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交易都市ラクシズ、綺麗な花には棘がある編
便利過ぎるけど危ないオッサン2
――幻術。
それは、月の曜術師だけが読む事を許されるというグリモア【紫月の書】の特別な能力で、効果は「形を持った幻を生み出す」というかなり特殊な物だ。
一言で表すと、なんて事は無いデバフ……というか催眠に掛かるだけの実害が無さそうな術に思えるのだが、何度かその威力を見た記憶がある俺としては、そんな事を言ってないで早く逃げた方が良いとしか思えない。
……と言うのも、ブラックの【幻術】は普通の「まぼろし」とは全く違うからだ。
この世界の頂点に立つ力の一つと言われる【紫月のグリモア】が使う幻術は、手で触れる事が出来る。それだけでなく、まるで目の前に本物があるかのように、現実をそのまま「模倣」して出現させる事すら出来てしまうのだ。
実際、この術でブラックは「地獄」を作り出して数多の人を恐怖のどん底に落とし入れ、酷い時は精神を汚染させて……って、いや外聞が悪いなコレ。俺は【幻術】のお蔭で助けられたってのに。
ともかく、ブラックの【幻術】は、現実を歪め人の精神を容易く操れてしまうほど精巧で凄い曜術なんだ。ブラックが望めば、ちゃんと触れて宿泊も出来る「幻の城」だって作ってしまえるだろう。しかも、その術の効果範囲は『知覚できる範囲内』と言う物凄く曖昧なものだ。つまり、ブラックが【索敵】でマークする事が出来た存在全員に向けて【幻術】を掛ける事が可能だと言うことなのである。
まあ、グリモア同士だと『目を合わせなければ術を掛けられない』とかいう制限が有るんだけど、普通の効果範囲を思うとデタラメすぎるんだよなぁ。
他の【グリモア】もそうだけど、彼らが魔導書から獲得した能力と言うのは、そういうデタラメをやってのけてしまう凄い力なのだ。
――――しかし、この術には欠点が一つあった。
それは「幻術を掛けた対象を傷付ける事が出来ない」ということだ。
……俺としては、むしろ精神を壊そうとしない限りはとっても平和な術に思えるので、ブラックの心の負担的にも良いと思うんだけども……ま、まあそれはともかく。
その弱点のせいなのか、それとも術自体に思うトコがあるのか、普段のブラックは【紫月のグリモア】の力を使おうとしないんだけど……今回は使ってくれるのか。
どういう風の吹き回しだろうと思ったが、ブラックはもう準備を始めていた。
「…………」
二三歩離れた場所に立ち、ブラックは意識を集中させて金色の光の粒子を自分だけでなく周囲に散らしている。これは【索敵】を使っている時の光景だ。
自分の気を混ぜた“大地の気”を拡散させ、生物や色々なものの位置を確認する術が【索敵】だが、ブラックはグリモアというだけでなく、曜術師に於ける最高クラスである【限定解除級】でもあるので、その術の範囲は文字通り桁違いだ。
今はこの屋敷の中だけだろうけど、本気を出したら周囲三キロぐらい軽くイケそうだったからな……本当こう言う所がいけ好かないというかなんというか……。
俺よりもよっぽどチートじゃねえかと文句の一つも言いたくなったが、俺だとこうやって上手に使え無さそうだったからまあ良い。
ともかく、こうやってブラックは真面目に【幻術】を発動するための下調べをしているわけで。
「……っと、ホントに二人しかいないんだねえ、ここ……。まあでも、それならそれで楽勝だ」
今日は何だか張り切っているが、自信があるからなのかな?
アーゲイアで【幻術】を使った時は「人の“目”が多過ぎて制御し切れなかった」と自分の不甲斐なさにえぐえぐ泣いてたもんな……。
でも、今日は二人だけだし失敗しようも無いから自身満々だ、と。……なるほど、ちょっと可愛……いや、何を考えているんだ俺は。可愛くない。オッサンだぞ相手はっ、何でもない事に可愛いとか言い始めたら終わりだぞ俺、正気に戻れ!!
