった友達気取りのオスが、横からツカサの太腿に手をやり、顔を近付けてくるではないか。

「はっ、はぁっはっ、ぁっ、らに……」
「すまん……でもこれは、薬のせい、商品のためだからな……」

 御託を並べ立てて正当化しながら、紫頭は熱で浮かされ潤んだ瞳でツカサの顔を凝視しながら……その耳に、舌を這わせ始めた。

「ひあぁっ!? やっ、ひっ、み、みみぃ……っ!」
「はぁ……っ、つ、ツカサの耳……っ、耳までちっちぇえのな……。そのくせ、太腿はいっつも見せつけるみたいにむちむちしやがって……っ」

 ツカサが顔を逸らそうとしても、耳だけはどうしようもない。
 そっぽを見ても上を向いても、耳は無防備に曝され続け男の熱い舌で起伏や耳朶をねぶられ続けるのだ。

 なるほど、良い所に目を付けたと言える。
 ……やはりこの紫頭は、抜け目ない。

 こんな風に興奮しながらツカサの耳を存分に堪能し、股間をイラつかせる原因になっていたのだろう太腿を揉み続けてツカサの意識を強引に混濁させることで、完全にツカサの記憶を曖昧にしようとしている。
 既に、ツカサの痴態にズボンの布を突き上げんばかりに興奮していると言うのに、それでも「頼れる友人」という地位は崩したくないのか、ブラックの予想よりも激しく舌や手を使ってツカサを追い詰めていた。

(コイツも、僕らと付き合えるだけの“いい性格”をしてるってことだな。……にしても、本当ツカサ君の周りは友達面して勃起する不届き物ばっかりだな)

 紫頭の執拗な耳舐めや甘噛みに涙を零し、息を引きつらせるツカサの可愛い顔を見つめながら、ブラックもゆっくりとツカサの稚茎を撫ではじめる。
 その間に、体が動かないように固定し、シャツの上からツカサの硬くし凝った乳首を愛撫すべく口を付けた。

「ん゛ぃい゛ぃっ!? やあ゛ぁっ! あ゛っ、ぐっ、ぅああっい、ぁ、おかひっ……あらま、お、おかひくなるっ、やめへっ、ひっ、ぃ゛、あっあぁあ゛あ!」
「おかしくなっちゃう? いいよぉ。壊れちゃってもたくさん愛してあげるから」

 乳首をシャツの上から軽く噛みながら言う。
 と、ツカサの腰がびくびくと震えた。

 本能的に「壊される」恐怖が襲ったのだろう。だが、最早快楽で思考が回らない体は、それを快楽と同類だと思ったらしい。
 四倍もの感覚を付与されたせいか、ツカサの可愛いおちんちんは指で撫でていただけだと言うのに、もう二度目の射精を迎えてしまっていた。
 ぴゅくっ、ぴゅく、と、未熟なままの小さい陰茎がひくひく動きながらシーツを濡らす。その光景を見て、紫頭がイラついたように吐き出した。

「ツカサ……お前、こんな風に射精すんだな……。どこまでオスを煽るんだよお前は……っ! くそっ、当分お前でしか抜けねえじゃねえか……っ」

 相当お気に召したらしく、それが相手に「友達の皮を被れなくなる」と危機感を覚えさせたのか、まるで逆恨みするかのようにツカサを詰り、また耳を甘噛みする。
 太腿を軽く撫でていた手は、いつのまにか思い切り鷲掴んで、その感触を堪能するかのように指を沈み込ませていた。

「抜けば良いじゃないですか。何故遠慮する必要が? ツカサ君は、こんなにオスを煽るメスなんですから、そこの中年がいなければとっくに挿入されてもおかしくないと思いますが……ふむ、オスに理不尽に詰られながら強姦されるメスというのも、一部にウケそうですね。友情が壊れる瞬間は……っと」

 ここでただ一人冷静なクソ眼鏡が、新たな物語を思いついたのか紙束に何やら筆を走らせている。ロクでもないことを呟いていたが、そもそも友情という物が正確には把握できていないブラックにとって、その展開は理解できなかった。

 オスとメスで「友達ごっこ」しておいて、犯されないのはそもそも変だからだ。
 少なくとも、ブラックはそう考えていた。

(でも、ツカサ君は『友達』に恥ずかしい姿を見られることに、いつもとは違う激しめの拒み方をしてたんだよなぁ……。よく分からないけど、メス……ていうか、ツカサ君の世界じゃ、オスってのはそんなに性欲がないんだろうか)

