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交易都市ラクシズ、綺麗な花には棘がある編
15.朝からおさかんですね(げんなり)
◆
「ツカサ君、おはよっ! 朝の触り合いっこしよっ」
「ぇ……? ふへ……え……?」
目が覚めて、頭が酷く重いのを自覚する。
が、それより先に、理解の出来ない言葉を隣から突然浴びせられかけて、俺は一瞬何が起こっているのか解らず混乱してしまった。
触り合いっこってナニ。いや、っていうか何で俺ムリヤリ起き上がらせられてるの。ていうかなに、なんで目の前の何か変なデカくて赤黒い物が……。
「んもぉツカサ君忘れたのぉ? 昨日、自分の体の異変に慣れる為に、僕と毎日毎日頻繁にふれあいしようねって約束したじゃない」
「え?」
「オレも聞いたぞ。オレにもいっぱい触らせてくれるといっていた」
「ええ?」
「だからさぁ、ほら、ツカサ君……僕の朝勃ち、手で鎮めて……?」
えええええええ……?
いや、ま、待って。俺覚えてないんだけど。
マジで昨日の俺がそう言ったの。何かの勘違いなんじゃないの。いやでもあの後、俺なんだか酔っちまったみたいで記憶が無いし、スッキリ寝ちゃったし……って事は、その間に何かマズい事を言ってしまったのか俺は。
いやいやいやそんな、いくら酔っていたからってこんな変な約束なんて。しかし、昨晩は俺も少々妙な方向に絆されてたような気がするし……だったら、ホントにそういう事を二人と約束しちまった……とか……?
でも、そ、そんなえっちな事を俺が……。
「あはぁ……っ、つ、ツカサ君の朝ご奉仕たまんな……っ! はぁっはぁっ……ちょ、ちょっと手が冷たくて、これはこれでまた……っ」
「わあっ、お、お前俺の手を勝手に……っ!」
俺がまだ考えている途中だと言うのに、手を強引に自分のイチモツへ持って行って動かすブラック。て、てめえ何やって……ひぃい熱いっ、ビクビクしてるぅう!
やめろ、朝っぱらからなに興奮してんだ……と言いたかったが、その前にブラックは俺の目の前にブツの先端を突きつけて――――
「あふぅっ、んっ……んん……っ、はぁあ……きもちいっ……」
目の前で穴が忙しなく動いたと思った刹那、文句を言おうと思いっきり口を開いていた俺の……お、俺の顔に……っ!
「がっ……!! ばがっ、げほっ、ぐぅうっ。ぐえぇえ! バカッ、ゲホッゴホッ、ちょっと飲んじまったじゃねえがぁっ!」
「えへへぇ……ツカサ君、もっと僕の精液飲んでいいんだよぉ……? ああ、それだと不公平だから僕もツカサ君のおちんちんを気持ち良く……」
「ばかー!!」
約束はしたかも知れねえけど、いきなりやる奴があるかバカ! おバカ!
もうこんなん……っ。
「ムゥ? ツカサ、そうは言ってもお前からも興奮したような匂いが……」
「わーっしてないしてないしてないっ! 今日はおしまいもう起きるからな俺は!」
オッサン二人揃って何を考えてるんだと朝から泣きそうになったが、しかし何とか俺はベッドを抜け出して外へ走り、コソコソと井戸で顔を念入りに洗った。
あ、朝早くはお姉さま達も起きてる人が少ないから、水場が外でも心配することはない。とにかく頭から冷たい水を被ってうがいしてついでに歯も磨いた俺は、ようやくスッキリとして溜息を吐いた。
「はぁあ……ったく……こっちはまだ頭がボーッとしてるのに……」
いや、水を被ったからか今はスッキリしてるけど、本当起き抜けにスケベな行為は遠慮してほしいよ。別にブラックやクロウが嫌いなわけじゃないんだけどさ、誰だって準備してない時とか風呂入る前に密着されたら躊躇するじゃん。
だって自分の体が万全じゃない状態でんなことされたら、その……色々アレだし、汗臭いだろうし……なんか、ヘンなとこ嗅がれて顔を顰められるのイヤじゃん。
ブラックはオッサンだし、オッサンなんて大体ニオイがキツいんだから別にいいし、俺は二人が汚れてたって別に何とも思わないけど、でもアイツら変なトコで行儀良いんだから、何かあって嫌がられたら俺がショックっていうか。
…………いや、なにそれ。それじゃ俺がアイツらにベタボレみたいじゃんか。
「ぐ……ぐぅううう違うっ、違うぞ、好きだけどそういうバカップルみたいなのは、ホントマジちょっと……っ!!」
こ、婚約者だし好きだし二人と一緒に居たいけど、それとこれとは別だし!!
俺はそういう浮ついた感じは違うっ、そういう乙女みたいなのじゃないんだよっ!