「ツカサ君?」
「ななななんでもない! と、とにかくイケるんだな!?」
「えへへ、まかせてよっ」
そう言いながら、力こぶを作るように曲げた片腕を、手でポンと叩いて見せる。
いかにもオッサンな仕草だが、そうやってニッコニコで笑っていると、まあ、その……俺としては頷くしかないワケで。
なんかヤケに暑い気がするが、黙ってブラックの行動を見守った。
「――――我が【紫月】の名に於いて命ずる……」
両手を伸ばし、空を包むように手を広げる。
その言葉を口にした瞬間、周囲に散っていた金の光は色を変え不可思議な紫色の光に染まって行った。……巨大な術を使用する時には、別属性の人間でも術を発動する時の光が見えると言うが……やっぱ綺麗な光だな。
こういう時に不謹慎かもしれないけど、でも、紫色の光ってなんか神秘的だし。
なにより、ブラックの目の色だし……ン゛ッ、ゴホッゴホン。
ともかく俺が出来る事は、術の邪魔をしないように黙っている事だけだ。
などと思っていると、詠唱していたブラックの周囲から花が開くように紫色の光が噴きあがり――――環状になると、壁を突き抜け一気に広がった。
「――――!」
ぱんっ、とガラスが割れるような破裂音と共に全てを通り抜け広がった紫の光は、一瞬にして散る。……が、特にこれといった変化は見られなかった。
「よしっ、これで大丈夫」
「ん? んんん?」
ホントに【幻術】が掛かったのかな?
試しにテーブルをペシペシ叩いてみたり、自分の似合わない黒スカートを抓んだり離したりして見るが、これといって違和感がない。コレ本当に現実なのかな?
イマイチ判断が付かず首を傾げてしまう俺に、ブラックはクスクスと笑いながら手を上下に振って見せた。紫色の綺麗な光の粒子が散る。
「あはは。んもぉツカサ君たら可愛いなぁ。大丈夫、ツカサ君には【幻術】を掛けてないから判らないだけだよ。どっちかって言うと……僕に掛かってるかな」
そう言いながら己の背中を見るようにくるりと一回転するブラックだが、言われてみると確かにいつもの感じじゃないな。今もずっと紫色の光の粒子を纏ってるぞ。
綺麗でカッコイイけど……じゃなく、えっと、何かファンタジーだけど、コレが「幻術を使用している」という事なのだろうか。
「ともかく、館の主サマのところまで行こうよ。そしたら意味が分かるから」
「う、うん……。いやでも、お前、なんの変装もしないで本当にそのまま付いて来るつもりなのか? ホントに大丈夫なの?」
「大丈夫大丈夫。……ね?」
ブラックは微笑みながら、俺に近付いて来て顔を覗き込んでくる。
う、ぐ……。
「もっ、い、良いから行くぞ!」
「え~? ツカサ君が大丈夫かって言うから教えたげたのにぃ」
「あーもー蒸しパンが冷めるっ!」
う、うるさいうるさいうるさいっ!
俺はなぁ、べ、別にアンタがキラキラ纏って大人スマイルで近付いて来るから直視が出来なくなったんじゃないぞ、無精髭のだらしないオッサンの癖にとか思いつつも胸がギュッてなったからそんな事を言ったんじゃないからな!!
これはっ、蒸しパンがっ、冷めるからっ!!
「はいはい、持って行こうねぇ」
「ぐうううううう」
ニヤニヤしてるのが凄くムカツクぅうう……。
いや、落ち着け、落ち着くんだ俺。こんなにカッカしていたらブラックに更にニヤニヤされちまうじゃないか。ここはぐっと堪えてなんとか冷静にならねば。
俺はそう決心し、隣でやらしい顔をしている中年を見ないようにしながら、台車を押して調理場から出た。……幸い、ウィリットの執務室は一階にあって、移動を心配することはない。これを運んで持って行けば終わりだ。
そう思いつつ、紫のキラキラを纏って堂々と付いて来るオッサンをチラチラ確認しながらも、お高そうな花瓶や絵画が所々にある廊下を進んでいく……と……。
「おや、ツカサ君」
「ぴっ……ぇ、あっ……し、執事さんっ、お疲れ様ですっ!」
思わず変な声を出してしまいそうになったが、寸での所で飲み込んで耐える。
そんな俺を見て何か感じてしまったのか、玄関ホールをお掃除をしていた執事さんが近付いてきた。ヒィッ、ど、どうしよこれじゃブラックが……。
「大丈夫だってツカサ君。ほら見なよ、あいつの視線は僕を向いてないでしょ?」
「ぇ……あ……」
確かに。こっちへ近付いて来る執事さんは、俺をずっと見ている。
ブラックが俺の肩に手を置いたが、その動きにすら気付いていないようだった。