 仲間と言う枠ならともかく、友人と言う枠で異性に近付くオスは、大概が内心欲望を隠しているとブラックは思っている。
 何故なら、過去の自分の仲間達ですらいつの間にか惹かれあい、それぞれに番いを作っていたからだ。それに、そもそもブラックに「友人になろう」と言って近付いてくる見知らぬメスは、大抵子種を貰う事しか考えていなかった。

 自分の交友関係が健全でないという自覚はあるが、いかんせんツカサが考えているであろう「完璧に健全な友人」というのが、ブラックには解らない。
 ……オスの友ですら、やがては殺し合いになると思っていたがゆえに。

(近親婚が禁忌になっている所で近親相姦を要求されて、メスが激しく拒絶する……みたいな物なのかなぁ)

 あまり想像がつかない。
 だから、ブラックはツカサに「友人」と称して付きまとうオスを信用していなかったし、常に警戒していたのだ。実際、この紫頭や憎たらしい銀髪小僧は、ツカサに対して邪な気持ちを持っていたので、全く正しい行動だったのだが。

 それでも……そんな危機感を持たないで、こんな風に半ばハメられる形で良いように触れられてしまうほど、ツカサは「友人」を危険視していなくて。

 ――――触れられることに拒絶するくせに、警戒心が無い。
 よくわからない状態だった。

(……ツカサ君の世界が存外カタいってことなのかな。まあそりゃ、友人のメスを犯すだなんて極端な話ではあるけど、正直友人関係のオスとメスがセックスするなんて事は珍しくないし、そもそも村の連中だと子孫を残すのに必死だから、山奥の村じゃ竿姉妹穴兄弟なんてのもあるし……どこの世界でもそういうもんじゃないのか?)

 性欲のないオスなど存在しないのだから、同性でもない限り「友情」なんて不成立になってしまうのではないか。

 考えて、ブラックはツカサの乳首を食みながらいやいやと心の中で首を振った。

(そういえば、あっちの世界ではツカサ君もオスって認識されてるんだっけ……)

 ブラックとしてはそっちの方が信じられないが、と思いつつも、ちらりと視線を太腿の方へ落とす。

「あ゛っぁっ、やっ、ぁ……ぅ゛うぅうう……っ! も……ぃ、や……っ」

 ぐずぐずになって泣く可愛らしいツカサの太腿は、ガクガク痙攣している。
 男とは思えないほどむっちりとして肉感的な太腿は、それだけでいやらしさを感じるが、そもそもツカサは体つきからしてオスに屈服させられるメスでしかないのだ。

 一心不乱に太腿を揉み耳を愛撫している紫頭は、既に理性をほぼ飛ばしている。
 それだけオスを狂わせる体をしているのに、オスとして見られているとは……

(ホントに、あっちの世界ではオスとして生活出来てるのかな……? 女性がメスで固定されてる世界でも、こんな体見せられたんじゃたまんないと思うんだけど)

 そんなことを考えつつ、ブラックはツカサの淡い色をした稚茎を軽く握り、ツカサの思考を更に破壊するようにゆるく扱き始める。
 途端に悲鳴を上げて「死んじゃう」と大げさに喘ぎ始めるツカサにペニスを刺激されながらも、ブラックは乳首を吸い上げた。

(…………ツカサ君が“ありえない”と思っているだけで、横に居るオスどもが可能性とか感じちゃってたらどうしようもないんだよなぁ)

 ブラックはお目にかかった事が無いが、「お芝居」としてメスのように振る舞ってメスを犯す……というオスも、居ないこともないらしい。倒錯趣味の一種だ。
 ブラックの世界では、そのような倒錯趣味はかなり珍しい。
 だが、性が固定されているのであれば、より倒錯は強くなるのではないのか。

 そこまで思考し、ブラックは急にバカバカしくなって考えるのをやめた。

(今考えても仕方ないか……。にしても、友情ってなんなんだろうなぁ。こんなことして後でツカサ君がこの紫頭にどんな反応するのか、ちょっと想像できないや)

 だが、間違いなく顔を真っ赤にする事だけは想像がつく。
 そうやってオスを無意識に煽ってしまうツカサを想像して、ブラックは余計な心配事を再び胸に抱きながらツカサを追い詰めていったのだった。












※あ、朝になってもうた/(^o^)\
 やっぱり極まるところまでは見せたくない独占欲おじさんなのだった

 修正はもうちょっとまってね…(;´Д`)スマン

 
感想 1,268

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