ブラックに対しては、俺は大人の男として対等に付き合いたいというか戦闘でも背を預けて戦えるような頼れる男として付き合いたいというか……!
「あらぁ? ツカサちゃんおはよぉ~っ。早いのね!」
「はへっ!? ぇっ、あっ、ミレーヌさん!」
一人でもだもだしていると、可愛くて甘い声が紀伊越えて来たので秒で振り返る。
と、そこには昨日お料理当番だったミレーヌさんがいた。彼女も起きて来たのか。
へへ、へへへ、やっぱここは良いなあ……暮らしているだけでお姉さまに会えるし構って貰えるしぃい……。
「えへへ、今日も早起きしちゃった。なんだか調子いいの」
そう言いながらトタトタと可愛い小走りで井戸の方へやって来るミレーヌさんに、俺は少し引っかかりを感じて首をかしげる。
「最近調子よくなかったんですか?」
「うん、ちょっとね……。半月ぐらい前に、うっかりハズレの客引いちゃって。昨日まで足と腰がヘンになっちゃってたの。だから食事当番を増やして貰って、ちょっとだけ仕事をお休みしてたんだ。でも今日は平気よっ! 今日から復帰して可愛い小鳥ちゃん達にお見舞いありがとーってしなきゃね」
そう言いながら顔を洗ってニッコリするミレーヌさんは、化粧が無くても可愛い。
思わず見とれていると、彼女は不意に俺の手を取った。
えっえっなんですか惚れても良いんですか。
「なんかねえ、ツカサちゃんが帰って来てくれてから、みんな凄く調子がいいの。私もね、昨日ツカサちゃんとぎゅーってしてから急に気分が良くなったのよ?」
「えっ、ほ、ほんとですか」
「嘘なんて言いっこないわよぉ。だからね、ありがとうねツカサちゃん。ラクシズに居られるだけ、ずーっといてね! ルゥイお姉さまだって、今日はぐっすり寝てるんだから。あの人、不眠症気味だからイライラしてタバコが手放せないの」
「えへ……そ、そうなんですか……えへへ……」
俺がいるだけで調子が良いって、どういうことかな!?
も、も、もしかして、娼姫のお姉さま達も俺の事を憎からず思ってくれているワケで、もしかして俺に対して恋心なんか抱いてくれちゃってたりして…!?
いや、そこまで自惚れるのはイカン、いかんぞ俺。
でもお姉さま達が俺の事を可愛がってくれているのは事実なのだから、これは弟のように見られていても最終的に結ばれると言う「弟の下剋上」展開もアリなのでは!
「げっ、げこくじょ……っ……あっ、ミレーヌさんがいない」
俺が妄想している間にミレーヌさんは帰ってしまったようだ。
このクセいい加減に直さないとな……ってかドンビキしてないかなミレーヌさん。心配だな。どうか嫌わないで下さい俺も健全な男だってだけなんです。ううう。
ああでも健全な男はオッサンと朝から乳繰り合ったりしないよな……はぁ……。
今更ながらに自分の立場を思い返してしまい、顔がまだべっとりしているような気がしてしまったが、今一度布で拭って平屋へと戻った。
とりあえず、今日も外に出て探偵をしてみよう。昨日の尋問で犯人の疑いは晴れたみたいだし自由に動いていいんだよな?
だったら、早くゴーテルさんの為にも犯人を捕まえないと。
そう思いブラック達に引き続きの捜索を提案したのだが、今は動かない方が良いと二人に釘を刺されてしまった。
というのも、下水道の調査は警備兵が行っているから立ち入り禁止だし、ゴーテルさんの所にも兵士が事情聴取に言っているだろうから、鉢合わせする可能性があるんだとか。俺の世界と一緒で、そういう捜査中に渦中の人間が動くのはあまり良い顔をされないようだ。あと最悪の場合「妨害罪」で逮捕されるとも言う。
それって職権乱用なんじゃ……と思ったけど、まあこの世界って腕っ節が強い人が多いもんな……ヘタに動かれて証拠が消されたんじゃ仕方ないし、そりゃ警備兵の人達も手を焼いて強権発動しますわな。
でも、そうなると俺達の出番が無くなってしまう。
ブラックの「今日は一日ここで恋人同士の触れ合いしようよぉ~」などと言う酷い世迷言は聞かなかった事にするとして、これからどうしよう。
実質女将さんからも探偵を頼まれたような物なのに、何もせずにダラダラと平屋で遊んでいるワケにも行くまい。なんとか調べる方法がないかなぁ。
……なんて思っていたら、クロウが「では女将に聞いたらどうだ」とナイスな提案をしてくれたので、俺は面倒くさがるブラックを引き摺って女将さんの所に「なにか良い案はないか」と聞きに行くことにした。
正直それはどうよと思わないでもないが、このラクシズの街の事を一番よく知っているのは、俺達の中でも女将さんぐらいだろうからな。
ってなワケで、執務室兼応接室にやって来たのだが。
「何か良い案ありませんかね、女将さん」
「うーん……そうだねえ。どうせ警備兵も三日程度じゃ退かないだろうしね……。じゃあもういっそ、事件に関係有りそうな【薄紅の館】にでも行ってみるかい?」
「え?」
唐突なハイクラスのお誘いに目を丸くすると、女将さんは何かに気が付いたのか「いやいやそうではない」と羽ペンを支える指を振り、そのままペンで俺を差した。
「客ってんじゃないよ。アンタが忍び込むのさ」
アンタ。
ん? アンタって、誰?
