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竜呑郷バルサス、煌めく勇者の願いごと編
5.話の腰が複雑骨折
◆
大通りを通っている時は気付かなかったが、どうやらこのバルサスの街は店などが路地の方に在るらしく、鉱主さんの案内で連れて行かれた場所も街の入口近くの路地から入ったところにある宿屋だった。
彼の話によると、大通りは山鯨馬の馬車によって運ばれてくる鉱石の荷降ろし場も兼ねているため砂埃が起こりやすく、その砂に店の商品が汚れないようにするため、鉱石を加工する職人の家以外はこうやって路地に配置されているらしい。
見ての通り小さな町なので商店街などもないが、商人や冒険者が鉱石を買い付けに来るからか、宿だけは鉱主の館に次ぐ大きさで内装もかなり綺麗だった。
鉱主さんが言うには、この街に来る人は大体が買い付けに来るお客さんくらいなので、こういう風な高級な装いの宿屋にしているんだとか。まあ確かに、外の黄土色で質素剛健って感じのナリと比べたら、内装はかなりお貴族様趣味と言うか……シャンデリア的なものがぶら下がってるし、二階へ上がる階段も大理石みたいなツルツルの石だったりして、とにかく高級そうな感じはしっかり受け取った。
……モノホンの貴族のラスターからすれば「やはり多少は質素だな」とか言ういけ好かない評価だったが。それはともかく。
鉱主さんに、それぞれ一人部屋を割り当てて貰い「談話室」という場所も借りた俺達は、荷物を置いて早速その談話室という場所に集合した。
もうそろそろ今回の目的を話して貰わないと、俺には何が何だかチンプンカンプンだし、それに鉱山から産出される鉱石とか鍵の使い道とか色々気になってんだ。
教えて貰わないと今日は眠れないので、早く話して貰わねば。
そんな事を思いつつ、大きな円卓が部屋の中央にデンと置かれている部屋で両隣をオッサンに挟まれながらも、俺は真向いのラスターを見やった。
「それで……今回の目的ってなんなんだ?」
問いかけると、ラスターは小さく息を吐いて腕を組む。
「簡単に言えば、今回は以前からの不可解な事件の調査だ」
「以前からの不可解な事件って……」
「お前達は二度も遭遇しただろう。アルフェイオ村での【蘇った死人】が起こした事件と、アーゲイアで発生した【百眼の巨人】の一件だ」
あっ、そう言えばアレってまだ解決してなかったんだっけか。
俺をいっつも虐めるいけ好かないイヤミな王様が、こっちで色々やるからお前らはどっかで遊んでろとか言ってたんだよな。だから、俺は遠慮なくシムロでカーデ師匠に薬師の修行を頼む事が出来たんだが……調査ってラスター達がだけがやるんじゃなかったっけ。国内の問題だから部外者はナントカカントカーって。
なのに、どうして今回は俺達が駆り出されたのかと首を傾げていると、ラスターは困ったような顔をして眉根を寄せた。
「この二つの事件は直接的に関わりが無いものの、陛下が興味を示されて公務をよそに古い文献を調べ始めてしまってな……あまりに熱中するもんだから仕事が滞っておかげで俺と文官がどれだけ苦労をしたと」
「ら、ラスター様、それで国王陛下が文献を調べていた時に、二つの事件を繋ぐものを発見なされたのですよね?」
愚痴になりかけていたラスターの言葉を、とっさにシアンさんがフォローする。
その言葉にハッとして取り繕うと、コホンと咳を一つして続けた。
「そ……そう。水麗候の仰る通り、陛下は膨大な古い文献の中から、二つの事件に繋がるかも知れない“とある手がかり”を発見した。それがこれだ」
言いながら、ラスターは中腰になる程度で立ち上がると、懐から麻紐で縛られた紙を取り出し広げて見せる。丸テーブルに開けられたそれは、建物の外観図と細かい文章が描かれた何かの資料のようだった。しかもかなり古い物のようだ。
両隣のオッサンと一緒に立ち上がって体を近付ける俺達に示すように、ラスターは二つの遺跡のような建物が描かれた部分を指さして見せた。
「この遺跡は【サウリア・メネス遺跡】という。内部は鏡合わせのように左右対称の構造になっていて、双子遺跡とも呼ばれている。現在は劣化や盗掘者のせいで分からなくなっているが、サウリアは外観が金の板で装飾されていて、メネスは紫水晶の壁で煌めかんばかりの神殿だったらしい」
「確かに、そう書いてあるね」
古代文字などにも詳しいブラックは、興味深そうに羊皮紙のような紙にびっしりと書き記された文字を視線でなぞっている。
その真剣な様子に少し胸がきゅっとなったような感じがしたが、気のせいだと自分を叱咤して俺はラスターを見た。
「この遺跡に手がかりが? どんなものだったの?」
俺の言葉に、クロウも同意するかのようにふむふむと頷く。俺の肩に乗り大人しくしていた可愛いロクショウも同じように可愛く首を上下に動かしていた。
そんな様子を見たのかどうか知らないが、ラスターは小難しい顔をして紙の下部の方にある文章を指差し……その部分の或る一点をなぞった。
「陛下が仰ることには、こう書いてあるという。『神殿の秘宝、太陽と月の名の下に虹を成し二つを繋ぐとき、眠れる凄まじき異教の神を揺り起こし、その御力をもって怨敵を討ち果すであろう』とな」
「…………なんかこれが繋がりあんの?」
真面目に問いかけると、何故かその場の全員がガクッと膝を落とした。
な、なんだよ。俺なんか変な事言ったか。
どうしてそんな新喜劇みたいな反応をするのか解らず、頭に疑問符を浮かべていると、ブラックが呆れたような顔をして眉間の皺を指で抓んでみせた。
「あ、あのねえツカサ君……アルフェイオ村の事覚えてない? あそこで虹の神だか何だかってのの話があったでしょ……。と言うか、君自身がムアンって死人から直々に聞いた情報だったでしょ!?」
「えー……あっ、そ、そういえばそんな女神さまの話を聞いたなぁ!」
そうだそうだ、思い出した!