「ツカサ君、菓子を作ったのですか」
「あ、はい。ご主人様の胃もお元気になられたみたいなので、間食でもどうかなと」
「なるほど、それで調理場にずっと籠っていたのですね」
そう言いながら、執事さんがクスクスと笑う。
なんだか騙してるみたいで申し訳ないが、蒸しパンはちゃんと美味しいと思うので許して欲しい。というか現状不審者を別荘の中に入れてごめんなさい。
でも証拠品はちゃんとお返ししますし悪さをするつもりなんて毛頭無いのでどうか許してくれええ。
執事さんとは言えおばあちゃんには変わりないので、お婆ちゃん子の俺には通常の倍以上に罪悪感がのしかかってくるんだよぉお……。
そんな訳で地獄にいるような心地の俺だったが、ポーカーフェイスが功を奏したのか、執事さんは笑顔のままでじっと蒸しパンを見やった。
「しかし美味しそうですね……」
「執事さんもお一つどうです?」
「いえ、ご主人様より先にわたくしがいただくわけには……しかし、執事には毒見という役目もありますしね。では一つだけ」
一つとって、優雅に口へと持って行った執事さんは――――カッと両目を見開き、なんと、興奮を隠せない様子で口を何度も動かしている。
おばあちゃんと言えど雄。やっぱり仕草はちょっと男っぽいなぁと思っていたら、彼女、いや彼は俺の手を取ってぶんぶんと振った。
「これは美味しいですね! このような菓子は、わたくしも初めてですが……きっとご主人様もとても喜ばれますよ……!」
「あ、え、えへ、そうですかね……じゃあ、あとでレシピとか……」
渡しますよ、と、言おうとした途端。
「もぉ、ツカサ君たらお人好しだなぁ。簡単にそういう知識渡しちゃ駄目だってば」
そうブラックが耳元で囁いた刹那。
俺の肩を掴んでいた手が、エプロンの中にズボッと入り込んで胸を触って来た。
「っんびゃ!?」
「なっ、ど、どうしましたツカサ君!?」
「い、いえなんれもっ、あの、舌噛んで……じゃあ、冷えるといけないので!」
「あ……ああ、口の中は大切にね」
優しく気遣ってくれる執事さんに内心謝りつつも、俺はすぐにその場を去った。
玄関ホールの向こう側の廊下に執務室が在る。の、だが、あ、あぶなかった……。
俺の剣幕のお蔭でなんとかバレなかったようだが、ブラックの野郎なにしやがんだ。って言うか、今も手っ、手が入ったままなんですけど!
「こらブラック! バカ!」
執事さんに怪しまれないように歩きながら、俺の肩に腕を回して右胸の辺りを執拗に触っているオッサンを罵倒する。だが、相手は全く反省していないようで。
「ほらぁ、だから言ったでしょ。大丈夫だって」
「で、でもなんで……っ、つか、ぅ……も、もう胸んとこ触るなって……っ」
なんでブラックが横に居るのに気付かなかったんだ、と、問いかけようとしているのに、このオッサンは俺の言葉を遮るように服の上から何度も乳首のところを触って来やがる。つまんだり、指の腹で上下にこすって来て、全然手を離してくれない。
こ、この野郎……舐めやがって……っ。
イタズラも大概にしろよバカー!
負けてたまるか、と俺は「いつも通り」を装いつつ、執事さんに気取られないよう歩きながら軽く片手を動かしブラックの手を牽制しようとする。が、俺がエプロンの上から手の甲を軽くつねったら、相手も俺の右の乳首を軽くつまんでキュッと捻って来て、思わず足が止まってしまった。
「っんぅ……!」
「あはっ……つ、ツカサ君おしごと大変だねぇ……! いっくら館に主人と執事しかいなくたって、人の目が有ったら声も動きも我慢しなきゃいけないんだから……」
分かってるんなら、えっちな事すんな!!
もうやめろと横目で睨むが、俺を見て山賊みたいな下卑た笑みでニヤニヤしているブラックは一ミリも離れてくれない。
それどころか至近距離まで顔を近付けて来て、俺の耳に息を吹きかけて来た。
「まあそう怒らないで……。ツカサ君、僕が全然認識されないの不思議に思ってるんでしょ? 教えてあげるから……」
「じゃあっ、は、早く言え……っ」
仕組みも解らない状態なんだし、これではウィリットの所に行った時にどうすればいいか混乱してしまう。万が一の時も協力して乗り切れないじゃないか。
変な事してないで、早く説明してくれよ。
というか、執務室が徐々に近付いて来てるのになんでこんな事してんだってば!
お前この野郎っ、【索敵】でウィリットが居る場所わかってるんだろ!?