あれあれおかしいな、こっちを向いてる羽ペンの先端を避けようとすると、何故か追尾して来るぞ。ハハハ女将さん、レーザーポインタの真似ですかやめて下さいよ。
……いや、ホントにちょっと待って。何でこっち差してるんですか女将さん!
「おおお女将さん! あのっ!」
「なんだい、逃げるんじゃないよ。ホント胆も尻穴もちっちゃいねえツカサは」
「いやあの今はそれ関係ないっていうか、あの俺何で俺が潜入!?」
「何故って、アンタら三人の中で娼姫として館に入れるのはツカサしかいないだろ。オスごときが女の真髄を真似出来るもんかいね」
微妙にメス尊オス卑みたいな事を言う女将さんは、ハァと溜息をつく。
あのあの、俺も一応男なんですけど……。恥ずかしながら、女性の気持ちはあまり理解出来ている方ではないと思うんですけども……。
「なに、ツカサ君を娼姫として働かせろってか!?」
「怒るんじゃないよ尻の青いガキじゃあるまいし。青いのはヒゲだけにしときなよ。別に恋人がいるツカサに体を売らせようってんじゃないさ。その辺はアッチの館主にアタシがよく言っとくよ。そうじゃなくて、探ってこいって言ってんのさ。館の中でずっと働く女なら、事情聴取ってヤツも簡単だろう?」
そう言うと、今までムキムキしていたブラックは少し溜飲を下げる。
怒ってはいるけど、今はそれが一番効率のいい方法だと理解しているのだ。
こう言うトコは何だかんだで大人なんだよなと思っていると、女将さんが羽ペンを置いて、俺に近付いてきた。そうしてポンと俺の肩に手を置く。
「ツカサ、アンタは人の警戒心を和らげるのが上手い。……なに、別にそう言う技術が有ると言ってるんじゃないんだ。アンタの性格がそうさせるって事さ。……だから上手くすれば、失踪した娘のことやウィリットって怪しい男の動向も探れる。それに、ゴーテルも【薄紅の館】に戻ってるって言ってたからねぇ。あの子もジュリアの事は知っているみたいだから、様子を見ながら話を聞くのも良いだろうさ」
「お、俺に出来ますかね……」
「アタシは出来ない事を人に頼んだりしないよ」
「女将さん……」
自分がそうやって人を和らげる事が出来ているかと言うと自信がないが……でも、今日ミレーヌさんに褒めて貰ったばかりだし、女将さんも認めてくれてるし、何よりブラック達の顔を見やると、二人も不機嫌そうな顔ではあるが頷いてくれている。
と言う事は……俺になら出来るかも知れないということだ。
自信があるとは言えないが、これだけ認めてくれているのなら俺だって自分の力を信じない訳には行くまい。
俺で出来る事だと言うのなら、ゴーテルさんの顔を焼いた犯人が見つかるのなら、何とかやり遂げて見せようではないか。
「……分かりました。俺、娼姫として高級娼館に潜入してみます!」
「よし、それでこそ【湖の馬亭】の娼姫だよ!」
「あ、でも、俺礼儀作法とか全然知らないんスけど……」
「そこは安心しな。下働きとして働かせて貰うからさ」
女将さんのその言葉に、ブラックとクロウの口からホッと息が出た。
何だかんだ俺の貞操の危機を心配してくれていたのか……と思ったら。
「なぁ~んだ、そうだよねえ。ツカサ君が高級娼姫なんて、そりゃ無理だもの」
「むぅ、確かに。ツカサにはコッチの娼姫の方が良く似合うぞ」
…………おいコラ。それバカにしてねえか。
俺の容姿じゃ無理だってか。無理だってかおい!
チクショウ、今に見ておれ……この俺のコミュ力を使って、高級娼姫の綺麗なお姉さま達にだって取り入って一泡吹かせてやるんだからな……!
……いや、俺に本当にコミュ力が有るのかは判んないんだけどね!
俺、一回クラスの女子に総スカン喰らってるし!
そう! あの、ちょっとしたことが原因で……な……うん…………。
………………。
ああ、引き受けたばっかりなのに今から不安になって来た。やばい。
俺、ちゃんとアッチでもちゃんと働けるかな……?
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