確かアルフェイオ村での一件の時、俺は谷底から蘇ったムアンさんという女性に、彼女達の一族……ポートスと呼ばれる人々が昔から崇めていたと言う女神さまの話を聞いたんだっけ。その女神の名前は【イスゼル】と言って、獣馬と虹を司る存在だと言う話で……あの村では毎年イスゼルに扮したメス達が踊りを奉納する祭りを行い、モンスター達から村を守る霧の壁……神の帳というものを保っていたんだっけ。
アレイスさんやギルナダ達は元気かなぁと思ったが、今は思い出に浸っている場合では無かったな。ええと……確かに、今の話とラスターの話を照らし合わせてみると、異教の神ってのはイスゼルっぽいし……虹と言う部分もなんか似てるな。
だけど、それでも【百眼の巨人】の件とは繋がらないんじゃないのか。
アーゲイアは別に異教の街でもなんでもないし、巨人の伝説だって神様が絡んだ話だったけど、出てきたのはイスゼルじゃなかったっぽいし……。
「しかし……アルフェイオ村の伝承が似てるのは分かるけど、アーゲイアは関係なくないか? あそこって、別に異教徒の街ってわけでもなかったよな?」
俺の言葉に、ブラックも「そうだそうだ」と頷いている。
クロウは何の事やらサッパリと言った様子だったが、しかしこう言う話では話の腰を折ってはいけないと無意識に思っているのか、いつも以上に黙っていた。
こう言う所が大人だよな……クロウ……。なんていう関係のない事を思っていると、ラスターが俺の質問に「いや」と言葉を継いだ。
「それが……調べていく内に、アーゲイアにも妙な類似点があってな……。どうも、百眼の巨人と契ったと言う女が……アルフェイオに住む【ポートス】という一族から出て来た存在かもしれないんだ」
「えっ……」
「彼らは元々が流浪の民と言っていたが、呪術と神託を授かる力に優れていた強力な存在だった。だとすれば、通常ありえない事が起こり続けた【百眼の巨人】の伝説も何かと納得がいくことが出て来ないか?」
ラスターが何を言いたいのか解らず戸惑っていると、ブラックが「なるほどね」と低く呟いて、俺の代わりに相手に言葉を返した。
「通常なら下界に降りて来ない女神ナトラが降りて来たのは、空と地を結ぶ虹を司る神・イスゼルの加護があったからで……彼女自身がポートスの民の中でも特に神と繋がる事が出来るメスの巫女だったからと考えれば、ああまで頻繁に女神ナトラが伝承に出て来たって不思議じゃない」
しかし、それに異を唱えるようにクロウが眠そうな目を瞬かせながら口を挟む。
「だが、異教の神と言うのは大陸のみならず、世界各地にいるだろう。土着の神やら何やらと名称は変わるが、数が少ないわけではあるまい。そのことを考えたら断定は難しいのではないか。その【ポートスの一族】だという明確な証拠が有るのか」
今の話では証拠も無く推測で話しているように見えると言うクロウに、ラスターはさもありなんと頷くと、再び広げた羊皮紙に目を落とした。
「……確かに、アーゲイアの巨人の妻が【ポートスの一族】である証拠はない。だがそれでも、共通点がある。百眼の巨人がアーゲイアに来た時期と……ポートスの民達がアルフェイオの村を作るための土地に辿り着いた時期が一緒なんだ」
「それって……えっと、確か……第三の乱世……?」
この世界は国によって年代の数え方が違うため、歴史のすり合わせが難しい部分が有るのだが……その各国の歴史の区切りとは別に、世界を俯瞰で見ている神族だけが使う古い歴史区分の仕方が存在する。
それは、神様と世界の監視者である神族が作った呼び方だ。
最古の王国であるライクネスには辛うじて残っているその歴史の呼び方の一つが、いま俺が言った【第三の乱世】なのである。
この呼び方は、世界を管理する神様が交代した時に区切られているっぽくて、他に【第一の創世】だとか仰々しいものがあるらしい。
もう俺達以外の人族は知らないだろう、果てしなく長い区切りなんだよな。