いい加減にしろよと手を強く叩き落としたかったが、そんな事をしたら今度は何をされるか分からなくて、俺は自分の体が震えないように堪えながら廊下をゆっくりと歩く事しか出来なかった。
そんな俺に、ブラックは生温い息を吐きかけながら低い声で説明しだす。
酷くゆっくりと、まるで俺の耳をその声で撫でていじめるかのように。
「僕の【幻術】は、何も『実体のある幻』を作り出すだけじゃないんだ。……相手が僕の気配に気づきさえしなければ、こうやって術の光を纏って視覚を騙し『僕が存在しない』ように見せる事だって出来るんだよ。聴覚だって容易いモノさ」
「っ、ん……で、でも……っ、気付かれる、ん、じゃっ、ぁぐっ……ぅ゛……」
服の上からなのに、薄い生地のせいで擦られる動きを感じてしまう。
こんな状況で反応するなんてどうかしてると思うのに、そんな恥ずかしさのせいで居た堪れなさと相まって、体がソレを「快楽」だと勘違いし始めてしまって。
違うのに、こんな所で興奮してる場合じゃないのに、俺の体はブラックの指が乳首をこしょこしょと擽る度に反応して内腿に力を入れてしまう。
そんな事したら余計に熱が籠るってわかっているのに、我慢するためにはそうして自分を縛めるしかなかった。でも、こんなの結局我慢にもなんないよ。
やだ、こんなとこでえっちな事すんのやだってば。
もうなんでコイツ、こういう時にこんな事してくんだよぉ……!
「まあ、僕の【索敵】に反応できる存在なら“何かいる”程度の事は気が付くかもね。それに、僕自身を隠蔽する術はせいぜい半刻ほどだし、僕以外には使えない。あと、ツカサ君や同じ属性の曜術師にも使えないだろうね。わりと制限は有るんだよ?」
「ひっ……ぃ、ぅ……っ、も、だめ、もう着くって、ぇ……っ」
「まあ、ウィリットって奴は【索敵】にも気が付いてなかったし、大丈夫だよ。ああほら、あそこの扉でしょ? さぁツカサ君、美味しい蒸しパンを届けてあげようか」
「ひぐっ!? ぃ、いやだっ、だめっ両方ぐりぐりしないぇ……っ」
ブラックの両方の手が、無い胸を揉んでおもいっきり乳首をいじってくる。
服の合わせ目がぐしゃぐしゃと歪むほどに上下に弾かれて、催促されるように太い指で何度も何度も軽く抓まれると、もう、それだけで足が震えて。が、我慢しているはずなのに、乳首が固くなってくるのがわかって。
「ほらぁ……ふっ、ふはっあははっ、つ、ツカサ君の可愛いメス乳首、あはっ、はぁっ、僕が弄っただけで、もう勃起しちゃったね……はぁっはぁあ……」
「ぅ、ぅう……も、や……ばか……っ、やだぁ……っ」
こんな状況で、証拠を掴まなきゃいけない緊張すべき場面で、なんで俺は大っぴらに乳首を弄られて気持ち良くなってしまってるんだ。
そういう思いが強くなるたびに、ブラックの指が乳首をぐりぐりすると、股間の方で今は感じたくない感覚が強くなって熱くなっていって。
わあもう俺の馬鹿野郎! こんな時にえっちになったらだめなのに!
こ……興奮して……勃起したらダメなのに……っ。
「あぁ……ツカサ君……ついちゃったね……」
「っひ……ひぐっ、ぅ……は……はぁっ……は……っ」
台車に寄りかかる寸前まで追い立てられ、不意に手を離される。
唐突に熱い手が引き抜かれた衝撃で思わず足が縺れそうになってしまったが、俺は必死に深呼吸しながら台車を止めて横を向いた。
…………うぅ……到着しちまった……。
「さあ行こうかツカサ君……ああでも、今のツカサ君ってスケベなメス顔になってるから、乳首を勃起させてるやらしいメスだって“ご主人サマ”に気付かれないように……気を付けてね?」
「っ~~~~!?」
その言葉に思わず背筋を伸ばしてブラックを見やると、相手は悪魔のようにニタリと嗤って見せた。
「楽しみだね、ツカサ君。……ああ、もし相手を誘惑するような事をしちゃったら、僕がお仕置きしちゃうからね?」
「お゛っ……!!」
お前が余計な事したせいだろうが!!
と、叫びたかったが……執事さんやウィリットに聞かれたら計画が水の泡だ。
ぐっと堪えてなんとか自分を保ちながら、俺は息を整え扉をノックした。
「じゃあ、真面目にお仕事しましょうね~」
なぁああああにがお仕事だこのクソスケベオヤジぃいいいい。
ち、チクショウ……このオッサンめ、俺が未だにえっち出来ないからってこんな所で発散しやがってぇえ……証拠品盗み出したら覚えとけよ……!
→
※なんかもう今更な気もしますが、次回もブラックがクズムーブするので
軽めですが第三者に見せつけムーブするの苦手な人はご注意ください
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