……だから、同じ第三の乱世に出現した……と言っても、一概に同年代だったとは言い切れないのだが……しかし、確かに「偶然」と切り捨てるには惜しい。
もしラスターと王サマの推測が正しいなら、確かに手がかりが有るかも知れない。
そうだとすれば、行ってみる価値はあるのかもしれないと俺は思った。
だって、二つの事件はどちらも同じく「何かを呼び覚ますため」に起きたもので……そのために、犠牲になった人がいるんだから。
「うーん……推測しかないんなら、マユツバだけどなぁ……」
「だけど、少なくとも一つ繋がりが有るのなら行ってみても良いんじゃないかしら? あの遺跡は確か壁画に色々と記録が刻まれていたみたいだし……イスゼルの巫女になった事が有るツカサ君が居るのなら、何か起こるかも知れないわよ?」
そう言いながら、シアンさんは俺を見て微笑む。
優しくて美しい笑顔に思わずドキッとしてしまったが、しかしそれでもブラックは妙にノリが悪く、面倒臭そうに小指で耳をほじくりやがる。
「でも、最深部に行くためには、このクソ貴族と力を合わせるんでしょー? 僕イヤなんだけど。日の曜術師が必要ならツカサ君でいーじゃん、そしたら僕だってやる気出すのに」
ぶーぶーと口を尖らせて不満を言うブラック。
話がよく分からないが、しかしブラックの言葉からすると……今回連れて来られた主な理由は、やはりブラックだったようだ。
目的地である【サウリア・メネス遺跡】という場所は、どうやらブラックのような月の曜術師と日の曜術師が協力しないと入れないらしい。
だから、調査するにはブラックの力が必要なんだな。
二つ以上の属性を持つ曜術師……しかも一級の更に上である最高等級の【限定解除級】な曜術師なんて滅多にいるもんじゃあないから、ブラックに白羽の矢が立っても仕方がないだろうけど……しかし、そう言われるとなんで俺じゃないんだろう。
俺だって水と木の曜術を使える日の曜術師なのになぁ。
ラスターも俺達に任せた方が楽だったんじゃないかと相手を見やると。
「それは出来んと言っただろう。いくらツカサが【黒曜の使者】であっても、ツカサの日の曜術師たる能力は美しく完璧な俺の足元にも及ばんのだぞ。あの遺跡の鍵は、俺のような限定解除級かつ最高最麗な曜術師でなければいかんのだ。……まあ、月の曜術師などという陰気くさくて薄暗い曜術師などは、お前のような不潔な下民でも事足りるようだがな」
そんな事を長々と説明しながら、背景にキラキラを散らして「フッ」と長い金髪を掻き上げやがった。………………ほう。なるほど。
いや、まあ、確かに俺は一級じゃないし、まだ二級の実力しかないですよ。
でも二級ったら仕事を頼まれてひっぱりだこなレベルだし、これでも凄いんだぞ。
それでも駄目だと言うのかお前は。
つーかなんか俺のこと遠まわしに貶ってない!?
あのっ、俺実力あるんですけど! けっこー強いんですけお!!
「だあれが不潔な下民だこの香水臭い女々しい駄目貴族があぁ!」
「そうやって怒る矮小な心しか持たない貴様の方が女々しいがなぁ! 決闘ならいつだろうと受けて立つぞ、今度こそツカサをお前から救い出してやる!」
「あぁあああ!?」
ああ……またギャーギャー言い出した……。
なんでこうこの二人は毎回毎回話せば話すほど仲が悪くなるんだろうか。
いや、二人とも口が悪いからかもしれないんだけど、それでもこんなに早く導火線に火が付く? 一日に何回導火線に点火すりゃ気が済むんですかお二人さん……。
「…………ツカサ、部屋にもどるか」
「そうだネ……行きましょうかシアンさん……」
「ええ。私も明日に備えて一休みしましょうかねえ」
こういう時は、放っておくに限る。
相手はラスターだし、宿屋を半壊させるような真似はしないだろう。
そう思いながら、俺達は煩いオッサンとナルシストを置いて、それぞれの部屋へと引っ込んだのだった。
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